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転生した最強賢者
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膨大な魔力、そして数々の魔法により最強の賢者といわれていたオレことケンジは今の時代をすて転生することにした。
理由は額の魔王眼といわれる痣だ。これは神話の時代から忌むべきものとされていたもので、これがあるだけで全ての功績が無にされてしまうほど世間からは疎まれていたのだ。
この世界にはオレの居場所はない。転生して未来の世界にかける!今の知識と魔力があれば新たな世界でも最強の賢者になれるはずだ!
転生自体は成功した。知識や魔力を保持したまま転生し、育った村では神童なんて呼ばれていた。
額の魔王眼は転生によってなくなってしまったのでもはやオレに死角はない。
明日からは王都の魔法学校に通う事がきまっていて、さらなる栄達を掴むつもりだ。
…そう思っていた。
王都はとても発展していた。
学校に通うようになって気づいたが、この世界はとても魔法が発達していて、村が単に遅れていただけでオレの知識や魔力は精々学年で真ん中あたりでしかなかったのだ。
良く考えれば当たり前だったのだ。
物事は時間と共に発展発達していくものだ、オレの生きていた500年前などすでに化石のようなもの。
図書室でかつてのオレが書いた魔道書を見つけたが、その内容の低さに泣けてくるほどだった。
新しい教科書(すでに魔道書とすらよばれていなかった)はとても洗練されていた。
新しく改良され発展し、さらなる改良を重ねられたこの書の訓練方法を行えば、最強と言われたオレの魔力など10代のうちに凌駕することも簡単にできるし、究極魔法といわれたものも低学年で覚えられるせいぜい中級魔法程度であった。
それでも前世で最強賢者だったのだからこの教科書で学べばまた最強になれるはず。
必死に勉強し体を鍛え、クラブ活動や委員会などにも積極的に参加し学生生活を謳歌した。
卒業する頃には学年上位には食い込めたがトップまでは行く事ができなかった。
最強賢者にはなれなかった……
しかし幸せになれなかったのかと言うとそうでもなかった。
体を鍛えるために入っていた格闘クラブが性にあったのかメキメキ実力をつけたオレは周りからはこう呼ばれたのだ。
『最強のケンジ!』と。
オレは今格闘界で幸せを掴んでいる。
理由は額の魔王眼といわれる痣だ。これは神話の時代から忌むべきものとされていたもので、これがあるだけで全ての功績が無にされてしまうほど世間からは疎まれていたのだ。
この世界にはオレの居場所はない。転生して未来の世界にかける!今の知識と魔力があれば新たな世界でも最強の賢者になれるはずだ!
転生自体は成功した。知識や魔力を保持したまま転生し、育った村では神童なんて呼ばれていた。
額の魔王眼は転生によってなくなってしまったのでもはやオレに死角はない。
明日からは王都の魔法学校に通う事がきまっていて、さらなる栄達を掴むつもりだ。
…そう思っていた。
王都はとても発展していた。
学校に通うようになって気づいたが、この世界はとても魔法が発達していて、村が単に遅れていただけでオレの知識や魔力は精々学年で真ん中あたりでしかなかったのだ。
良く考えれば当たり前だったのだ。
物事は時間と共に発展発達していくものだ、オレの生きていた500年前などすでに化石のようなもの。
図書室でかつてのオレが書いた魔道書を見つけたが、その内容の低さに泣けてくるほどだった。
新しい教科書(すでに魔道書とすらよばれていなかった)はとても洗練されていた。
新しく改良され発展し、さらなる改良を重ねられたこの書の訓練方法を行えば、最強と言われたオレの魔力など10代のうちに凌駕することも簡単にできるし、究極魔法といわれたものも低学年で覚えられるせいぜい中級魔法程度であった。
それでも前世で最強賢者だったのだからこの教科書で学べばまた最強になれるはず。
必死に勉強し体を鍛え、クラブ活動や委員会などにも積極的に参加し学生生活を謳歌した。
卒業する頃には学年上位には食い込めたがトップまでは行く事ができなかった。
最強賢者にはなれなかった……
しかし幸せになれなかったのかと言うとそうでもなかった。
体を鍛えるために入っていた格闘クラブが性にあったのかメキメキ実力をつけたオレは周りからはこう呼ばれたのだ。
『最強のケンジ!』と。
オレは今格闘界で幸せを掴んでいる。
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