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第5章 栄光を目指せ
第9話 蟷螂の斧
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大声援からだんだんガヤガヤになり、小声で囁くような声に変わる。
信じられない試合結果に、学生たちは驚愕していた。
この勝ち負けは、戦う前から決まりきっていたはずだった。
なにせ近衛隊長を父親に持つ彼が、あっさり目立たない学生に負けてしまったのだ。
「カルヴィ殿が…。
2回戦で負けてしまった」
ロッタは自分の試合まで時間があるため、彼の勇姿を見ようと前列で観戦していた。
審判の開始の合図にいち早く反応した相手が、懐へ飛び込んで剣の刃を平行にして押し付ける。
相手の様子を見ようとしていたカルヴィは、なにもできないまま攻撃を交わすこともできなかった。
「勝敗が決まったぁー!」
誰かの大きな一声で、この戦いの勝敗を決定させた。
審判が貴族でない方を勝者だと告げると、勝ち名乗りをさせた方はピョンピョン跳ねながら雄叫びをあげる。
「とうとう勝てたぞ。
俺がー。
俺が勝利者なんだ!!」
やっと勝てたと感極まりながら言う彼は、喜びを全身で表現してみせた。
この言葉からして想像すると、何度も挑戦しカルヴィに敗れていたことが予想できる。
『とうとう?
彼と手合わせをした覚えがないんだがー』
困惑した表情で彼を眺めて、よくよく思い返しても思い出せない。
そんな敗者に勝利者は、薄ら笑いを浮かべ、声をかけた。
「ブルムヘル伯爵令息、大声を出してすまなかった。
いつも負けていたから、つい嬉しくなってしまったんだ」
「いや、いいんだ。
ただ、何度も手合わせをしていたのを覚えていないんでね」
始まる前からの様子とは正反対に、カルヴィは平静を装っても声までは調整できない。
返事する声は、所々が震えているように聞こえる。
「10回も手合わせをして、今日最後の最後に勝利したんだぜ。
そっか、負けた者の顔なんか覚えないよな」
顔さえ覚えていないんだと、彼は悲しそうにカルヴィにそう言ってみせた。
「10回も!
それなら覚えていると思うんだが……、すまない」
「気にしないでいいよ。
俺って見かけがパッとしないだろう。
きっと忘れやすいんだ」
こんな会話が漏れ聞こえて、観戦するカルヴィ寄りの学生たちの気持ちも変化する。
負け続けた敗者が最後に勝利をもぎ取る内容に、まるで芝居みたいだと好意的になるのだった。
この状況を見ていた学生は、人というものは印象でコロコロと感情が変わりやすいものだと馬鹿にしたように鼻で笑っていた。
もう一方の試合では、違う意味で注目をされていた。
プリムローズとある学生の戦いは、勝敗が決まっても続いている。
へんてこな試合になり、観戦者たちも女の子が勝利者でないのにざわめく始末。
「ちょ、ちょーっと~!
試合終わっているじゃない。
貴方、もう負けているよね!?」
「俺がお前なんかにー。
負けるわけないんだよ!」
完全に我を忘れている相手は、意地でも負けを認めてくれない。
プリムローズに向けて剣を振り上げて、猪のように直進してくる様子に見ているだけでも異様な恐怖心を感じてしまう。
『どうして剣を拾って、また私に向かってくるのよ』
「君、ヤメたまえ!!
これ以上すると、卒業すら危うくなるぞ」
興奮していた彼は、ようやく自分のおかれた状況に気づく。
自分の犯した異常行動に驚くと、卒業できないのかと今度は狼狽えているようだ。
「あの者は、【螳螂の斧】だのう」
「とうろう?」
「弱い者が、自分の非力を顧みずに強者に手向かうことだ」
「簡単に言い換えますと、勝ち目のないのに抵抗することです。
これは、論外ですがね」
陛下のお言葉に東の将軍スクード公爵が、エリアス殿下に詳しく説明してくる。
「彼は彼女に負けたことで、我を忘れてしまったのでしょうか?
自分がプリムローズお嬢に、まさか負けるとは思ってなかったようです」
「うむっ、しかし…。
さすが、戦の神の孫だ」
壇上から見下ろす王が、感心しながら隣に座るエリアスに話しかけた。
彼は自分のことのように、プリムローズを見ながら嬉しげに微笑んでいた。
その様子に、重臣のスクード公爵は自身が思っていた事の答え合わせが済んだのを実感する。
壇上より近くで、ドキドキして観戦していた一組の男女。最初空間が空いていたが、試合が終わる頃には肩が触れるくらいに近寄っていた。
「負けた瞬間から、豹変して見ていて怖くなりましたわ」
「ああいう人もいるんだな。
最後まで気を抜いてはならんな」
「あの人は、女学生に負けるなんて思っていなかったのね」
「しかし、あの生徒…。
先生たちに取り囲まれて、かなりきつく怒られているようだ」
こんな話をしていた男女に、当人が苦笑いしながら近寄ってきた。
そんな大変だった彼女に、二人は心配そうに近づいて声をかける。
「プリムローズ嬢、ケガなどされてないか?!」
「気遣って下さり、ありがとうございます。
アンテロ様、この通り、キズ1つございません」
「おお、それは良かった。
まことに災難でしたな」
「プリムローズ嬢、無傷でよかった。
観ているだけで、血の気が引く思いでした」
「すみません、ジャンヌ様に要らぬ御心配をかけてしまいましたようですね」
自分よりやや低い肩に手を回すと、ジャンヌは労うように擦ってくれる。
荒ぶっていた神経が、その彼女の優しさに触れて癒されていく。
「自制できない者には、騎士としての資格はない。
残念だが彼は、卒園後の未来は暗そうだ」
私たちは表情を曇りがちにして、注意されて怒鳴られている方向に体を動かす。
「クラレンス嬢が、ケガも無いようで安心した。
気をつけて試合をしてくれ。
私はここで失礼するよ」
「アンテロ様、ご心配頂きありがとうございました。
試合、頑張ってください」
右手を軽く挙げて、今いる場所の反対側に歩いて行った。
「紳士的で優しい方です。
私が一人で観戦していたら、お声をかけて下さったわ」
頬を赤めてジャンヌが話す姿に、ハハーンと納得する気持ちになる。
仲良さそうに観戦していた男女に、プリムローズのお節介がまた発動しそうになった。
「それより、一人でしたの。
ロッタ先輩は?
一緒でなかったのですか?」
「ええ、ロッタはブルムヘル殿の応援に行ったの。
彼が敗けてしまい、ロッタが動揺しないでくれたらいいけど……」
「私もカルヴィ様が敗退するとは思いませんでした」
友を案ずる彼女の思いを無視して、平民の学生たちがカルヴィたちの試合で感化されていくのである。
今年の最終実技試験は、いつもとは違う波乱が起きようとしていた。
信じられない試合結果に、学生たちは驚愕していた。
この勝ち負けは、戦う前から決まりきっていたはずだった。
なにせ近衛隊長を父親に持つ彼が、あっさり目立たない学生に負けてしまったのだ。
「カルヴィ殿が…。
2回戦で負けてしまった」
ロッタは自分の試合まで時間があるため、彼の勇姿を見ようと前列で観戦していた。
審判の開始の合図にいち早く反応した相手が、懐へ飛び込んで剣の刃を平行にして押し付ける。
相手の様子を見ようとしていたカルヴィは、なにもできないまま攻撃を交わすこともできなかった。
「勝敗が決まったぁー!」
誰かの大きな一声で、この戦いの勝敗を決定させた。
審判が貴族でない方を勝者だと告げると、勝ち名乗りをさせた方はピョンピョン跳ねながら雄叫びをあげる。
「とうとう勝てたぞ。
俺がー。
俺が勝利者なんだ!!」
やっと勝てたと感極まりながら言う彼は、喜びを全身で表現してみせた。
この言葉からして想像すると、何度も挑戦しカルヴィに敗れていたことが予想できる。
『とうとう?
彼と手合わせをした覚えがないんだがー』
困惑した表情で彼を眺めて、よくよく思い返しても思い出せない。
そんな敗者に勝利者は、薄ら笑いを浮かべ、声をかけた。
「ブルムヘル伯爵令息、大声を出してすまなかった。
いつも負けていたから、つい嬉しくなってしまったんだ」
「いや、いいんだ。
ただ、何度も手合わせをしていたのを覚えていないんでね」
始まる前からの様子とは正反対に、カルヴィは平静を装っても声までは調整できない。
返事する声は、所々が震えているように聞こえる。
「10回も手合わせをして、今日最後の最後に勝利したんだぜ。
そっか、負けた者の顔なんか覚えないよな」
顔さえ覚えていないんだと、彼は悲しそうにカルヴィにそう言ってみせた。
「10回も!
それなら覚えていると思うんだが……、すまない」
「気にしないでいいよ。
俺って見かけがパッとしないだろう。
きっと忘れやすいんだ」
こんな会話が漏れ聞こえて、観戦するカルヴィ寄りの学生たちの気持ちも変化する。
負け続けた敗者が最後に勝利をもぎ取る内容に、まるで芝居みたいだと好意的になるのだった。
この状況を見ていた学生は、人というものは印象でコロコロと感情が変わりやすいものだと馬鹿にしたように鼻で笑っていた。
もう一方の試合では、違う意味で注目をされていた。
プリムローズとある学生の戦いは、勝敗が決まっても続いている。
へんてこな試合になり、観戦者たちも女の子が勝利者でないのにざわめく始末。
「ちょ、ちょーっと~!
試合終わっているじゃない。
貴方、もう負けているよね!?」
「俺がお前なんかにー。
負けるわけないんだよ!」
完全に我を忘れている相手は、意地でも負けを認めてくれない。
プリムローズに向けて剣を振り上げて、猪のように直進してくる様子に見ているだけでも異様な恐怖心を感じてしまう。
『どうして剣を拾って、また私に向かってくるのよ』
「君、ヤメたまえ!!
これ以上すると、卒業すら危うくなるぞ」
興奮していた彼は、ようやく自分のおかれた状況に気づく。
自分の犯した異常行動に驚くと、卒業できないのかと今度は狼狽えているようだ。
「あの者は、【螳螂の斧】だのう」
「とうろう?」
「弱い者が、自分の非力を顧みずに強者に手向かうことだ」
「簡単に言い換えますと、勝ち目のないのに抵抗することです。
これは、論外ですがね」
陛下のお言葉に東の将軍スクード公爵が、エリアス殿下に詳しく説明してくる。
「彼は彼女に負けたことで、我を忘れてしまったのでしょうか?
自分がプリムローズお嬢に、まさか負けるとは思ってなかったようです」
「うむっ、しかし…。
さすが、戦の神の孫だ」
壇上から見下ろす王が、感心しながら隣に座るエリアスに話しかけた。
彼は自分のことのように、プリムローズを見ながら嬉しげに微笑んでいた。
その様子に、重臣のスクード公爵は自身が思っていた事の答え合わせが済んだのを実感する。
壇上より近くで、ドキドキして観戦していた一組の男女。最初空間が空いていたが、試合が終わる頃には肩が触れるくらいに近寄っていた。
「負けた瞬間から、豹変して見ていて怖くなりましたわ」
「ああいう人もいるんだな。
最後まで気を抜いてはならんな」
「あの人は、女学生に負けるなんて思っていなかったのね」
「しかし、あの生徒…。
先生たちに取り囲まれて、かなりきつく怒られているようだ」
こんな話をしていた男女に、当人が苦笑いしながら近寄ってきた。
そんな大変だった彼女に、二人は心配そうに近づいて声をかける。
「プリムローズ嬢、ケガなどされてないか?!」
「気遣って下さり、ありがとうございます。
アンテロ様、この通り、キズ1つございません」
「おお、それは良かった。
まことに災難でしたな」
「プリムローズ嬢、無傷でよかった。
観ているだけで、血の気が引く思いでした」
「すみません、ジャンヌ様に要らぬ御心配をかけてしまいましたようですね」
自分よりやや低い肩に手を回すと、ジャンヌは労うように擦ってくれる。
荒ぶっていた神経が、その彼女の優しさに触れて癒されていく。
「自制できない者には、騎士としての資格はない。
残念だが彼は、卒園後の未来は暗そうだ」
私たちは表情を曇りがちにして、注意されて怒鳴られている方向に体を動かす。
「クラレンス嬢が、ケガも無いようで安心した。
気をつけて試合をしてくれ。
私はここで失礼するよ」
「アンテロ様、ご心配頂きありがとうございました。
試合、頑張ってください」
右手を軽く挙げて、今いる場所の反対側に歩いて行った。
「紳士的で優しい方です。
私が一人で観戦していたら、お声をかけて下さったわ」
頬を赤めてジャンヌが話す姿に、ハハーンと納得する気持ちになる。
仲良さそうに観戦していた男女に、プリムローズのお節介がまた発動しそうになった。
「それより、一人でしたの。
ロッタ先輩は?
一緒でなかったのですか?」
「ええ、ロッタはブルムヘル殿の応援に行ったの。
彼が敗けてしまい、ロッタが動揺しないでくれたらいいけど……」
「私もカルヴィ様が敗退するとは思いませんでした」
友を案ずる彼女の思いを無視して、平民の学生たちがカルヴィたちの試合で感化されていくのである。
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