【完結】無意識 悪役公爵令嬢は成長途中でございます!ー新たなる王室編ー

愚者 (フール)

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第1章  隣国の王族 

第15話 友情と姉心

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 目的の川に着くと、川原に小屋が建っていた。
プリムローズは、その小屋に入ると中から釣竿つりざおを4本持って出てくる。

3人に1本ずつ渡すと、いきなり土を掘り始めた。

 「「「何をしてますの?」」」

3人は、彼女がすることを不思議に思いながら見ていた。

「うひょー!
良いのがいるぞ~!
これはきがいい!」

地面にスコップを刺し、木のフォークでそれをすくって箱に入れていく。

「ひぃ~、プリムローズ様!
そ、それはー!!
もしや、あれですか!」

フローラは、それを見て飛び上がった。

「釣りのエサよ、ミミズ!
3人は、初めて見たのかしら?
なれると可愛いよ~。
針に刺してあげるから、魚釣ろうね!」

ニコニコして笑っているがちょっと素手は無理なのか、手袋してミミズを針に刺していくプリムローズ。

3人は彼女の行動を見て、本当に公爵令嬢なのかと疑念がわくのである。

川に竿さおを投げ入れて、しばらくは会話を楽しんだ。

「プリムローズ様は、手馴れておりますのね。
私は、魚がエサを食い付いているのか。
ぜんぜん、わかりませんわ?」

マリーは、竿をいつ引けば良いか悩んでいた。

「手応えがあったら引いてみて、一気でなく2回か3回軽く引いてそれから一気にいくといいよ」

そう話している間に、彼女は魚を釣り上げている。
川に石で囲いを作り、次々に魚を放り入れていく。

 そんな中でフローラが、いきなり婚約を報告をしてくる。

「実は私、今年の夏。
つまり今ですが、隣の領地の幼なじみと婚約が決まりましたの」

『えーっ!!!』と、3人は驚きの声と同時に顔を赤く染めた。

3人は15歳だし、婚約は当然あり得るわ。
あの姉ですから、16歳で2回の経験があるのよ。
ダメだったけどね。

「どんな方ですか?
参考までに教えて下さいませ。
図々ずうずうしくて、申し訳ありませを」

リザが、赤面せきめんして頭を下げる。

フローラはイエイエと言い、両手を振りながら照れながら話し出す。

「昔からの幼なじみで、休みの度に家同士で会ってました。
相手は伯爵の次男で、今年王都の騎士団に入ります。
騎士の称号のみで、貴族の末席です。
手柄をたてて上にいくので、2人で頑張りませんかと言われました」  

そう言うと、頬を赤らめる。
そして、微笑みながらまた話を続ける。

「私は、この方の手をとってみようと思いました。
相手のお歳は、4歳上の19歳ですわ」

話している彼女は、彼を思い浮かべてるのかもしれない。

何と初々ういういしい、姉とは違い打算なしではないか! 
姉もこういう出逢いなら、幸せになれたのにとプリムローズは思った。

「まるで物語の様に、胸がキュンキュンしますわ。
私もフローラ様のような恋がしたいものです!!」

マリーは、ウットリとフローラを見つめる。

「年上の方は包容力ほうようりょくがありますし、私も同年代より年上がいいですね」

リザも、赤い顔で頷きながら話に割って入ってくる。

「うん!私はお祖父様の様なお強い方がいいんだけど、1度も似た方が現れないの。
フローラ様の話を伺って、いつかはと思いましたわ」

プリムローズは、まだ見ぬ相手に目を輝かせた。

フローラの話しに酔っていた2人は、今の話聞き彼女を見て考える。

そんな人は、100年に1人だわ。
このままだと、行き遅れは確実。

私たちはそこそこ妥協だきょうして探せるが、この方は無理だ。

身分は高く、強く賢い。
成長したら絶世の美女は間違いなしで、高嶺たかねの華。

そんなことを2人が考えていると、フローラが参戦してきた。

「プリムローズ様のお祖父様は、特別なお方です。
ですから大国の第1王女のおばあ様が、恋をして嫁いで来たのですよ」

2人は、フローラに突っ込んで頂きありがとうございます。
胸の中で、彼女に感謝をしたのであった。

「じゃあ、ランク下げるの?!
う~ん、もう独りでいいや。
女性初の女宰相を目指す!
この国の王子はちょっと頼りない感じたから、影の支配者になってあごで使うのも楽しいかもね」

実にあきめが早く、サッパリして違う未来を考え始めていた。

「よその国の王族でも、宜しいのでは?
プリムローズ様は5か国語話せるのですから、探してみたらどうですか?」

リザは姉の様な気持ちになり、年下の彼女に説得を試みる。

「9歳だし時間がありそうなので、色々考えてみるね。
3人とも、また相談にのって下さいなぁ~」

まだまだ恋をするのは、早そうな感じであった。

フローラが、それから一匹だけ釣れた。
マリーとリザは、残念だが釣れなかった。 
プリムローズが何とか3匹釣れたので、1人1匹を手にしたのである。

その場で鮮やかにさばいて、手慣れたように火をおこして焼いて食べる。

3人は新鮮な魚の味に、美味しいと喜んでくれた。
楽しい事は時間があっという間で、1週間は過ぎ去っていく。

友人たちは王都に帰って行き、彼女は隣国アルゴラに行くことになるのである。
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