【完結】無意識 悪役公爵令嬢は成長途中でございます!ー新たなる王室編ー

愚者 (フール)

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第3章  友情と家族の絆

第3話 お茶会の秘密

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 フローラとマリー、リザ。
彼女たちがいる場所は、なんとフルールの前!

彼女らは相談して、プリムローズの店であり公爵夫人の友人であるポレット夫人ならお茶会に相応しいドレスをアドバイスしてくれると考えるのだった。
彼女らはなかなかの名案だと、やって来ていたのである。

本日の軍資金ぐんしきんは。前にいらなくなったあのお古ドレスを売ったもの。
そのお金をあてることにする。

「緊張しますわ。
あの時はプリムローズ様が買い取りに来てくれたので、お店は行くのは今日が初めてですもの」

マリーがそう話すと、無言で意思表示を返す二人。


  玄関の扉を開けると、大勢のご夫人やご令嬢が一斉いっせいに三人を見る。 
違う、睨みつけていた。

怖いーと3人は体を硬直させると、1人の従業員が近くに近づいてきて用件と代表者の名をたずねくれる。
助かったと、胸をなでおろす。


待ち時間に3人は、空いていたソファーに腰を下ろして座って店の様子を見ていた。

「大繁盛してますわ!」と、リザが小声で隣に伝える。

「次から次へご夫人やご令嬢が、メイドに箱を持たせて帰って行きますわよ」

フローラも、感想をまた隣で話す。

階段からおっとりした少しふくよかなご夫人が降りてきたら、お客様たちはその夫人に一斉いっせいに集まってくる。

「砂糖に群がる、アリの様な光景ですわね」と、マリーが本音をらした。

「花に群がる蝶ではなくって!?マリー様」

マリーとフローラの会話を聞き、リザはどっちもどっちと冷静に眺めてた。

「ポレット夫人、ご機嫌よう!
今日は、出来上がったドレスを取りに来ましたの!」

「ポレット様!この前のドレスを、主人におめ頂きましたわ」

「まぁ、いつもフルールをご愛顧あいこ頂きありがとうございます。
今度アルゴラの王妃様が、お気に召している生地きじが手に入りましたの。
近々お見せしますわね。
ホホホッ」

  あの方が、ポレット夫人なのね。
3人は、同時につぶやいた。

こちらに真っ直ぐに夫人が歩いて来るので、思わず立ち上がる少女たち。

「これは可愛らしいお客様ですこと。
私は、フルールの店長兼責任者ポレットと申します。
宜しくお願い致します。
フローラ様、マリー様、リザ様。プリムローズ様の大事なご友人たち。
ようこそ、来店して下さりました」

ポレット夫人は、丁重にカーテシーして3人に挨拶するのであった。 

 今はお茶をしながらポレットは、3人の用件を聞き終えた。

「よく主旨しゅしが分かりましたわ。
お茶会のドレスを探しましょう。その前に何故クラレンス公爵が、お茶会を開かないのか。
その訳を聞いて下さいませ」

ポレット夫人は、友人であるプリムローズの祖母ヴィクトリアの話を始めた。


  まだ彼女が公爵夫人でなく、アルゴラの第1王女の時代である。
王女殿下である彼女は、お茶会に誘われる事が多かった。

あるお茶会で事件があったのだ。
1人の伯爵令嬢が、ある令嬢に紅茶をかけられた。

しかし、それは偶然にも見えワザとでも見えて曖昧あいまいの状況であった。
たまたま目の前に座ってたヴィクトリア王女に、紅茶をかけられた伯爵令嬢がどう思うかを伺ってきたのだ。

「ヴィクトリア様は、ワザとではない偶然ではと仰った。
お茶会を穏便おんびんに、終わらせた方が良いと考えたのです!」

ポレットは紅茶を飲むと、ため息をついた。

「ポレット様、それはワザとだったのですね。
王女が、ワザとは言わないと確信してお茶かけたのですか?!」

フローラは、すぐさま頭に浮かんだ言葉を口にする。

「えぇ、裏目に出ました。
伯爵令嬢は、王女が自分を助けてくれると思ったのです。
ですから伯爵令嬢は泣きながら王女に、貴女も仲間なのって言いその場から走って逃げてしまったのです」

「それは非礼ではないでしょうか?
ましてや王女殿下に、その言葉は頂けませんわ!」

マリーは話した後、その伯爵令嬢のその後が気になった。

「その伯爵令嬢は、2度と何処の茶会に呼ばれる事はなくなりました。
王女に無礼をした罪で、父の伯爵から修道院送りにされてしまったのです」

話を聞いた3人は、余りの罰の重さに驚く。

「それからです。
ヴィクトリア様がお茶会を嫌いになり、余程の親しい方々しか御一緒しなくなりました。
夫であるクラレンス公爵は、それをご存知でお茶会を開かないのでしょう」

「では、今回のお茶会は…」

リザは途中で話をやめてしまった。

「孫娘が大切にしている友人たちと、お茶を御一緒したいと思ったのですわ。
公爵夫妻は、貴女様方を特別に感じたのですよ。
さぁ、素敵なドレスを選びましょうね!」

ポレット夫人は、ドレスのある部屋に3人を案内するのだった。
   
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