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第七章╱杉井豊花(急)
Episode176╱総白会vs最神一家②
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(284.)
ひとまず瑠衣と柊が来るまで、おくられてきた顔写真などの情報が書かれた用紙を眺めていた。
一番厄介そうな相手である栗落花と光は共に行動していると考えてもいいだろう。栗落花は多量の刃物を縦横無尽に操るらしいが、得物を自分で用意できるとは考えられない。
おそらく本人だけだと持てる刃物の数も有限になるし、持ち運びも大変だ。
そこで光の異能力の出番となる。
無限の刃物を生み出し、それを栗落花が操るコンビネーションで戦うのだろうと予想できる。
辻堂の異能力は戦闘向きではない。煌季さんの劣化版の異能力でしかない。この人物に対しては警戒しなくて良さそうだ。
綺羅星の異能力は少々特殊だ。透明人間の場合ならナイフを当てれば蹴りがつく。しかし、相手の異能力は透明人間ではなく見えない自身を生き霊として飛ばし、遠隔から誰かしらを監視できる。相手の存在を察知しても霊体なのでナイフで切ろうにも透けてしまい当たらないだろう。
幸い、本人の居場所さえ掴めば、正面からの戦いには不向き。まずこちらが危機に曝されることはない。
そのとき、部屋の扉が開いた。
そこには、予め呼んでおいた柊と瑠衣の姿があった。
「で? 次はどいつを倒しに行けばいいの?」
「外、雪降ってる、寒いよ?」
二人はそれぞれの感情を述べた。
「今回の件は少し複雑だから要点以外は省くね。この四枚の用紙に書かれた異能力者たちを始末するのが今回の依頼」
「異能力者? また摩訶不思議なちからを持つ奴が相手なのね?」
「輝く星っていう異能力犯罪組織に所属しているからね。ただ全員異能力者でも四人しかいない弱小組織だ」
そう。
愛のある我が家と違い、こいつらの異能力は基本的に極悪とは呼べないちからばかりだ。唯一戦闘面で活躍できるのは、せいぜいこの栗落花という少女。
なんか顔つきも異能力の世界にいた栗落花と似ている気がした。もしかしたら姉妹なのかもしれない。
そのとき、既に瑠衣と柊が来ているのにも関わらずインターホンが鳴った。
え、と思っている間に、母親が『はーい』と言いながら出てしまう。
ヤバい!
私は急いで玄関に向かった。
ーー玄関先にいたのは、こちらに向かって土下座をしている二人の女性。
「へ?」
「ちょっと? あなたたちも豊花の友達かしら?」
母親が二人に声をかける。
「ずみまぜん~!」
上げた顔を見ると、片方が涙目の光という少女だとわかった。片方は栗落花だと把握できた。輝く星の栗落花と光が土下座をしていたのだ。
い、いきなりの展開過ぎてついていけない……。
「あの、二人を入れた四人は抹殺対象者になっているんだけど、自ら狙われに来たわけ?」
「ぢがうんでず~! 依頼者に頼まれた人と間違えて、そちらの組長さんを殺しちゃったです~! ゆるじてぐだざい~!」
「本当に申し訳ありません」
母さんはわけがわからないのかあたふたしている。
まずい。このままだと母さんに不審がられてしまう。
「……そういうのは総白会本部に言いに行ってよ……とりあえず上がって。どうなるかわからないけど」
「ありがどうございまず~!」
「失礼します」
なんだろう。この間抜けな二人組……。
ひとまず二人を部屋に案内する。
「!? ちょっとあんた! そいつら敵じゃない!」
柊がさっそく騒ぎ出す。
そりゃそうだ。ターゲットが本拠地に入り込んだんだ。
「ごめんなざいぃ~!」
「……な、なんなのよこいつら」
いきなり土下座をはじめた二人を見て、柊はナイフを取り出した姿勢のまま固まってしまう。
「ちょっと事情があって……少し電話するから相手してあげて」
私はそう言うと、沙鳥に指示を仰ぐためスマホを取り出し連絡をかけた。
『なんでしょうか? もう相手を倒しましたか?』
「いや、そのことなんだけど……栗落花と光が我が家に来ててさ」
『!? 今すぐ殺してください。二人を殺害できれば敵は戦う異能力者を失います』
「いや、聞いてよ。二人共間違って総白会の幹部を殺害しちゃったみたいで……土下座かましてるんだけど」
『はぁ?』
少しの間が空く。
まあ、まさに『はぁ?』と言いたくなる事態だ。
『構いません。今すぐ大海組の組員を送りますから、それまでに死体に変えておいてください』
「いや、ちょっ、できないよ! だって一人なんかは泣いちゃってるし……」
『泣いて幹部が甦りますか? 間違って殺したのが本当だろうと構いません。現在総白会の幹部たちと最神一家の幹部たちで話し合っていますが、たしかに向こうの上はそんな指示は一切出していないと仰っています』ただ、と沙鳥はつづけた。『それが本当だとしても、幹部を殺した犯人である輝く星を生かしておく道理は総白会側としても最神一家側としても一切ありません。……わかりました。いま最神一家の幹部と変わりますね』
「え、ちょっ!?」
どうして私が敵対する組員と会話をしなくちゃならないんだ。
『いま電話を変わった。最神一家竜宮会の組長だ』
竜宮会の組長……昔ありすたちと攻め行った組の組長……あのひとか。
『うちらからしても、間違えましたで上に泥を塗る部下なんざ不要なんだ。今すぐケジメ受けさせろーー殺せ』
チラリと輝く星の二人を見る。
二人とも電話の内容をなんとなく理解できているのか、青ざめた顔をしながら震えている。
うっ……どうすればいいんだ!
さすがに土下座してきている無抵抗な相手を殺した経験はない!
「無理ですよ! 無抵抗な相手を殺すなんて気が引けます!」
『ちっ……じゃあそいつら引き留めておけ。今からうちらがそっちに出向いて連れていく。総白会の会長の前で生首にすれば、そちらさんの組員も少しは気がはらせるだろ。芋引くんじゃねぇって伝えとけ』
とだけ言われて通話が途絶えた。
「い、今からそっちの組長さんが来るって……芋引くんじゃねぇぞだって……」
「それって!」
二人にとっての処刑人が今から向かって来ることに、本人たちは恐怖し震えが強まる。
こうしてみると、二人とも単なる子どもだ。私たちと、なにも変わらない……。
どうすればいい。
私はどうするべきなんだ?
「ちょっと、私たちはもう帰っていいの?」
「豊花、二人を、どうするの?」
「……」
たしかに勘違いでひと死にが出たらどうすることもできない。許されることではないだろう。
二人は罰されるべきだ。
それに、今二人を逃がしたところで、すぐに捕まって残酷な殺され方をするだろう。それなら私たちが一思いに殺してあげたほうが、まだ人道に反していない。
でも、二人の表情を目の前にすると、そんなことできそうにない。
私たちが味方をすることはできない。
そもそも私たちの上である総白会の次期会長と目される方を殺された。二人を守る道理がない。
しかし、二人の味方であったはずの最神一家も、二人を殺せと言っている。
ただ、警察に行けば異能力者が異能力をつかって起こした殺人事件だという扱いで、教育部併設異能力者研究所送りは間逃れない。
愛のある我が家も輝く星を皆殺しにしろと命じてくる。
八方塞がりだ。二人に、輝く星に味方はいない!
どうするべきなんだ。
どうすればいい。
いったい、私はどうすればいい?
ひとまず瑠衣と柊が来るまで、おくられてきた顔写真などの情報が書かれた用紙を眺めていた。
一番厄介そうな相手である栗落花と光は共に行動していると考えてもいいだろう。栗落花は多量の刃物を縦横無尽に操るらしいが、得物を自分で用意できるとは考えられない。
おそらく本人だけだと持てる刃物の数も有限になるし、持ち運びも大変だ。
そこで光の異能力の出番となる。
無限の刃物を生み出し、それを栗落花が操るコンビネーションで戦うのだろうと予想できる。
辻堂の異能力は戦闘向きではない。煌季さんの劣化版の異能力でしかない。この人物に対しては警戒しなくて良さそうだ。
綺羅星の異能力は少々特殊だ。透明人間の場合ならナイフを当てれば蹴りがつく。しかし、相手の異能力は透明人間ではなく見えない自身を生き霊として飛ばし、遠隔から誰かしらを監視できる。相手の存在を察知しても霊体なのでナイフで切ろうにも透けてしまい当たらないだろう。
幸い、本人の居場所さえ掴めば、正面からの戦いには不向き。まずこちらが危機に曝されることはない。
そのとき、部屋の扉が開いた。
そこには、予め呼んでおいた柊と瑠衣の姿があった。
「で? 次はどいつを倒しに行けばいいの?」
「外、雪降ってる、寒いよ?」
二人はそれぞれの感情を述べた。
「今回の件は少し複雑だから要点以外は省くね。この四枚の用紙に書かれた異能力者たちを始末するのが今回の依頼」
「異能力者? また摩訶不思議なちからを持つ奴が相手なのね?」
「輝く星っていう異能力犯罪組織に所属しているからね。ただ全員異能力者でも四人しかいない弱小組織だ」
そう。
愛のある我が家と違い、こいつらの異能力は基本的に極悪とは呼べないちからばかりだ。唯一戦闘面で活躍できるのは、せいぜいこの栗落花という少女。
なんか顔つきも異能力の世界にいた栗落花と似ている気がした。もしかしたら姉妹なのかもしれない。
そのとき、既に瑠衣と柊が来ているのにも関わらずインターホンが鳴った。
え、と思っている間に、母親が『はーい』と言いながら出てしまう。
ヤバい!
私は急いで玄関に向かった。
ーー玄関先にいたのは、こちらに向かって土下座をしている二人の女性。
「へ?」
「ちょっと? あなたたちも豊花の友達かしら?」
母親が二人に声をかける。
「ずみまぜん~!」
上げた顔を見ると、片方が涙目の光という少女だとわかった。片方は栗落花だと把握できた。輝く星の栗落花と光が土下座をしていたのだ。
い、いきなりの展開過ぎてついていけない……。
「あの、二人を入れた四人は抹殺対象者になっているんだけど、自ら狙われに来たわけ?」
「ぢがうんでず~! 依頼者に頼まれた人と間違えて、そちらの組長さんを殺しちゃったです~! ゆるじてぐだざい~!」
「本当に申し訳ありません」
母さんはわけがわからないのかあたふたしている。
まずい。このままだと母さんに不審がられてしまう。
「……そういうのは総白会本部に言いに行ってよ……とりあえず上がって。どうなるかわからないけど」
「ありがどうございまず~!」
「失礼します」
なんだろう。この間抜けな二人組……。
ひとまず二人を部屋に案内する。
「!? ちょっとあんた! そいつら敵じゃない!」
柊がさっそく騒ぎ出す。
そりゃそうだ。ターゲットが本拠地に入り込んだんだ。
「ごめんなざいぃ~!」
「……な、なんなのよこいつら」
いきなり土下座をはじめた二人を見て、柊はナイフを取り出した姿勢のまま固まってしまう。
「ちょっと事情があって……少し電話するから相手してあげて」
私はそう言うと、沙鳥に指示を仰ぐためスマホを取り出し連絡をかけた。
『なんでしょうか? もう相手を倒しましたか?』
「いや、そのことなんだけど……栗落花と光が我が家に来ててさ」
『!? 今すぐ殺してください。二人を殺害できれば敵は戦う異能力者を失います』
「いや、聞いてよ。二人共間違って総白会の幹部を殺害しちゃったみたいで……土下座かましてるんだけど」
『はぁ?』
少しの間が空く。
まあ、まさに『はぁ?』と言いたくなる事態だ。
『構いません。今すぐ大海組の組員を送りますから、それまでに死体に変えておいてください』
「いや、ちょっ、できないよ! だって一人なんかは泣いちゃってるし……」
『泣いて幹部が甦りますか? 間違って殺したのが本当だろうと構いません。現在総白会の幹部たちと最神一家の幹部たちで話し合っていますが、たしかに向こうの上はそんな指示は一切出していないと仰っています』ただ、と沙鳥はつづけた。『それが本当だとしても、幹部を殺した犯人である輝く星を生かしておく道理は総白会側としても最神一家側としても一切ありません。……わかりました。いま最神一家の幹部と変わりますね』
「え、ちょっ!?」
どうして私が敵対する組員と会話をしなくちゃならないんだ。
『いま電話を変わった。最神一家竜宮会の組長だ』
竜宮会の組長……昔ありすたちと攻め行った組の組長……あのひとか。
『うちらからしても、間違えましたで上に泥を塗る部下なんざ不要なんだ。今すぐケジメ受けさせろーー殺せ』
チラリと輝く星の二人を見る。
二人とも電話の内容をなんとなく理解できているのか、青ざめた顔をしながら震えている。
うっ……どうすればいいんだ!
さすがに土下座してきている無抵抗な相手を殺した経験はない!
「無理ですよ! 無抵抗な相手を殺すなんて気が引けます!」
『ちっ……じゃあそいつら引き留めておけ。今からうちらがそっちに出向いて連れていく。総白会の会長の前で生首にすれば、そちらさんの組員も少しは気がはらせるだろ。芋引くんじゃねぇって伝えとけ』
とだけ言われて通話が途絶えた。
「い、今からそっちの組長さんが来るって……芋引くんじゃねぇぞだって……」
「それって!」
二人にとっての処刑人が今から向かって来ることに、本人たちは恐怖し震えが強まる。
こうしてみると、二人とも単なる子どもだ。私たちと、なにも変わらない……。
どうすればいい。
私はどうするべきなんだ?
「ちょっと、私たちはもう帰っていいの?」
「豊花、二人を、どうするの?」
「……」
たしかに勘違いでひと死にが出たらどうすることもできない。許されることではないだろう。
二人は罰されるべきだ。
それに、今二人を逃がしたところで、すぐに捕まって残酷な殺され方をするだろう。それなら私たちが一思いに殺してあげたほうが、まだ人道に反していない。
でも、二人の表情を目の前にすると、そんなことできそうにない。
私たちが味方をすることはできない。
そもそも私たちの上である総白会の次期会長と目される方を殺された。二人を守る道理がない。
しかし、二人の味方であったはずの最神一家も、二人を殺せと言っている。
ただ、警察に行けば異能力者が異能力をつかって起こした殺人事件だという扱いで、教育部併設異能力者研究所送りは間逃れない。
愛のある我が家も輝く星を皆殺しにしろと命じてくる。
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