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3.彼女とエロゲ
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二人で一緒に外に出て、
周りに誰もいないベンチに腰掛ける。
桂木「露木君が詳しいとは思てへんかったわ」
俺「俺もびっくりだよ、あれは同士探し?」
桂木「そうやねん、あれだけなら普通の人が見てもわからんやろ」
俺「隠れキリシタンになった気分だ」
桂木「大体おうとる」
珍しくちょっと暗い表情をしている。
男性ならともかく女性だとやっぱりオープンにしづらい趣味になるんだろうな。
俺「それにしてもけっこう古い作品なのによく知ってたね」
桂木「この義務を課せられたキャラ覚えとる?」
12と書かれたメタルストラップを見せる。
あれは[1日が12時間しかない義務]を表すもの。
その義務を課せられたキャラの名前は。
俺「三ツ廣さち」
桂木「正解、なんか他人のよーな気がせーへんでな」
なるほど、自分と同じ名前のキャラがいたら興味持つか。
ノリが良い所も似てるし共感するものがあったんだろう。
俺もいくつかの作品でかぶってるから興味あるんだよな。
ただ外れだった時が怖くて手を出せていない。
桂木「せっかくの同士なんやから露木君の好きな作品教えてくれへん?」
いろいろある。でもその中で特に好きな作品と言うと……。
俺「EVEと言ってわかる?」
桂木「SSでやったわ。名作やったな、同じシナリオライターの続編やりたかったわ」
俺「そうなんだよ。Lost Oneやった時のショックはひどかった」
桂木「桜庭一樹は許してへん」
俺「わかる!!」
初めて語り合える人に出会えた。
続編というのが桜庭一樹の作風に合わなかっただけなんだろうけど、
だからと言ってあの内容は許せるものではない。
おまけにシナリオに整合性取れてないのも許せない。
そして地味にSS版とか言ってたぞ。
プレイどころか本体を見たことすらない。
俺「SS版ってすごいね」
桂木「おとんがレトロゲームコレクターでな」
なるほど。親が持っていたからか。
でも親の前でギャルゲーやるとか罰ゲームでは?
桂木「ちなみにrebirth terrorはよかったで」
俺「まじで!?」
もう期待してなかったから買ってなかった。
まさか初代EVEプレイ者から「よかった」と評価される続編が出るとは。
さっそく買うことにしよう。
桂木「今はなにかゲームしてるん?」
俺「今はStarTRainやってる」
桂木「古いけどいいゲームよな!!」
こちらの手を取って顔を近づけてくる。
相変わらず動きが直球というか行動的というか。
嬉しいという感情が全面に伝わってくるなぁ。
桂木「PS2でやったけど奏がかわいくてかわいくて」
俺「他のキャラも良いよね」
桂木「せやねん、でもOPに合うのは奏やと思うねん」
ものすごく熱く語り始めた。顔が近いから照れる。
ただPC版ならともかくPS2版なら七美の方が合うと思うんだけどな。
桂木「主題歌うたっとる遊女の声がすごく良くてなぁ」
俺「ん?」
桂木「いつもOP見てからプレイしてたんよ」
俺「んん?」
桂木「ん?」
無言でスマホから曲を探して、
桂木さんに聞こえるように音を鳴らす。
桂木「なんやこれ?StarTRainのカバーかなんかか?」
俺「PS2版のStarTRainのOP」
桂木「は?」
桂木さんが驚いた表情を見たのは、
出会ってから初めてじゃないだろうか。
本人にはそれくらい衝撃だったらしい。
俺「PC版とPS2版でOPが違ってるんだ」
俺がそう言った瞬間、頭を抱えてうずくまってしまった。
桂木「やってもうた、やってもうた、やってもうた」
やはりPC版の方だったか。
PS2版のOPだと柔らかい感じがして、
奏と若干合わない気がするんだよな。
俺「俺もエロゲ好きなんだ」
桂木さんががばっと起き上がって俺の手を掴んだ。
涙目になっているので対処に困る。
桂木「女でエロゲ好きでもええんか!?」
俺「わたしは一向にかまわんッッ」
桂木「やっぱり恭平が運命の人やったんや!!」
列海王ネタに反応することなく抱きついてきた。
俺の胸に当たっているのは彼女の胸だよな。
間近で感じる桂木さんはすごく柔らかくていい匂いがする。
……変態みたいな感想になってしまった。
桂木「あ、あかん……。つい興奮してもうた」
そんな嬉しい事態も一瞬で終わってしまった、かなり残念。
俺「そこまで興奮しなくても」
桂木「男と違って女でエロゲをやってるなんて普通アウトや」
涙目だったけどその表情は真剣だった。
たしかに一般的な常識に照らし合わせると、
あまり良い反応にはならない。
ギャルゲーですらヤバそうだと思ったから、
こっそり伝えたわけだし。
桂木「それを受け入れてくれたって言うのが嬉しいんや」
俺「犯罪でもない限り誰がどんな趣味を持っていてもいいと思うけどね」
桂木「そう思てくれる人は珍しいんよ……」
まあ女性でエロゲ好きは公言できないよな……。
せいぜいゲーム好きぐらいか?
でも一昔前ならゲーム・漫画ですらヤバかったらしい。
おたく趣味とか言って迫害されたとか。
現代で本当によかった。
俺「桂木さんが同じ趣味だったのは嬉しい」
桂木「桂木さんやない。さちって呼んで」
俺「さ、さち?」
さち「なんや、恭平?」
二ヒヒっと笑うさち。
いたずらっ子のような表情には今までにない親しみを感じる。
少し心を開いてくれた感じというのだろうか。
さち「いわゆるフラグが立った、ちゅう奴やな」
俺「自分でいうか!?」
さち「おおっと、恋愛フラグじゃなく友達フラグやからな」
俺としてはエロゲについて話せる相手が出来ただけで大満足だ。
いくら男性だから話題にしやすいと言っても、
相手がエロゲしない人間ならどうしようもない。
庄司はあまりゲームとかしなさそうだったし、
他に男友達はいない……。
考えていて悲しくなってしまった。
さち「エロゲが好きっていうーならEVEもエロゲの方なん?」
俺「そっちもやったな」
さち「PC98版?」
俺「その通り」
さち「おおー、うちはおとんが持ってなかったから出来んかったんよな」
俺「Win版で出来るやつがあるんだよ」
さち「そんなんあるんか」
さすがに知らなかったようだ。
あの辺りはものすごくややこしいからなぁ。
移植やらリメイクやらが入り混じっているので、
言葉で説明するのも難しいぐらいだ。
俺「もしかして[車輪の国、向日葵の少女]もエロゲの方?」
さち「そうやで」
俺「灯花のバッドエンドよかったよn
さち「そうなんよ!!あの呆けた表情で触ってるのが最高なんよ!!」
食い気味に喋ってきた。
あの救いのない感じの終わり方が良かったと言おうとしたのに、
まさかエロシーンの方に食いつかれるとは思わなかった。
さち「理解せずにやっている行為ってのがディ・モールトベネ!!」
俺「突然入るジョジョ用語」
さち「ジョジョは一般常識やからOK」
俺「絶対違うと思う」
「ふうっ」と一息つくと、ようやく少し落ち着いたようだ。
手で顔をパタパタと仰いでいる。
さち「あー、思うままに喋れるってええな」
俺「え?出会った時から十分思うまま喋ってなかった?」
さち「失礼やな。ちゃんと相手を見て言葉選んでたで」
俺「え?」
さち「ちゃんと突っ込んでもらえたやろ?」
(・∀・)ニヤニヤしている。
たしかに俺や庄司が突っ込んでたな。
……どうやればそんなの分かるんだ?
さち「ただアニメ・漫画ぐらいならともかくエロゲは特殊やからな」
俺「それは俺も感じる」
さち「ほんとは少しずつ探っていこうと思てたんよ」
一気に踏み込むと失敗した時に大惨事だもんな。
俺「それで間違えてしまった、と」
さち「せやねん、ああいう微妙な差は気づくのが難しいわ」
俺「まあ気づいた時点で同類の可能性高いけどな」
さち「男同士ならそれで気づかれてもええんやろうけどな……」
あ、また暗い表情になってる。
せっかくいつものさちに戻ってたのに、
余計なことを言ってしまった。
俺「ほ、ほら、俺はOKだったし気にしないでいいよ」
さち「ぷっ、なんでそんなに必死なん?」
俺「いや、それは……」
さち「そうやね、改めてこれからよろしゅうな、恭平♪」
満面の笑みで握手を求めてくるさち。
これがエロゲ友達になったきっかけだった。
周りに誰もいないベンチに腰掛ける。
桂木「露木君が詳しいとは思てへんかったわ」
俺「俺もびっくりだよ、あれは同士探し?」
桂木「そうやねん、あれだけなら普通の人が見てもわからんやろ」
俺「隠れキリシタンになった気分だ」
桂木「大体おうとる」
珍しくちょっと暗い表情をしている。
男性ならともかく女性だとやっぱりオープンにしづらい趣味になるんだろうな。
俺「それにしてもけっこう古い作品なのによく知ってたね」
桂木「この義務を課せられたキャラ覚えとる?」
12と書かれたメタルストラップを見せる。
あれは[1日が12時間しかない義務]を表すもの。
その義務を課せられたキャラの名前は。
俺「三ツ廣さち」
桂木「正解、なんか他人のよーな気がせーへんでな」
なるほど、自分と同じ名前のキャラがいたら興味持つか。
ノリが良い所も似てるし共感するものがあったんだろう。
俺もいくつかの作品でかぶってるから興味あるんだよな。
ただ外れだった時が怖くて手を出せていない。
桂木「せっかくの同士なんやから露木君の好きな作品教えてくれへん?」
いろいろある。でもその中で特に好きな作品と言うと……。
俺「EVEと言ってわかる?」
桂木「SSでやったわ。名作やったな、同じシナリオライターの続編やりたかったわ」
俺「そうなんだよ。Lost Oneやった時のショックはひどかった」
桂木「桜庭一樹は許してへん」
俺「わかる!!」
初めて語り合える人に出会えた。
続編というのが桜庭一樹の作風に合わなかっただけなんだろうけど、
だからと言ってあの内容は許せるものではない。
おまけにシナリオに整合性取れてないのも許せない。
そして地味にSS版とか言ってたぞ。
プレイどころか本体を見たことすらない。
俺「SS版ってすごいね」
桂木「おとんがレトロゲームコレクターでな」
なるほど。親が持っていたからか。
でも親の前でギャルゲーやるとか罰ゲームでは?
桂木「ちなみにrebirth terrorはよかったで」
俺「まじで!?」
もう期待してなかったから買ってなかった。
まさか初代EVEプレイ者から「よかった」と評価される続編が出るとは。
さっそく買うことにしよう。
桂木「今はなにかゲームしてるん?」
俺「今はStarTRainやってる」
桂木「古いけどいいゲームよな!!」
こちらの手を取って顔を近づけてくる。
相変わらず動きが直球というか行動的というか。
嬉しいという感情が全面に伝わってくるなぁ。
桂木「PS2でやったけど奏がかわいくてかわいくて」
俺「他のキャラも良いよね」
桂木「せやねん、でもOPに合うのは奏やと思うねん」
ものすごく熱く語り始めた。顔が近いから照れる。
ただPC版ならともかくPS2版なら七美の方が合うと思うんだけどな。
桂木「主題歌うたっとる遊女の声がすごく良くてなぁ」
俺「ん?」
桂木「いつもOP見てからプレイしてたんよ」
俺「んん?」
桂木「ん?」
無言でスマホから曲を探して、
桂木さんに聞こえるように音を鳴らす。
桂木「なんやこれ?StarTRainのカバーかなんかか?」
俺「PS2版のStarTRainのOP」
桂木「は?」
桂木さんが驚いた表情を見たのは、
出会ってから初めてじゃないだろうか。
本人にはそれくらい衝撃だったらしい。
俺「PC版とPS2版でOPが違ってるんだ」
俺がそう言った瞬間、頭を抱えてうずくまってしまった。
桂木「やってもうた、やってもうた、やってもうた」
やはりPC版の方だったか。
PS2版のOPだと柔らかい感じがして、
奏と若干合わない気がするんだよな。
俺「俺もエロゲ好きなんだ」
桂木さんががばっと起き上がって俺の手を掴んだ。
涙目になっているので対処に困る。
桂木「女でエロゲ好きでもええんか!?」
俺「わたしは一向にかまわんッッ」
桂木「やっぱり恭平が運命の人やったんや!!」
列海王ネタに反応することなく抱きついてきた。
俺の胸に当たっているのは彼女の胸だよな。
間近で感じる桂木さんはすごく柔らかくていい匂いがする。
……変態みたいな感想になってしまった。
桂木「あ、あかん……。つい興奮してもうた」
そんな嬉しい事態も一瞬で終わってしまった、かなり残念。
俺「そこまで興奮しなくても」
桂木「男と違って女でエロゲをやってるなんて普通アウトや」
涙目だったけどその表情は真剣だった。
たしかに一般的な常識に照らし合わせると、
あまり良い反応にはならない。
ギャルゲーですらヤバそうだと思ったから、
こっそり伝えたわけだし。
桂木「それを受け入れてくれたって言うのが嬉しいんや」
俺「犯罪でもない限り誰がどんな趣味を持っていてもいいと思うけどね」
桂木「そう思てくれる人は珍しいんよ……」
まあ女性でエロゲ好きは公言できないよな……。
せいぜいゲーム好きぐらいか?
でも一昔前ならゲーム・漫画ですらヤバかったらしい。
おたく趣味とか言って迫害されたとか。
現代で本当によかった。
俺「桂木さんが同じ趣味だったのは嬉しい」
桂木「桂木さんやない。さちって呼んで」
俺「さ、さち?」
さち「なんや、恭平?」
二ヒヒっと笑うさち。
いたずらっ子のような表情には今までにない親しみを感じる。
少し心を開いてくれた感じというのだろうか。
さち「いわゆるフラグが立った、ちゅう奴やな」
俺「自分でいうか!?」
さち「おおっと、恋愛フラグじゃなく友達フラグやからな」
俺としてはエロゲについて話せる相手が出来ただけで大満足だ。
いくら男性だから話題にしやすいと言っても、
相手がエロゲしない人間ならどうしようもない。
庄司はあまりゲームとかしなさそうだったし、
他に男友達はいない……。
考えていて悲しくなってしまった。
さち「エロゲが好きっていうーならEVEもエロゲの方なん?」
俺「そっちもやったな」
さち「PC98版?」
俺「その通り」
さち「おおー、うちはおとんが持ってなかったから出来んかったんよな」
俺「Win版で出来るやつがあるんだよ」
さち「そんなんあるんか」
さすがに知らなかったようだ。
あの辺りはものすごくややこしいからなぁ。
移植やらリメイクやらが入り混じっているので、
言葉で説明するのも難しいぐらいだ。
俺「もしかして[車輪の国、向日葵の少女]もエロゲの方?」
さち「そうやで」
俺「灯花のバッドエンドよかったよn
さち「そうなんよ!!あの呆けた表情で触ってるのが最高なんよ!!」
食い気味に喋ってきた。
あの救いのない感じの終わり方が良かったと言おうとしたのに、
まさかエロシーンの方に食いつかれるとは思わなかった。
さち「理解せずにやっている行為ってのがディ・モールトベネ!!」
俺「突然入るジョジョ用語」
さち「ジョジョは一般常識やからOK」
俺「絶対違うと思う」
「ふうっ」と一息つくと、ようやく少し落ち着いたようだ。
手で顔をパタパタと仰いでいる。
さち「あー、思うままに喋れるってええな」
俺「え?出会った時から十分思うまま喋ってなかった?」
さち「失礼やな。ちゃんと相手を見て言葉選んでたで」
俺「え?」
さち「ちゃんと突っ込んでもらえたやろ?」
(・∀・)ニヤニヤしている。
たしかに俺や庄司が突っ込んでたな。
……どうやればそんなの分かるんだ?
さち「ただアニメ・漫画ぐらいならともかくエロゲは特殊やからな」
俺「それは俺も感じる」
さち「ほんとは少しずつ探っていこうと思てたんよ」
一気に踏み込むと失敗した時に大惨事だもんな。
俺「それで間違えてしまった、と」
さち「せやねん、ああいう微妙な差は気づくのが難しいわ」
俺「まあ気づいた時点で同類の可能性高いけどな」
さち「男同士ならそれで気づかれてもええんやろうけどな……」
あ、また暗い表情になってる。
せっかくいつものさちに戻ってたのに、
余計なことを言ってしまった。
俺「ほ、ほら、俺はOKだったし気にしないでいいよ」
さち「ぷっ、なんでそんなに必死なん?」
俺「いや、それは……」
さち「そうやね、改めてこれからよろしゅうな、恭平♪」
満面の笑みで握手を求めてくるさち。
これがエロゲ友達になったきっかけだった。
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