開湯!異世界温泉『ふじの湯』 もらったスキルは『温泉』だった??!

西八萩 鐸磨

文字の大きさ
78 / 98

78.面接

しおりを挟む
今日は面接の日だ。

朝から俺は、商業ギルドの2階の会議室のような部屋へ来ていた。

会議室?・・でいいか・・。

会議室には、窓側に椅子が数脚と長机が置かれており、その反対側の廊下側には椅子が1脚だけ置かれている。

俺は、窓際の椅子の内の真ん中の席に座っている。

そして右側の席にミミが(なぜ?)、その隣ににはギルド職員のルシアちゃんが座っている。

なんか、俺専属みたいになっているな・・。

そして左側の席には、『アトラスの牙』のメンバーが、ネイサン、ポール、リン、キースの順で座っていた。

それと、足元にはタロが丸まっている。

「では、マモル様。これから応募者の面接を始めたいと思います」

ルシアちゃんが席を立ってそう言うと、俺たちの方へ一礼した。

「お願いします」

俺もうなずいて、そう答えた。

「まずは、給仕の方へ応募して来られた方々の面接から始めますが、その前に念のためお伝えしておきます」

「なんでしょう?」

「条件が相場よりもかなり良かったので、実際に応募された方の人数は、当ギルドに10名、冒険者ギルドに10名でした」

「そんなにですか?」

「「「「ええっ?」」」」

俺が驚いていると、リンたちも同じだったらしく、小さく声が上がった。

「ですので、今日の面接をスムーズに行えるように、私どもの方で予め審査をしまして、5名に絞らさせていただきました。よろしかったでしょうか?」

なるほど、こういったことに精通しているギルドの方で、ある程度の基準で選考してもらった方が、変な人材を採用してしまうリスクが低減できるということか・・さすがプロだな。

「ありがとうございます。助かりました」

「そう言って頂けますと、こちらとしましても、安心いたしました」

ルシアちゃんがニッコリ微笑う。

「では、改めまして最初の方からお呼びしますね」

「はい、よろしくお願いします」

俺が返事をすると、ルシアちゃんが席を立ち、入り口の方へと向かった。

「1番目の方、どうぞお入りください」

そして、扉を開けて廊下で待っている応募者の人へ声をかけた。

「失礼します!」

すると、会議室へ入って来て元気な声で一礼したのは、身長140cmくらいの小柄な女の子だった。

「そちらの席へお掛けください」

ルシアちゃんが、俺たちの向かい側の椅子を指し示す。

「はい!」

勢いよく返事をするたびに、ルシアちゃんと同じピンク色の髪をした頭の上で、2つの大きなものがピョコピョコ揺れる。

「ニーナと申します。よろしくお願いします!」

椅子の横で、ニーナと名乗った女の子は、もう一度頭を下げると椅子に座った。

またしてもその頭の上で、例のアレがピョコピョコ揺れた。

「えー、ニーナさん。こちらが今回雇主となられます、『ふじの湯商会』の会頭のマモル様です」

なんか、こう改まって紹介されるとなんだかこそばゆいな・・。

「ええと・・いま紹介された通り、『ふじの湯商会』のマモルといいます。で、こっちの4人が一緒に働いてもらっている冒険者パーティー『アトラスの牙』のメンバーで、ネイサン、ポール、リン、キースです。あと、こっちの小さい子がミミ。こちらこそよろしく」

「は、はい!よろしくお願いします!」

また揺れた・・・アレってウサ耳だよな?

っていうことは、彼女はウサギの獣人族か・・この村では人族が殆どだから初めて見るな・・。

・・ちょっと触ってみたいかも。

「ゴホン・・では、志望動機からお願いできますか?」

何かに気づいたのか、ルシアちゃんがわざとらしい咳を一つして、面接を進めた。

「そ、そうですね。どうしてふじの湯ウチの仕事に応募されたんですか?」

俺は誤魔化すように、同じ質問をする。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

辺境の最強魔導師   ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~

日の丸
ファンタジー
ウィーラ大陸にある大国アクセリア帝国は大陸の約4割の国土を持つ大国である。 アクセリア帝国の帝都アクセリアにある魔術大学セルストーレ・・・・そこは魔術師を目指す誰もが憧れそして目指す大学・・・・その大学に13歳で首席をとるほどの天才がいた。 その天才がセレストーレを卒業する時から物語が始まる。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

処理中です...