前代未聞の異能力者-自ら望んだ女体化だけど、もう無理!-

砂風

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第四章/杉井豊花(破)

Episode070╱-実力不足-

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(??.)
 善河が殺された空き地から離れた場所にある公園で、ありすと柊は向かい合っていた。両者共にゴム製のナイフを片手にしている。

「んじゃ、まあ、とりあえず実力を測るから私に仕掛けてみてよ」

 ありすは柊に言うと逆手に構える。柊は対照的に順手だ。

「……私だって戦えるのに、練習なんて要らない!」

 柊はありすに無策で走り寄る。ナイフで突き刺そうとするが、ありすはそれを平然と避けてみせた。柊はがむしゃらにナイフを振り当てようとするが、ありすはひとつひとつ避け、ナイフでナイフを受け止め、下がり、反撃する。
 柊の腹部に当たり、柊は眉を動かす。

「くそ! どうして当たらない!? 今まで私は負け知らずなんだよ!?」
「昔の自分を見ているようで痛々しいなぁ……そりゃさ、そんなふうに死ぬ覚悟があれば素人には有効な手段だけど、プロ相手に通じると思わないほうがいいよ?」

 柊はひたすらナイフを振るうが、既にありすに数回切られ刺されていることになる。逆にありすは一回も柊のナイフに当たっていない。

「これじゃ、異能力なしでも瑠衣より弱いよ……今まで運がよかったんだね。よかったじゃん。死ぬまえに強い相手がいると知れてさ」
「くそ! さっきの女だってそうだ! 男相手に手を抜いていたでしょ!?」
「はあ? 師匠が善河相手に手を抜いていた? いやいや、わざとじゃないでしょ。あれは善河が強いから早くけりをつけるために敢えて突きを放ち油断させて私に任せたんだし、それでも本気で殺そうとしてたよ。善河じゃなきゃとっくに相手に動く力がなくなってる。普通の人間なら斬られたら動きが鈍くなるのに、あの男は異常だよね」ありすは柊のナイフを持つ手を片手で内側に払い、肩にナイフを突き刺す。すぐに押して強制的に間を空けた。「まあ、私から見ても、普段は守りに回ってるから必要以上に手を出さないし、手を抜いているように錯覚に陥るけどさ。ダメだよ見た目に騙されちゃ」
「くそ! くそくそくそ! どうして全然当たらないの!?」

 柊は切られているのを気にせずに向かっていくせいで、ゴム製じゃなければ何度死んでいるのかわからないレベルになってしまっている。
 ありすはため息を溢し、これでは訓練にならないと呟く。

「真剣だと思って向かってきてよ。私に切られるのを無視して無理やり当てようとするのは実戦じゃ無理だってわからない? 切るまえに切られてばっかじゃん」
「うるさい!」

 柊は聞く耳持たずナイフを無理やり当てようとする。たしかにありすに当たることもあるが、真剣でも致命傷にならない位置でしかない。そのうえありすに当たるまえに必ず切られているため、真剣だったら当たる前に腕を切られてしまい動けなくなっている。それを柊は自覚したくないとひたすら当てにいく。守りが一切ないのだ。

「ちなみに、師匠がキレたら並の相手は反撃すらできなくなる。普段は出方を伺い必要最低限以外は攻めに行かない、いわば守りの構えだから攻撃できるし、師匠はそれを避けながら機会を伺うんだけど」ありすは言っても聞かない柊の死亡前提の突っ込みに対処するため、もはやナイフではなく素手でナイフを持つ手を払い攻撃を当てないようにする。「キレたら守りの一切を捨てて反撃させないレベルで刀を振り回すんだよねー、今の柊みたいに。ただ、師匠と柊の差は、柊は攻めに回す隙がガバガバだから普通に切りつけられる。師匠は早すぎて反撃の一切をさせない。全然違うよ。はい、そこまで」

 ありすに手を払われると同時に力の入った方向に押され、柊は地面に倒されてしまう。

「全然話にならないよ……真剣だと思わず無鉄砲ながむしゃら攻撃ばかりでバカにしか思えない。よくそれで負け知らずだったね? きちんと言うこと聞いてくれないと訓練にもなりゃしないよ。相手の攻撃まったく気にしていないでしょ? ここまでで7回は致命傷を負ってるのに、まるで気にしないでぶんぶん振り回してさー……こいつを訓練って、沙鳥も無茶言うよ、まったく」
「うう……」

 柊は悔しそうに歯ぎしりする。
 ありすは今まで戦ってきた不良とは異なり、冷静に対処してくる。たしかに、大半の不良はナイフを見せた時点で怖じけて逃げにまわる。そのため柊はひたすら切るだけでどうにかなったが、ありすはまるで気にせず切り返してくるのだ。
 真剣ではないからありすは冷静でいられるのではないか?
 柊は疑問を抱き本物のナイフをついに取り出した。少しは怖がるかと思った柊の予想とは裏腹に、ありすは呆れた表情を顔に浮かべる。

「だーかーらー、不良相手ならナイフに怖がって動作を捉えようとしないし、柊みたいに恐れ知らずに刃を振るうだけでよかったかもしれないけど、私とか瑠衣とか杉井みたいに冷静に反撃してくる相手にゃ通用しないよ」

 ありすも本物のナイフを取り出し逆手に構える。しかし、刃の向いていない方向が柊に当たるよう向きを変えた。

「なんからいっちょ実戦してみる? 殺す勢いで来ていいよ。普段の不良相手は殺さないようにしてるんだろうけど、私相手に手加減は要らない。全力で向かってきても余裕で対処できる。そのくらい余裕なんだけど、やってみる?」
「バカにして! 私は相手に普通に当てる! 血が出ても文句言わないでよ!?」

 柊は頭に来てカッとなり、切りつけるためにナイフを精いっぱい振るった。
 が、サッと避けられてしまう。そしてありすは素早く順手に握り直すとそのナイフを弾き柊の手元からスッぽ抜かせた。

「ほらこの様じゃん。ナイフの握りかたからしてなってないから簡単にすっぽ抜けちゃう。ナイフを握るときはすべての指できちんと握るか、親指を刃の背中側に当てて残りの指できちんと握り稼働域を増やすか、基本的に二通りの握りかたをしないと」
「……普通の相手には通じるもん」

 柊は若干拗ねたようにナイフを拾い上げる。
 柊をプロ相手に通用するまで鍛えるのに何年かかるのやらとため息を再び溢す。

 瑠衣は異能力で刃を鍛えれば、ナイフとのぶつかり合いになった時点で相手の刃だけ吹き飛ぶ。そのため、相手の刃に積極的に当てるのを意識させて鍛えた。
 杉井も異能力の直感でナイフの来る位置がだいたい予測できてしまうため、少しの訓練ですぐに実戦投入できるレベルになった。
 それに比べて柊はどうだ。まず異能力者ではないため、ありすと同じようにナイフの技術のみで戦う必要が出てくる。なのだが、柊は自分に当たる計算がまるで出来ていない。無謀にもナイフをぶんぶん振るう素人レベルなのだ。
 しかし、実際に本物のナイフで切りつけるわけにもいかず、説明しても理解しようという気概が感じられない。真剣に訓練しようとしない相手になにを教えろというのか。
 ありすはウンザリした表情で柊を見る。

「本当に強くなりたい?」
「……私は強いから、今さら訓練なんて必要ない」
「ここ最近何回負けた? 本番なら負ける=死ぬ世界だよ? 聞いた話と見ているかぎり、杉井に易々と負けて、叶多にもあっさりいなされ危うく死ぬところだった。で、私相手に本番だったら七回死んでるくらい刃が当たるのを許してる。計9回は負けてる計算なのに、それで強いと自惚れないでほしいなー」
「う……たまあま相手が悪かっただけじゃない!」
「だから本番なら死んでるのに偶然相手が強かったから許してくださいって泣き言ぶつぶつ言うやつが強いわけないだろって言ってんの!」

 ありすはやや強い口調で柊を叱りつける。

「説教は要らない!」
「説教は要らないじゃない。今の柊の実力じゃ、そのへんぶらぶら歩いている一般人相手には通じても、裏社会じゃアッサリ負けるのがオチだよ。あーもう、沙鳥は本気でこいつが役に立つとでも思ってるのかなー?」

 ありすは疑問を抱かずにはおれなかった。
 そもそも愛のある我が家のメンバーは皆が皆異能力を持っており、素手でも武器もちを相手にできるレベルの者か、サポートに徹すれば便利な者のどちらかしか所属していない。
 なのに今さら一般人の無能力者を愛のある我が家ではないにせよ、メンバーの一味に加えるという暴挙が信じられないでいた。

 これでは異能力なしの瑠衣にすら負けてしまうだろう。異能力に頼らずとも、自分の話を真面目に聞きすぐ実践する瑠衣は教えやすかった。ぐんぐん成長した瑠衣は自分の弟子ともいえる存在、負けるわけがない。
 瑠璃相手でも厳しいかもしれない。腐っても第二級異能力特殊捜査官。特殊警棒で腕を叩き折られるのがオチだ。

 もしも杉井に異能力がなければ負けはしないだろうが、異能力が付くとわけが違う。正直な話、異能力を常に発動している杉井相手にはありすが本気を出してもなかなか難しい相手である。実際、過去に一度杉井と真剣で戦い合ったが、油断してバッサリ切りつけられてしまった事がある。
 そのうえ殺すような攻撃をしないよう杉井は無意識で気をつけている。本気でやりあったら勝てるかわからない。その経験からありすは、切り札を使わなければ致命傷を負わせることができないと推測できた。自分と杉井は既に互角レベルだとありすは認識していた。

 おそらく沙鳥は杉井を戦闘に適していないと考え、柊を杉井の武器にさせようとしたのだろう。が、瑠奈がいる時点で現在の柊レベルならいてもいなくても変わらない話だ。
 そもそも沙鳥は思い違いをしている。
 杉井は柊とは逆に実力以下の自信しかない。だから勝てる相手にも手を抜かないし、一見頼りなく見えるだけだ。
 もしも杉井が怒りで手加減せずに相手をぶちのめす場面を沙鳥が見ていたら、杉井もひとりで戦えると認識を改めていただろうに……とありすは本日三回目のため息を漏らす。

「柊、きょうはもう帰っていいよ。ちょっと沙鳥を説得してみるから。こんな役立たずを面子に加えたら逆に危うくなるよ」
「……」

 柊のプライドはズタズタになっていた。
 杉井に軽くいなされ、瑠奈に向けたナイフは弾き飛ばされ、叶多にしかけた奇襲はアッサリ対処されたうえ背中に突き刺されて痛い目に遭った。それだけでも既にショックを受けているのに、ありすから訓練を受ける羽目になり自分に実力がないと知らされ、役立たずの称号を付けられてしまった。柊は自然と瞳を潤ませる段階まで来るのであった。






(??.)
 杉井豊花は自宅に帰るなり家族に安全になったことを伝えると、ゆきと瑠奈を愛のある我が家に戻るように指示した。
 自室に入り布団に横たわる。
 緊張が解けると、自然といなくなってしまったユタカのことを考えてしまう。
 そして、杉井は思わず呟いた。

「ユタカ……か……」

 その瞬間、杉井は唐突に意識を失う。

「これが融解……そんなバカな話があるか。これでは分離ではないか!」

 そこには、口調も姿までまるで変わった、いなくなってしまったはずのユタカが現れたのであった。
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