【完結】無意識 悪役公爵令嬢は成長途中でございます!ー新たなる王室編ー

愚者 (フール)

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第1章  隣国の王族 

第10話 王妃様のご招待

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 学園から帰宅すると、祖母が渋い顔をして無言で私に差し出してきた。
王家の紋章が入った、お茶会の招待状である。

「王妃キャロライン様が開くお茶会で、王子ルシアンと近い歳の方々が呼ばれているそうよ。
どうする?プリム?」

祖母は無理して行かなくとも、別に構わないと言ってくれた。

「行きたくないけど、仕方ないわ。
王妃様の初めてのお茶会ですからね。
お兄様も行くのですか?!」

勿論もちろん、2人一緒よ!
日時は、1週間後の午前10時から11時半です。
終わり次第しだいに、お昼はとって領地に行く予定よね?!プリムローズ?」

祖母は、孫の日程を知っていたので心配をしていた。

「その日に出発ですもの。
本当にピッタリ合わすのね。
家に誰か、ひそませているのかしら?」

彼女は、祖母に嫌味いやみまじえた冗談を言ってくる。

 
  夏休みに向けて、最期の授業とクラスメートたちに別れをおしむ。

最初は最悪な初日から、ここまで仲良くなれるとプリムローズは思わなかった。

3人の女友達と、ジェイクやアレンの心の友コンビのお陰であった。

歳も違うのに、たぶん妹の感覚で見ていてくれたのであろう。

休み明け、私は高等部2年からで彼らは1年からだ。

ルシアン王子も高等部1年生に上がる。
私にとっては、殿下は居なくてもいい空気のような存在である。

 
 領地への出立の準備を終えて、カリスとセパヌイールに新メニューを考えた紙をパティシエに渡しに行く。

カリスに出向いたら、ブロイ公爵夫人とリンドール伯爵夫人が貴族専用の個室でお茶をしていると聞き挨拶することにした。
ノックして入ると、2人の貴婦人は驚きの顔から笑顔になり私に微笑ほほえんで歓迎してくれた。

「まあまあ、プリムローズ様。
無沙汰ぶさたです。
そうそう、また王宮でお茶会ですわね?」

ブロイ公爵夫人は、紅茶のカップをそっと置き彼女に話しかけた。

「ブロイ公爵夫人、リンドール伯爵夫人。
私こそ、ご無沙汰ぶさたしておりますわ。
2人がこの部屋に来てると知らされ、ご挨拶に参りましたの。
ええ、兄と参加しますわ。
ブロイ公爵夫人、リュカ様はお茶会は参加されますの?」

「いいえ、今回は歳が離れてますしね。
リュカはまた数合わせなのと、不機嫌ですのでお断りしましたわ。クスクス」

「プリムローズと殿下は、5歳差ですからギリギリの年回りとしまわりかしらね。
また婚約者候補にされるのですか?!」

リンドール伯爵夫人が、悩ましげにおっしゃった。

「今回も無視ですわ。
お兄様と2人で、大人しくお茶してます。
ケーキをお土産に出来ないのが残念ですわ。
帰ってお昼を取りますが、休むことなく領地に出発ですのよ」

話を聞いていて貴婦人たちは、コロコロ笑ってうなづいた。

     その翌日には、フルールでポレット夫人とラファエル様と売上確認する。

「噂で明日は王宮で王妃様主催のお茶会があるとか、プリムローズ様も行かれますのよね」

ポレット夫人が、お菓子を食べる手をやめてお茶会の話をした。

「ええ、その日に領地に出発します。
朝から出発する予定でしたのよ。
それをお茶会が終わり、屋敷で昼食をしてからにしました。
あわただしくて困りますわ」

プリムローズが不満げに話すのを、ラファエルは気安く提案ていあんする。

「なら無視すれば、いいんじゃない?
たぶん、無理かもね。
王妃キャロライン様の初めてのお茶会だしね?!
フフフ~ン」

ラファエル様が、まるで悪女ぽく嬉しげに笑いだした。

「ラル、いけない子ね!
本当に貴方は、意地悪いじわるさんね」

ポレット夫人が、肩をバチーんといい音をたてて叩いた。

「痛いー!ポレットは、私より力強いからやめてくれる!
骨が折れるじゃない!」

この二人は仲が良いのか悪いのか、よくわからないわ?!

「でも、お気をつけ遊ばせ。
茶会は昔から色々な事件が、起こりやすいもの。
ちゃんとした、ご令嬢ばかりでは無いですからね」

ポレット夫人が、意味深な話をしだした。

「そうそう、昔ね!
同じテーブルのご令嬢達がぐるになって、1人の令嬢をいじめた話を聞いたことあるわ。プリムローズ様に仕掛しかけける。
そんな、おバカな人はいないと思うけどね」

ラファエル様が叩かれた肩を触りながら、何気なにげにそんな事を仰っていた。
  
 明日の午前中に、王家のお茶会してから昼食をすまし領地へ旅立つ。

なんか忙しいなぁと、1人でつぶやく。
お茶会が厄介やっかいで、時間に余裕がなさそうだわ。
兄と王族に挨拶したら、目立たない場所で時間をつぶそう。

専属メイドのメリーは、機嫌よく鼻歌を歌いながら明日の準備していた。

「メリー、明日のお茶会のドレスは楽なものにしてね。
気張きばらなくていいからね」

「そんな~。
せめて、このドレスでお願いしゃーす!」

最近は夏の暑さのせいか、口調がだらけきっているようだ。

2人の時は、許してあげよう。
何故かメリーには、寛大かんだいで優しいプリムローズ。

見せてきたドレスは、青空色の半袖ですそと袖下に銀色の美しいレース編みをほどこしてある。
それにお揃いの銀色のレースの手袋。

見る人が見たらわかる、超一品ちょういっぴんしなであった。

「髪型はハーフアップで、サイドを編み込みにします。
青を基調としたお花のバレッタを使用する予定です。
如何いかがでしょうか?!」

メリーは自信ありげに、プリムローズにおうかがいをたてた。

「メリー、それで良いですよ。
まさか、そのドレスを選ぶとはね。
お茶会が終わったら、昼食を食べて出発よ。
朝に支度したくしたら、部屋で休んでいなさい」

プリムローズがメリーに指示すると、メリーが不満げな表情をした。

「お嬢様に、事件や事故があったらどうするんですか?
このメリーがお守りしゃーす!!」

(メリー、しゃーすはやめて!! )

「いいの!1人ではないから、大丈夫よ。
一応、もう1着ドレスを持参するからそのつもりでいて!
メリー、選んでおいてね」

そのドレスを使うとは、2人はその時は考えてもいなかったのである。
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