【完結】無意識 悪役公爵令嬢は成長途中でございます!ー新たなる王室編ー

愚者 (フール)

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第1章  隣国の王族 

第9話 非常識令嬢の末路

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 隣国ウィルスター国から早々に災難にあたった王子を、気の毒に思い遠回して関係ない生徒たちはザワザワついた。
そんな野次馬たちを無視して、エレナ様の様子を見にプリムローズ達は着替え室に急ぎ向かう。

「迷惑かけて、すまないわね。
あの生徒に謝罪するように言ってきたので、ドレス代を支払って貰ってね。
リック男爵令嬢で、最近新王から爵位を受勲じゅくんされたと話していたわ。
謝罪がなかったら教えて、クラレンス家からも抗議するから!」

彼女は、エレナに心から謝罪した。
お茶をかける暴挙ぼうきょをするとは、想像も出来なかったのである。

「お手数をおかけしました。
まさか、逆らってくるとは思わずひるみましたわ」

エレナは、逆にプリムローズに頭を下げてきた。

「貴女の身分ならと思って頼みましたが、貴族の質も落ちたようです。残念だわ!」

この先のエテルネルの事を思い、顔をゆがませて軽く首を振り皆に語る。


  教室に戻ると制服に着替えたエレナ様を、殿下が謝りに側に行きましたわ。

「すまない、君にお茶をかけるとは。
私が毅然きぜんとしなかった所為しょいで、迷惑をかけた!」

「いいえ。ですが、お気をつけ遊ばせ。
無礼な方もいらっしゃいますからので」

エレナが殿下に注意をうながした。
殿下は私に目を向けていたが、無視していたので話しかけては来なかった。

 
 一夜明けて、教室に入ったらエレナ様がプリムローズに直ぐに声をかけてくる。

「プリムローズ様。
昨日リック男爵が令嬢を連れて、我が家に来ました。
謝罪はしましたが、ドレス代で揉めましたの。
値引きをされて驚きました。」

エレナ様の話に、息をむ4人のご令嬢たち。

「そんな恥ずかしいことを!
先方は本当にしたのですか?!」

聞こえてしまった周りも、ビックリして目を丸くしている。

「絹の素材でそれくらいはすると説明しましたが、母がやんなりまして安くしましたの!」

エレナが眉間にシワ寄せて、彼女たちにムッと不愉快ふゆかいに話す。

「あの方は、特に注意して見ていきましょう?!
なん組なのかしら?」

プリムローズは、友人達に聞いてみた。

「C組ですわ!
やはりバカ組でしたわね。
殿下も、初日から気の毒ですよ。
あんなのにからまれてしまって……」

皆で同時に、ため息をらした。

 
  あの絡まれた事件から、王子殿下に対しての女子生徒たちは大人しくなる。
きっかけは、リック男爵家が没落ぼつらくして学園を去って行ったからだ。

裏でプリムローズが、糸を引いたのではと噂された。

「私は手を出してなくてよ!
人のせいにするなぁ!」

友人たちに怒りと愚痴ぐちき散らす。

「あれは見ていた生徒たちが、家に報告したからですのにね」

フローラがプンプンしている彼女に、ヨシヨシと頭を撫でている。

「男爵家と、商売の取引きをやめたからですわ。
プリムローズ様の名を出せば、何でも収まると思っているんですわよ!」

マリーは話ながら、周りを威嚇いかくした。

雰囲気ふんいきを変えようと、近くにいた仲良しコンビに声をかけた。

「ジェイク、アレンも試験大丈夫?
ジェイクは、高等部にいったら15番を維持してね!」

「プリムローズ様とは、9月からクラスを離れるので寂しくなりますわ。
それから家の事は、本当にいいんですか?!」

ジェイクのご両親から買った屋敷は、プリムローズの両親と姉が荒れ地に行くのでお祖父様の持ち家になった。
両親の屋敷に引っ越した、プリムローズ達。

残された元ジェイクの屋敷は、格安でジェイクのスローン伯爵に貸すことに決定した。

「いいの、お祖父様が決めた事よ。
ジェイク、たまにはお祖父様やおばあ様に会いに来て頂戴ちょうだいな。
お二人は、貴方が好きなのよ!」

プリムローズは、ジェイクの肩をポンと叩く。

「ありがとうございます。
俺も、お二人が好きだ!
カリスの仕事も続ける。
家も、将来俺が買って両親に返すんだ。
今の俺の目標だ」

そう話すジェイクは、眩しかった。

「うん、その前に勉強してね」

彼女が冗談ぽく発破はっぱをかけると、つられて周りの友人たちが笑い始めた。

「私もですわ!
プリムローズ様は、お一人で平気ですか?心配ですのよ。
お昼は、絶対にご一緒ですからね?!」

リザが不安な表情をし、手をギュッと握りしめる。

私は、今は独りぼっちではない!
彼女の胸の中に、優しい春風が吹きそよぐ感じがした。


  3ヶ月が、あっという間過ぎていった。

学期末試験になり、ジェイク達と勉強をしたりしている。
彼はすっかり勉強が好きになり、わからないと先生にまで質問しに行くようになった。
最初の頃が、嘘のような優等生ぶりである。

勉強するジェイクを見ては、あの赤毛がー。
何故か、母の気持ちになる9歳児。

私にとっては、この試験は簡単だった。

この国のレベルが、低いのか高いのか判断ができない。
この際一度は祖母の祖国アルゴラから、同年代の試験問題を取り寄せようと決めた。

順位発表になり、生徒たちが自分の順位を見て騒いでいる。

1番は私で、やはり満点かつまらんなぁ。
2番は委員長、3番は殿下か?

『へぇ、殿下なかなかですな。
まだ、この国に来て4ヶ月も経っていない。
環境に慣れた時期くらいと思う。
そう考えたら優秀だよね。』
横に誰かがスーッと来ると声がかかった。

「満点ですか、噂通りに凄いですね」

ルシアン殿下だわ、私を見て笑っているわ。

目線がおかしい、私の横?
横には誰もいないぞ、この人も変態へんたいさんなの?

殿下もその筋のお仲間なのかしら、この学園はかなり変態多いしなぁ。

「殿下も隣国から来て4ヶ月ですから、素晴らしい成績ですわ。
では、失礼!」

これ以上、王家と関わるとよくないことばかりして合ってしまう。
殿下にお辞儀して、その場からそそくさと逃げたのである。


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