47 / 91
第3章 学園生活
第6話 お兄様のボヤキ
しおりを挟む
すっかり仲良くなった彼女たちと食堂に行くと、何故か特等席に誰も座らない。
そこにちょこんと、プリムローズがいる。
いつの間にか、この席は私たちの専用になったみたいだわ。
「フローラ様、私って怖いのかしら?
皆さま、私が歩くと横に綺麗に避けますのよ。
やはり、あの初日が不味かったのかしらね。
あれでも、かなり手加減していたのよ」
その言葉に、3人は無言になった。
あの事件で倒れた3人は、プリムローズと知り合いになったことに後悔していた。
しかし、噂を聞くと幼い頃に家族に虐待されている。
祖父母はかなり凄い方々だし、特殊なんだと3人は話し合った。
幼い妹だと思って接しようと、3人の中で誓いあったのだった。
昼休み時間、プリムローズたちは会話しながらお茶を楽しんでいた。
この時間帯に高等部の兄ブライアンが、また無理を押し通し担任に特別許可を貰ってやって来た。
そして、妹に会いに中等部の食堂に入ってくる。
腐っても筆頭公爵の長男なので、皆は黙って見ないふりをしていた。
それに、あのプリムローズの兄である。
恐ろしくて、誰も何も言えるわけがない!
「プリムローズ、明日行ってしまうのかい。
仲良くなれたのに、私を忘れないでおくれ~」
勝手に許可なく妹プリムローズの手を握る、兄ブライアン。
何故かその態度に、気味悪さを感じる周りの人たち。
初日を思い出すような発言に、テーブルにいる少女たちは耳を静かに傾けていた。
「あの~、話し中に失礼します。
プリムローズ様は、何処かに行かれるのですか?!」
黒髪のマリーは、つい我慢できずに質問してしまった。
「あれ?!話しておりませんでしたかしら?
祖父母と私は、両親と姉とこちらの兄とは別居していますのよ。
祖父曰く、気が合わないそうなんです。
お兄様だけなら、いつでも歓迎します。
あの人たちといると、大変でしょう?!」
話題の提供の多さと軽さに、聞いていた周り者は聞き耳をたて始めた。
「父上は最近、家に帰って来るのが遅いんだ。
家族がバラバラになりそうで、私は不安なんだよぉ!
プリムローズ、どうしても行かないとダメか?!」
家族内の話題を話すので、友達3人はこの場に留まって良いかを考える。
目線で会話した結果、好奇心が勝ってしまう。
「まぁ、お父様がー!
仕事人間だと思ってましたが、もしかしたら…。
母以外に、女性でもいるんじゃなくて?!
お兄様、父の女性関係を調査したらどう?!」
浮気疑惑をサラーっと言う、末娘。
「姉も最近は、感情の起伏が激しくてね。
どう接すればいいのか、困っているんだよ!」
「くすっ、感情は元々ですわ!
それより、もう少し勉学に励んだ方が宜しいわよ。
上の学年にいけるのかしら?!お兄様、お勉強を教えてあげなさいな」
「この前の試験の結果が悪くて、父上が怒鳴っていたよ」
3人は黙って聞いていたが、姉リリアンヌ様の学園内の悪い噂は知っていた。
「あの方は、中等部からやり直した方が宜しいわ。
とても私たちと同じ血が、流れてるとは思えないわよ!」
姉を鼻で笑い馬鹿にする、妹。
周りは筆頭である公爵家は、大丈夫かと思って聞いていた。
「母上も、最近何だか外国語を習い始めたよ。
だが上手く上達しないから、物にあたっているんだ。
プリムは、ネイティブだろ?!お願いだ、母に教えてくれないかぁ?」
「お兄様は、本気で仰っているの。
あの歳で3ヵ国語も、まともに出来ない頭では無理よ。
大体、お茶会やパーティーしか興味ない方です。
頭の中が、とっても綺麗なお花畑なのでしょう?
息子として母に、諦めなさいとキチンと言ってあげなさい!」
実母をダメ出しした、娘。
少女たちも下を向いて、笑うのを堪えていた。
辛口のプリムローズは、容赦なかった。
「お兄様、そう言えば?!
お姉様の婚約者は決まりましたか?
この前、かなり食事中に揉めていましたわよね?!」
「それが、全然相手がいないんだ。
顔は、そう悪くないんだけど。問題は、あの性格なんだ!
このままだと、隣国まで探しに行かなくてはならないね?!」
プリムローズが大きくため息をつき、そして笑いだした。
「オーホホホッ!
お兄様、笑わせないでくれまし!
お姉様は隣国の言葉を、片言しか話せませんのよ。
もう、この国では事故物件扱いではなくて?!」
「……、事故物件って?
それって、余程得しないと嫁げないって意味かい?!」
「あらあら、よく分かっているじゃない。
駄目ならキッパリ諦めて、修道院にでも入れたらいかがぁ?
あちらも、来られてはご迷惑でしょうけどね!」
兄は、妹の話に無言になってしまった。
「色々聞いてくれて有り難う。君がいるから、我が家の未来はまだ明るそうだ。
私たちで、将来は家をますます栄えさせよう」
「あぁ、そうですわね」と、兄の話に興味なくチョコレートを口にポイッと入れた。
「君の方が、我が家を栄えさせるんではと思っている。
私は、君の補佐が向いている気がするんだ」
兄ブライアンは、自信にかける男であった。
少女たちは思う、二人を足して割れば上手くいくのに残念で仕方ない。
「家督はまだ先の事ですし、何か困ったら来てくださいな。
こうして、学園でいつでも会えますしね。
辛くなったら、邪魔物は私が消して差し上げますわよ」
プリムローズの危険な発言に、兄はビビりまくる。
「え~っ?!!
それってどういう意味?
可愛い妹よー?!」
「ご自分で、よくよく考えてね。
色々方法はいくらでもありましてよぉー」
鋭い目付きでと笑うプリムローズに、3年A組のクラスメートたちはあの日を思い出して顔色を悪くした。
そして明日学園の休みにプリムローズと祖父母3人は、大勢の使用人たちを引き連れて屋敷を去って行った。
そこにちょこんと、プリムローズがいる。
いつの間にか、この席は私たちの専用になったみたいだわ。
「フローラ様、私って怖いのかしら?
皆さま、私が歩くと横に綺麗に避けますのよ。
やはり、あの初日が不味かったのかしらね。
あれでも、かなり手加減していたのよ」
その言葉に、3人は無言になった。
あの事件で倒れた3人は、プリムローズと知り合いになったことに後悔していた。
しかし、噂を聞くと幼い頃に家族に虐待されている。
祖父母はかなり凄い方々だし、特殊なんだと3人は話し合った。
幼い妹だと思って接しようと、3人の中で誓いあったのだった。
昼休み時間、プリムローズたちは会話しながらお茶を楽しんでいた。
この時間帯に高等部の兄ブライアンが、また無理を押し通し担任に特別許可を貰ってやって来た。
そして、妹に会いに中等部の食堂に入ってくる。
腐っても筆頭公爵の長男なので、皆は黙って見ないふりをしていた。
それに、あのプリムローズの兄である。
恐ろしくて、誰も何も言えるわけがない!
「プリムローズ、明日行ってしまうのかい。
仲良くなれたのに、私を忘れないでおくれ~」
勝手に許可なく妹プリムローズの手を握る、兄ブライアン。
何故かその態度に、気味悪さを感じる周りの人たち。
初日を思い出すような発言に、テーブルにいる少女たちは耳を静かに傾けていた。
「あの~、話し中に失礼します。
プリムローズ様は、何処かに行かれるのですか?!」
黒髪のマリーは、つい我慢できずに質問してしまった。
「あれ?!話しておりませんでしたかしら?
祖父母と私は、両親と姉とこちらの兄とは別居していますのよ。
祖父曰く、気が合わないそうなんです。
お兄様だけなら、いつでも歓迎します。
あの人たちといると、大変でしょう?!」
話題の提供の多さと軽さに、聞いていた周り者は聞き耳をたて始めた。
「父上は最近、家に帰って来るのが遅いんだ。
家族がバラバラになりそうで、私は不安なんだよぉ!
プリムローズ、どうしても行かないとダメか?!」
家族内の話題を話すので、友達3人はこの場に留まって良いかを考える。
目線で会話した結果、好奇心が勝ってしまう。
「まぁ、お父様がー!
仕事人間だと思ってましたが、もしかしたら…。
母以外に、女性でもいるんじゃなくて?!
お兄様、父の女性関係を調査したらどう?!」
浮気疑惑をサラーっと言う、末娘。
「姉も最近は、感情の起伏が激しくてね。
どう接すればいいのか、困っているんだよ!」
「くすっ、感情は元々ですわ!
それより、もう少し勉学に励んだ方が宜しいわよ。
上の学年にいけるのかしら?!お兄様、お勉強を教えてあげなさいな」
「この前の試験の結果が悪くて、父上が怒鳴っていたよ」
3人は黙って聞いていたが、姉リリアンヌ様の学園内の悪い噂は知っていた。
「あの方は、中等部からやり直した方が宜しいわ。
とても私たちと同じ血が、流れてるとは思えないわよ!」
姉を鼻で笑い馬鹿にする、妹。
周りは筆頭である公爵家は、大丈夫かと思って聞いていた。
「母上も、最近何だか外国語を習い始めたよ。
だが上手く上達しないから、物にあたっているんだ。
プリムは、ネイティブだろ?!お願いだ、母に教えてくれないかぁ?」
「お兄様は、本気で仰っているの。
あの歳で3ヵ国語も、まともに出来ない頭では無理よ。
大体、お茶会やパーティーしか興味ない方です。
頭の中が、とっても綺麗なお花畑なのでしょう?
息子として母に、諦めなさいとキチンと言ってあげなさい!」
実母をダメ出しした、娘。
少女たちも下を向いて、笑うのを堪えていた。
辛口のプリムローズは、容赦なかった。
「お兄様、そう言えば?!
お姉様の婚約者は決まりましたか?
この前、かなり食事中に揉めていましたわよね?!」
「それが、全然相手がいないんだ。
顔は、そう悪くないんだけど。問題は、あの性格なんだ!
このままだと、隣国まで探しに行かなくてはならないね?!」
プリムローズが大きくため息をつき、そして笑いだした。
「オーホホホッ!
お兄様、笑わせないでくれまし!
お姉様は隣国の言葉を、片言しか話せませんのよ。
もう、この国では事故物件扱いではなくて?!」
「……、事故物件って?
それって、余程得しないと嫁げないって意味かい?!」
「あらあら、よく分かっているじゃない。
駄目ならキッパリ諦めて、修道院にでも入れたらいかがぁ?
あちらも、来られてはご迷惑でしょうけどね!」
兄は、妹の話に無言になってしまった。
「色々聞いてくれて有り難う。君がいるから、我が家の未来はまだ明るそうだ。
私たちで、将来は家をますます栄えさせよう」
「あぁ、そうですわね」と、兄の話に興味なくチョコレートを口にポイッと入れた。
「君の方が、我が家を栄えさせるんではと思っている。
私は、君の補佐が向いている気がするんだ」
兄ブライアンは、自信にかける男であった。
少女たちは思う、二人を足して割れば上手くいくのに残念で仕方ない。
「家督はまだ先の事ですし、何か困ったら来てくださいな。
こうして、学園でいつでも会えますしね。
辛くなったら、邪魔物は私が消して差し上げますわよ」
プリムローズの危険な発言に、兄はビビりまくる。
「え~っ?!!
それってどういう意味?
可愛い妹よー?!」
「ご自分で、よくよく考えてね。
色々方法はいくらでもありましてよぉー」
鋭い目付きでと笑うプリムローズに、3年A組のクラスメートたちはあの日を思い出して顔色を悪くした。
そして明日学園の休みにプリムローズと祖父母3人は、大勢の使用人たちを引き連れて屋敷を去って行った。
48
あなたにおすすめの小説
白い結婚なので無効にします。持参金は全額回収いたします
鷹 綾
恋愛
「白い結婚」であることを理由に、夫から離縁を突きつけられた公爵夫人エリシア。
だが彼女は泣かなかった。
なぜなら――その結婚は、最初から“成立していなかった”から。
教会法に基づき婚姻無効を申請。持参金を全額回収し、彼女が選んだ新たな居場所は修道院だった。
それは逃避ではない。
男の支配から離れ、国家の外側に立つという戦略的選択。
やがて彼女は修道院長として、教育制度の整備、女性領主の育成、商業と医療の再編に関わり、王と王妃を外から支える存在となる。
王冠を欲さず、しかし王冠に影響を与える――白の領域。
一方、かつての夫は地位を失い、制度の中で静かに贖罪の道を歩む。
これは、愛を巡る物語ではない。
「選ばなかった未来」を守り続けた一人の女性の物語。
白は弱さではない。
白は、均衡を保つ力。
白い結婚から始まる、静かなリーガル・リベンジと国家再編の物語。
海に捨てられた王女と恋をしたい竜王
しましまにゃんこ
恋愛
神とも崇められる最強種である竜人族の竜王フィリクス。彼の悩みはただ一つ。いまだ運命の番が現れないこと。可愛いうさぎ獣人の番といちゃいちゃ過ごすかつての冷徹眼鏡宰相を、涙目でじっとりと羨む日々を送っていた。
雷鳴轟く嵐の夜、遂に彼の耳に長年探し求めていた番の声が届く。夢にまで待ち望んだ愛する番が呼ぶ声。だがそれは、今にも失われそうなほど弱々しい声だった。
そのころ、弱小国の宿命として大国ドラードの老王に召し上げられるはずだったアスタリアの王女アイリスは、美しすぎるゆえに老王の寵愛を受けることを恐れた者たちの手によって、豪華な花嫁衣装に身を包んだまま、頼りない小舟に乗せられ、海の上を彷徨っていた。
必死に抗うものの、力尽き、海底へと沈んでいくアイリス。
(お父様、お母様、役立たずの娘をお許し下さい。神様、我が魂を身許に捧げます……)
息が途切れる最後の瞬間、アイリスは神の姿を見た。キラキラと光る水面を蹴散らし、美しい黄金色の竜が、真っ直ぐにアイリス目指してやってくる。アイリスの国、アスタリアの神は竜だ。アスタリアを作り、恵みを与え守ってくれる、偉大で優しい竜神様。代々そう言い伝えられていた。
(神様……ああ、なんて、美しいの……)
竜と目があった瞬間、アイリスはにっこり微笑み、ゆっくり意識を手離した。
今にも失われそうな愛しい命。フィリクスは自らの命を分け与えるため、アイリスの意思を確認しないまま婚礼の儀式を行うことに。
運命の番としてようやく巡り合った二人。
しかしドラード国では、海に消えたアイリスを失ったことで老王の逆鱗に触れ捕らえられたラナード王子のため、『忘れられた王女』として虐げられていたミイナが、アイリスの行方を追って旅に出る。
醜さゆえに誰にも愛されなかったミイナ。彼女もまた、竜に纏わる数奇な運命を抱えていた。
竜の溺愛と自らの使命に翻弄される立場の違う二人の王女。果たして二人の運命は?
愛の強すぎる竜人族✕愛を知らない不憫系美少女の溺愛ハッピーエンドストーリーです。
作品はすべて、小説家になろう、カクヨムに掲載中、または掲載予定です。
完結保証。完結まで予約投稿済み。毎日21時に1話更新。
婚約破棄をされ、父に追放まで言われた私は、むしろ喜んで出て行きます! ~家を出る時に一緒に来てくれた執事の溺愛が始まりました~
ゆうき
恋愛
男爵家の次女として生まれたシエルは、姉と妹に比べて平凡だからという理由で、父親や姉妹からバカにされ、虐げられる生活を送っていた。
そんな生活に嫌気がさしたシエルは、とある計画を考えつく。それは、婚約者に社交界で婚約を破棄してもらい、その責任を取って家を出て、自由を手に入れるというものだった。
シエルの専属の執事であるラルフや、幼い頃から実の兄のように親しくしてくれていた婚約者の協力の元、シエルは無事に婚約を破棄され、父親に見捨てられて家を出ることになった。
ラルフも一緒に来てくれることとなり、これで念願の自由を手に入れたシエル。しかし、シエルにはどこにも行くあてはなかった。
それをラルフに伝えると、隣の国にあるラルフの故郷に行こうと提案される。
それを承諾したシエルは、これからの自由で幸せな日々を手に入れられると胸を躍らせていたが、その幸せは家族によって邪魔をされてしまう。
なんと、家族はシエルとラルフを広大な湖に捨て、自らの手を汚さずに二人を亡き者にしようとしていた――
☆誤字脱字が多いですが、見つけ次第直しますのでご了承ください☆
☆全文字はだいたい14万文字になっています☆
☆完結まで予約済みなので、エタることはありません!☆
【完結】レイハート公爵夫人の時戻し
風見ゆうみ
恋愛
公爵夫人である母が亡くなったのは、私、ソラリアが二歳になり、妹のソレイユが生まれてすぐのことだ。だから、母の記憶はないに等しい。
そんな母が私宛に残していたものがあった。
青色の押し花付きの白い封筒に入った便箋が三枚。
一枚目には【愛するソラリアへ】三枚目に【母より】それ以外、何も書かれていなかった。
父の死後、女性は爵位を継ぐことができないため、私は公爵代理として、領民のために尽くした。
十九歳になった私は、婚約者に婿入りしてもらい、彼に公爵の爵位を継いでもらった。幸せな日々が続くかと思ったが、彼との子供を授かったとわかった数日後、私は夫と実の妹に殺されてしまう。
けれど、気がついた時には、ちょうど一年前になる初夜の晩に戻っており、空白だったはずの母からの手紙が読めるようになっていた。
殺されたことで羊の形をした使い魔が見えるようになっただけでなく『時戻しの魔法』を使えるようになった私は、爵位を取り返し、妹と夫を家から追い出すことに決める。だが、気弱な夫は「ソラリアを愛している。別れたくない」と泣くばかりで、離婚を認めてくれず――。
『婚約破棄された悪役令嬢ですが、嫁ぎ先で“連れ子三人”の母になりました ~三人の「ママ」が聞けるまで、私は絶対に逃げません~』
放浪人
恋愛
「母はいりません」と拒絶された悪役令嬢が、最強の“ママ”になるまでの物語。
「君のような可愛げのない女は、王妃にふさわしくない」
身に覚えのない罪で婚約破棄され、“悪役令嬢”の汚名を着せられたクラリス。 彼女が新たに嫁いだのは、北方の辺境を守る「氷の公爵」ことレオンハルト・フォン・グレイフだった。
冷え切った屋敷で彼女を待っていたのは、無表情な夫と、心に傷を負った三人の連れ子たち。 「僕たちに、母はいりません」 初対面で突きつけられた三つの拒絶。しかし、クラリスは諦めなかった。
「称号はいりません。私が欲しいのは――あなたたち三人の『ママ』になれる日だけです」
得意の生活魔法『灯(ともしび)』で凍えた部屋を温め、『鎮(しずめ)』の歌で夜泣きを癒やし、家政手腕で荒れた食卓を立て直す。 クラリスの献身的な愛情は、頑なだった子供たちの心を解きほぐし、やがて不器用な夫の氷の心さえも熱く溶かしていく。
これは、不遇な悪役令嬢が「最強の母」となり、家族を脅かす元婚約者や魔獣たちを華麗に撃退し、最愛の家族から「ママ」と呼ばれるその日までを綴った物語。
【完結】婚約破棄はいいのですが、平凡(?)な私を巻き込まないでください!
白キツネ
恋愛
実力主義であるクリスティア王国で、学園の卒業パーティーに中、突然第一王子である、アレン・クリスティアから婚約破棄を言い渡される。
婚約者ではないのに、です。
それに、いじめた記憶も一切ありません。
私にはちゃんと婚約者がいるんです。巻き込まないでください。
第一王子に何故か振られた女が、本来の婚約者と幸せになるお話。
カクヨムにも掲載しております。
「婚約破棄して下さい」と言い続けたら、王太子の好感度がカンストしました~悪役令嬢を引退したいのに~
放浪人
恋愛
「頼むから、私をクビ(婚約破棄)にしてください!」
乙女ゲームの悪役令嬢に転生した公爵令嬢リュシア。
断罪・処刑のバッドエンドを回避するため、彼女は王太子レオンハルトに「婚約破棄」を突きつける。
しかしこの国には、婚約者が身を引こうとするほど、相手の本能を刺激して拘束力を強める《星冠の誓約》という厄介なシステムがあった!
リュシアが嫌われようと悪態をつくたび、王太子は「君は我が身を犠牲にして国を守ろうとしているのか!」とポジティブに誤解。
好感度は爆上がりし、物理的な距離はゼロになり、ついには国のシステムそのものと同化してしまい……?
書類整理と法知識を武器に、自称聖女の不正を暴き、王都の危機を救ううちに、いつの間にか「最強の王妃」として外堀も内堀も埋められていく。
逃げたい元社畜令嬢と、愛が重すぎる王太子の、すれ違い(と見せかけた)溺愛ファンタジー!
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる