【完結】無意識 悪役公爵令嬢は成長途中でございます! ーヘイズ留学 暗躍編ー

愚者 (フール)

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第5章  常勝王の道

第4話 開いた口へ牡丹餅

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 白い翼が太陽の陽を浴びて、まばゆく光って飛んでいるのは?
あれは、ピーちゃんだわ。
こんな情けないママを、かわいい子は信じて頑張ってる。
ここで、落ち込んでいる場合ではない。

プリムローズが天高く拳を突き挙げたら、かわいい子が空から自分にめがけて急降下してくる。

『いーやぁ~ん!
その速さは、速度違反ですから!』

声も出せずに思わずビビって、両目をつぶる彼女である。

「うっぎゃーあ!
もう、ピーちゃん!
いきなり、コチラに向かって来ないでよ。
ママはビックリするじゃない!」

「ピ~。ピッ…ピ」

どうやら、会えて嬉しかったピーちゃん。
ママのプリムローズの反応に、ガッカリしながらも反省している様子。

「ゴメン、ママも言い過ぎたわ。
うん?
何か、手紙があるね!
ちょっと、見せてくれるかな」

メリーの手紙には、予定変更して祖母とスクード公爵夫人とエリアスは王宮に向うことになってた。
ちゃんと公爵の護衛やお祖父様の子分たちが、ついているのでと安心するように書かれている。

「子分たちなら、強面で腕も確かです。
きっと、活躍してくれる思う」

王宮なら警備も整っていて、まだマシですもの。
この後に書かれていたのを読むと、彼女の顔色急に変わった。

「なんですってー!!
商人にふんして敵の兵たちが、アウローラから此方に入ってきていたの!」

彼女の叫び声にビビり、後ろに飛んでしまうほどであった。
その後に続きを読み始めると、ニヤニヤ笑っていてピーちゃんも不気味で近寄りたくないようだ。

「えーっと、次はギルの文字だわ」と、もうひとつの手紙を読んでいたら険しい顔つきになる。

「あーあ~、どうして?
王とか王子とかは、頭が能天気でイカれている奴が多いかな。
もーう、ヤダヤダ。
会ったらすぐにでも、剣でぶっ刺しそうよ」

問題発言を言うと、近くにあった石に当たり遠くにり飛ばす。

見ていたピーちゃんは、怖くなり近くの岩場に隠れてしまう。

「ピーちゃん、何処?
さぁ、ママとお祖父様の所へ行きましょうね」

岩場から顔を出し、ピーと鳴く姿はビクビクとおびえてる。

彼女は、急ぎ祖父グレゴリーに手紙を見せた。

「なんと、両将軍!
これを見てみよ!」

グレゴリーは、スクード公爵とチューダー侯爵に手紙を渡した。

「お祖父様、タルモ殿たちが敵の陣営にいます。
幾ら後方の補給部隊でも、危険ですわ」

彼女は、商人で騎士や兵士でもない彼らの身を案じた。

「プリムローズ嬢、あの商会は別格です。
依頼品を探すために、兵士並みに武術を鍛練たんれんしていると噂がありますぞ」

チューダー侯爵が、手紙を持ち読みながら説明する。

「雪豹を探しに山岳地帯まで行っていたと話してましたわ。
商人にしては、やりすぎだと思いました」

侯爵の話を、裏付ける証言をした。

「儂もタルモ殿は只者では無いと、第六感が働いたわい!
揺りカゴから墓場まで、そこまである商人に魂だのう」

戦の神と商人の神の話し合いの時の事を、プリムローズはその事を思い出していた。

「では、入れ替わった敵兵はどうされたのですか?」

「うむっ、どうも尋問され調べられているらしいな」

北と東の将軍が話し合っている間に、彼女は祖父にもう1つの手紙を見せている。

それを見て祖父は大きなため息をつくと、私を見てダメだこりゃという表情していた。

「お祖父様、役にも立たないお荷物が来てしまいそうですわ。ギルが途中で、あの方を捕まえてくれるといいのですがね」

「そうじゃな。しかし、実力がとぼしくて戦場を目指すとは馬鹿だ。
足手まといも過ぎるのではないか。
王族は、ろくなもんじゃない」

ボロクソですこと。
あの一族が王族になれたのか、ますます不思議ですわ。

「お祖父様、なんでですか?
我がクラレンスが、王族になれなかったの?!
我々のほうが、統治能力が優れてると思います」

「それはな……、アミダで決めたのじゃあ。
公平に選ぶためにな。
その時、祖先の隣に王の祖先が並んでいた。
残念なことに、紙一重で王になりそこねたのだ」

あの王族は、運だけは持ち合わせていたのか。
なんか聞いていて、無性に腹立ちますわ。

「【開いた口へ牡丹餅ぼたもち】だ。
あの一族は、運だけは良いからのう!ワーハハハ」

「開いた口へ牡丹餅ですか?
美味しそうな言葉ことですこと!」

「何も苦労せずに、思いがけない幸運に恵まれる。
そりゃ、旨いはずだ!」

王を決めたいわれを聞き、王になって本当に彼らは幸せだったのか疑問に思うのだった。



    
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