前代未聞の異能力者-自ら望んだ女体化だけど、もう無理!-

砂風

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第六章/平凡な非日常

Episode148╱デート~なぜきみまでここにいる?

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 昨日は勉強もあったけど終業式も同時に行われた。
 死体が出たり、裕璃が暴れたり、教師が私怨で襲ってきたりしたからだろう。

 そしてついに本日、越谷レイクタウンとやらのショッピングセンター? いや、ショッピングモール? に足を運ぶことになったのだ。

「今から行く場所ってどこなの?」
「まえまえからいきたかったのよね」と瑠璃は意気揚々だ。

 ……問題はひとつーーなぜか瑠衣までついてきていることだった。
 まあいい。この際、どうでもいい。瑠璃とはじめてのお出かけなんだから!
 想像していると、ようやく越谷レイクタウンの駅前までついた。
 遠目からわかる。想像以上に大きな建物がズラリと並んでいた。
 いや、並んでいるのではない。大きな建物の中にテナントが密集しているのだ!

「はい、地図ね。迷わないよう気をつけて」
「気をつけてってーー」

 地図を見て私はさらに仰天した。なんなんだこの店舗の数!?
 仕方なく、見るより体験した方が早い。
 そう考えた私は、適当な入り口から中に入る。すると、そこにはところ狭しと衣類店やアクセサリー店が並んでいた。

 なんとアニメのグッズ専門店もあることからぶったまげた。
 大人が迷子になりそうなほどのサイズのショッピングモールだ。
 内部は森、レイク、風と区画が別れており、それら二階~三階まであり頭がこんがらがってくる。

 と、ぶつぶつ考え事をしていると……。
 あれ、さっそく瑠衣がいない!?

 と思ったら、お菓子のテナントで巨大なブドウ味の蜂蜜ーーいや練りアメを買おうとしていた。
 まて、まてまてまって!
 それ誰が食べきるの?
 700gとか書かれているよ!?

 瑠璃に助けを求めようと振り返ると、瑠璃は瑠璃で可愛らしい服を物色してるしはじめている。
 あのぉ……これはデートといえるのでしょうか?

 否!

 私は勇気を振り絞り、瑠璃に近寄った。

「ほしいの? なら買ってあげるよ」

 と、柄にもなく男を見せつける。
 さあ、「じゃあお願いしちゃおっかな?」とか言うんだ!
 が……。

「大丈夫、もう購入しちゃったから」

 あえなく撃沈。
 瑠衣の練り飴さえ気をとられてなければ……。

「お、重い……豊花、あーん」
「だからなんつー飴買ってるんだよ……」

 仕方なく甘ったるい練り飴を二人で啄みながら、先へと進む。
 こうして進むと、やっぱり色んな店舗があるんだなぁ。カードゲーム屋まであるぁ。

 看板はあるので、なんとなく道なりなを進んで二階に上がる。
 森エリアから三階にあがって風エリアへ。

 そこには少々小柄な映画館が。
 って、また瑠衣がポップコーンを購入してむはぼっている!
 そんな瑠衣を置いてとき、瑠璃を呼び止め適当なアニメを見ることにした。
 そこそこ面白かったわと気分は上々。よかった、楽しめて……。
 難を言えば、隣でクチャクチャパリポリ食べている瑠衣が煩かったくらいかな……。

 その後、適当な服屋や下着屋を見回りながら、そろそろ帰る時間がやってきた。

「きょうは楽しかったわ」
「ん」

 二人に楽しかったと言われ、なんだか嬉しい気持ちになる。
 当初の目的は達成できなかったけど、これはこれでよかったと満足できた。

「次回は海ね、潮風に当たりたい気分」
「海か……」

 そう云われて頭に最初に浮かんだのが、湘南海岸……江ノ島だ。

「じゃあ今度の休みは空いているときにでも江ノ島にいこうよ」
「賛成」「ん」

 瑠衣もついてくる気まんまんだが、まあいい。きょうは楽しめたし。
 江ノ島に行こうと約束を取り決め、いつもの駅で解散をして帰路につく。

 普通になりたい……か。
 なんだか普通に近づいているのをひしひしと感じられた。

 が。

 明日は愛のある我が家にいかなくてはならないことを思い出し、少しブルーになるのであった。
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