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第3章 学園生活
第21話 言えないって辛い
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うふふ、とっても楽しかった!
こんな趣味が自分にあったのかと、新たな発見をしたわ。
クラスに戻る途中、他の生徒たちを見ながら歩くプリムローズ。
女子生徒たちはハンカチで目元を拭き、男子生徒たちはニヤニヤして笑ったり拍手したりしていた。
モテない男子生徒たちは、ざまぁみろとのことか。
醜いなぁ、モテない男の心は~。
プリムローズは、クラスに戻ると女子生徒たちの反応が気になった。
「ただいまー!あれっ?!
このクラスは、白バラファンはいないのかしら?!」
「だってね!白目であんな顔を見せられたらね。
いくら美形でも、引くし無理ですわよ」
女子生徒たちは、好き放題言っている。
「プリムローズ様の方が、強くて可愛いしね!
それに…、ステキです」
突然、プリムローズの腕にしがみついた。
これは嬉しいが、ちょい困り顔になる。
「これこれ、休ませておあげなさい」
女子生徒たちを、プリムローズから引き離すマリー。
「こちらは、ローズティーとミニケーキです」
フローラが、テキパキとミニテーブルを置いて支度する。
「フローラ様、ありがとう。
凄いわ、折り畳みテーブルなのね」
なるほど、ローズティか。
バラを飲むね。
やるわね、お茶を飲みながら感心する。
一体どうやって、これを用意しているんだろう?!
プリムローズは、フト指を見てうなる。
クラスメートたちは、そんな彼女を気にしている様子。
それに気づいて、訳を話すことにした。
「いまね、シャーロット様には出来なかったことをしたの。
彼の指を折ってみたわ。
けれども、指があっちこっちで上手く折れなかったのよ」
それを聞き呆れる、アレン。
「そう言えば、黒バラの妹君がこのクラスにいましたよね?
ねぇ、何方かしら?!」
クラスメートをまったく覚えようとしない、プリムローズ。
「私です、プリムローズ様。
兄上はあまり好きではないのです。
あの顔に喜びつけあがる者に、厳しく成敗を願います」
1人の女子生徒が、突然前に現れた。
「えっーと!御名前は?!
いいの?!ボコボコにしちゃっても?!」と
一応は、実の兄にあたるので遠慮して質す。
「エレナ・バークレイですわ。バークレイ伯爵の長女です!」と、言いお辞儀する。
「ご丁寧に、こちらこそ?!
具体的には、どんなのが宜しくて?!」
プリムローズは、身内の妹君に親切にお伺いを立てた。
「うーん、そうですわね?!
顔は涙と鼻を垂らして、グチャグチャにして下さいませ。
2度と立ち上がれないように、プリムローズ様の好き放題していいです」
黒バラの妹君エレナ様は、淡々と発言する。
「わかった!
しかし、本当にいいの?
その後は、家庭内が荒れるかもしれませんのよ?!」
プリムローズは、エレナに念を押す。
「いいのですわ!
父や兄上は、女性たちを見下しておりますのよ!
あの者たちに、この世には女性でも強者がいるのを知らしめて下さいませー!!」
目に怒りを込めて、プリムローズにお願いするエレナ。
何か家庭内に、複雑な問題あるのか。
武人の家柄、男が威張っているのかもしれない。
どこも色々大変だ、気持ちが良くわかるわ。
プリムローズも、自分の家庭問題が頭に浮かんだ。
エレナに頷くプリムローズは、女子生徒たちに向かっていう。
「黒バラのファンは、本当に大丈夫かなぁ?!」
何人かの令嬢は、下を向いて黙っている。
気の毒に、報われない恋心。
『妹君にも兄君のことを教えたいけど、約束したし言えない。
あぁ辛いわぁ、どうして見てしまったの~!!』
そう、彼女はそんな生活をほぼ送っていない。
自然に言いたい事を、言う人なのである。
そして、クラスメートたちに語る。
「皆さん~、いいこと!
お顔がいい男女は、とっても矜持が高いのよ。
顔で、お付き合いしない方がいいわよ。
だって、浮気されたり、捨てられる確率が高いのよ。
人の価値は、お顔よりも賢く心根が大事。
それに、愛された方が絶対にお徳よ~!」
皆を見ると考えてたり、納得したり各々思っているようだ。
「とくに、男性は努力しなさい。
顔が悪いと不利だけど、頭を鍛えて金稼げ。
そして、心強く清らかな男になれ。
そうすれば、絶対に人生に一度くらいは機会があるわよ。
私の勝手な意見だし、よく自分で考えてね」
プリムローズによる、お相手探しの抗議は終わった。
9歳とは思えない、深い言葉に皆は思いにふけっていた。
「お時間のようですわ。
これが最後です。
頑張ってください」
「私たちの友人を、取り戻して下さいませ」
「終わりましたら、勝利の祝いを食堂に用意しております。
カリスのケーキもありますのよ」
リザ、マリー、フローラは、プリムローズに言葉をかけた。
立ち上がりクラスメートたちの顔見て、拳を握りしめて宣言する。
「勝利は我がクラス、勝利は友のため、そして勝つのは私だ!」
アレンが、剣を渡してくる。
「プリムローズ様、こちらが頼まれた剣が届いております」
両手で剣を差し出した。
その剣は、プリムローズの足元から腰の高さの刃で持ち手を含めると胸位の高さがある。
恐らく、珍しく見ないタイプだ。
クラスメートたちも周りの他のクラスの者たちも、デカさに驚いていた。
ひょいと片手で持ち上げ肩に引っ提げて、大股で歩く姿は男前であった。
こんな趣味が自分にあったのかと、新たな発見をしたわ。
クラスに戻る途中、他の生徒たちを見ながら歩くプリムローズ。
女子生徒たちはハンカチで目元を拭き、男子生徒たちはニヤニヤして笑ったり拍手したりしていた。
モテない男子生徒たちは、ざまぁみろとのことか。
醜いなぁ、モテない男の心は~。
プリムローズは、クラスに戻ると女子生徒たちの反応が気になった。
「ただいまー!あれっ?!
このクラスは、白バラファンはいないのかしら?!」
「だってね!白目であんな顔を見せられたらね。
いくら美形でも、引くし無理ですわよ」
女子生徒たちは、好き放題言っている。
「プリムローズ様の方が、強くて可愛いしね!
それに…、ステキです」
突然、プリムローズの腕にしがみついた。
これは嬉しいが、ちょい困り顔になる。
「これこれ、休ませておあげなさい」
女子生徒たちを、プリムローズから引き離すマリー。
「こちらは、ローズティーとミニケーキです」
フローラが、テキパキとミニテーブルを置いて支度する。
「フローラ様、ありがとう。
凄いわ、折り畳みテーブルなのね」
なるほど、ローズティか。
バラを飲むね。
やるわね、お茶を飲みながら感心する。
一体どうやって、これを用意しているんだろう?!
プリムローズは、フト指を見てうなる。
クラスメートたちは、そんな彼女を気にしている様子。
それに気づいて、訳を話すことにした。
「いまね、シャーロット様には出来なかったことをしたの。
彼の指を折ってみたわ。
けれども、指があっちこっちで上手く折れなかったのよ」
それを聞き呆れる、アレン。
「そう言えば、黒バラの妹君がこのクラスにいましたよね?
ねぇ、何方かしら?!」
クラスメートをまったく覚えようとしない、プリムローズ。
「私です、プリムローズ様。
兄上はあまり好きではないのです。
あの顔に喜びつけあがる者に、厳しく成敗を願います」
1人の女子生徒が、突然前に現れた。
「えっーと!御名前は?!
いいの?!ボコボコにしちゃっても?!」と
一応は、実の兄にあたるので遠慮して質す。
「エレナ・バークレイですわ。バークレイ伯爵の長女です!」と、言いお辞儀する。
「ご丁寧に、こちらこそ?!
具体的には、どんなのが宜しくて?!」
プリムローズは、身内の妹君に親切にお伺いを立てた。
「うーん、そうですわね?!
顔は涙と鼻を垂らして、グチャグチャにして下さいませ。
2度と立ち上がれないように、プリムローズ様の好き放題していいです」
黒バラの妹君エレナ様は、淡々と発言する。
「わかった!
しかし、本当にいいの?
その後は、家庭内が荒れるかもしれませんのよ?!」
プリムローズは、エレナに念を押す。
「いいのですわ!
父や兄上は、女性たちを見下しておりますのよ!
あの者たちに、この世には女性でも強者がいるのを知らしめて下さいませー!!」
目に怒りを込めて、プリムローズにお願いするエレナ。
何か家庭内に、複雑な問題あるのか。
武人の家柄、男が威張っているのかもしれない。
どこも色々大変だ、気持ちが良くわかるわ。
プリムローズも、自分の家庭問題が頭に浮かんだ。
エレナに頷くプリムローズは、女子生徒たちに向かっていう。
「黒バラのファンは、本当に大丈夫かなぁ?!」
何人かの令嬢は、下を向いて黙っている。
気の毒に、報われない恋心。
『妹君にも兄君のことを教えたいけど、約束したし言えない。
あぁ辛いわぁ、どうして見てしまったの~!!』
そう、彼女はそんな生活をほぼ送っていない。
自然に言いたい事を、言う人なのである。
そして、クラスメートたちに語る。
「皆さん~、いいこと!
お顔がいい男女は、とっても矜持が高いのよ。
顔で、お付き合いしない方がいいわよ。
だって、浮気されたり、捨てられる確率が高いのよ。
人の価値は、お顔よりも賢く心根が大事。
それに、愛された方が絶対にお徳よ~!」
皆を見ると考えてたり、納得したり各々思っているようだ。
「とくに、男性は努力しなさい。
顔が悪いと不利だけど、頭を鍛えて金稼げ。
そして、心強く清らかな男になれ。
そうすれば、絶対に人生に一度くらいは機会があるわよ。
私の勝手な意見だし、よく自分で考えてね」
プリムローズによる、お相手探しの抗議は終わった。
9歳とは思えない、深い言葉に皆は思いにふけっていた。
「お時間のようですわ。
これが最後です。
頑張ってください」
「私たちの友人を、取り戻して下さいませ」
「終わりましたら、勝利の祝いを食堂に用意しております。
カリスのケーキもありますのよ」
リザ、マリー、フローラは、プリムローズに言葉をかけた。
立ち上がりクラスメートたちの顔見て、拳を握りしめて宣言する。
「勝利は我がクラス、勝利は友のため、そして勝つのは私だ!」
アレンが、剣を渡してくる。
「プリムローズ様、こちらが頼まれた剣が届いております」
両手で剣を差し出した。
その剣は、プリムローズの足元から腰の高さの刃で持ち手を含めると胸位の高さがある。
恐らく、珍しく見ないタイプだ。
クラスメートたちも周りの他のクラスの者たちも、デカさに驚いていた。
ひょいと片手で持ち上げ肩に引っ提げて、大股で歩く姿は男前であった。
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