前代未聞の異能力者-自ら望んだ女体化だけど、もう無理!-

砂風

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最終章

Episode190╱神造人型人外兵器No.3-5-9の殲滅作戦(前)

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(291.)
 やっと帰宅して落ち着いた状態で、自室に帰り、ようやく私は安眠できた。
 夢の内容が悪夢だったため、安眠とは呼べないかも知れないが……熟睡とまではいかなくても睡眠を摂取できたのは間違いない。
 ちょうど起床したタイミングで、スマホの着信音が流れた。
 いやな予感しかしないが、出る以外に方法はないだろう。
 これでも愛のある我が家の正規メンバーであり、なおかつ豊かな生活のリーダーを任命されているのだから……。
 スマホの通話ボタンを上にスライドして耳に当てた。

「沙鳥、おはよーー」
『緊急事態です。これからの目標を端的に説明するために深夜の連絡申し訳ありません。が、こればかりは伝えておきます』

 沙鳥おはよう、の、『う』の分に言葉を重ねるほど、慌ただしく挨拶を言わせてもらえないほど、電話口からでも沙鳥の焦りがこちらに伝わってくる。

「緊急事態って……このあいだナンバー4を倒したばかりだよ?」
『それに関してはご苦労様です。しかし、新たな問題が発生しました』

 まさか、まさかまさかまさか。また神造人型人外兵器が出現したとでも言いたいのか。
 毎回の如く、命からがらでなんとか勝利を掴めただけだぞ。運が味方をしなければこちらが命を落としていただろう。

『今までは神造人型人外兵器はひとりずつ現れていました。ですが、今回は異なります』
「えーーつまり?」
『噂に聞くと、日本全国各地に神造人型人外兵器が三人も同時に現れてしまったのです』
「はぁああ!?」

 悪い冗談はよしてくれ!
 神造人型人外兵器の名に負けないほどの凶悪な人型兵器が、まとめて三人も登場を果たしただと!?
 自然と冷や汗を掻いてしまう。

『すべてを塵に変えるための半自動の存在かもしれませんが、北海道、東京、大阪の三つの県にひとりずつ標的が姿を出現させ、通行人を無差別に惨殺しているらしいのです。たまたま目撃者とコンタクトをとりましたが、非現実的な力で殺人を繰り返しているというーーどう考えても神造人型人外兵器以外に考えられません』

「ちょっと待ってくれ! 今までの相手は一体だからこそ、仲間を連れてどうにか討伐したんだ。三人も相手にするなんて無茶すぎる!」

『焦らないでください。今回ばかりは我々も動きます。舞香さんを筆頭に、舞香さんにはゆきさんも同行させます。また、豊花さんは瑠奈さんたちと行動を共にしていただきます。なんなら柊さんや瑠衣さんのちからを借りても問題ありません』

 問題ありませんーーだと?

「瑠衣や柊を連れていっても足手まといにしかならないのがわかってる! あの子らの攻撃は、まるで通用しなかったんだよ! 瑠奈ひとりいてくれなかったら、あの後どうなっていたのかがわからないほどだ! だったら私と瑠奈で出向くしかないじゃないか!」
『言質はとりましたからね?』

 けほんと咳払いをした。

「第一、私はどこにいる神造人型人外兵器を狙えばいいの?」
『狙うーーというより殺処分ですね』沙鳥は少しのあいだ間を置く。『そうですね。そうしましょう。風月荘から一番近場にある東京にいる相手をお願いします』

 東京か。たしかに神奈川県に一番近いのは東京だから合点がいく。
 しかし、疑問がふつふつと湧いてくる。

「あのさ? 私以外にも神殺しの剣および同格の武器を所持しているわけ?」
『心配ですか。あれは豊花さんしか持ち得ていないです。ですが、舞香さんなら器用に立ち回ってくれるでしょう』

 なんとも曖昧な返事だ。私すら不安になってしまう。
 これ以上、仲間が亡くなっていくのはごめんだ。
 話を聴くところによると、北海道には舞香とゆき、そしてサポート役として沙鳥も出向くらしい。
 ともすれば、大阪には誰が行くのだろうか?

 正直な話、愛のある我が家で戦力になるのは舞香、私、瑠奈、ゆき、四人くらいしか頭に浮かんできない。

『思考を読まずとも杞憂はわかります。ですが、大阪には刀子さんを筆頭に、静夜さんとありすさんが足を運んでくれます。なにより、対神兵器とも唱われる異能力者も参戦する予定なので、どうにかしてくれるでしょう』沙鳥はそれだけ言い残すと、『それでは早速、急いで現地に向かってください。検討を祈ります。相手の写真を携帯に送っておきますね』

 ーーこれが神と人類の戦争だとばかりの口調で宣告した。
 沙鳥は通話を切った。切ってしまった。相手の弱点や技術を教示してくれるわけでもなく……。

 だが、頼まれたからには、愛のある我が家からの命令には逆らえない。
 仕方なく、私はパジャマを着替えて外出用の普段着に着替えた。上着も着用し、荷物として清涼飲料水と簡易食事を鞄に詰めた。
 そのまま月の間に向かいノックする。

「瑠奈! また神造人型人外兵器が発生した! しかも今回は三人纏めて行動しているらしい」
「え~……あんまりやる気が湧かないなぁ。このまえなんて足を引っ張ることしかできなかったのに。わたしに務まるかな?」

 瑠奈は前回、ほとんど役に立たなかったことで、気分が落ち込んでしまっていた。

「無理を言っているのはわかる。でも、これは愛のある我が家リーダーの沙鳥の命令だ。頼むから、着替えてすぐに出かける準備をして!」
「はぁあ~。へいへい。役に立つかはわからないけど、沙鳥に言われたら逆らえないじゃんか」

 第一、二回目の討伐の際、瑠奈は特別な精霊操術をつかっていた記憶もある。
 柊なんかより、よっぽど役に立つだろう。
 そう考えている。

「で? 敵対者の居場所はどこにいるわけさ。私なら無差別にバラバラ死体増産しちゃうかもしれないよ?」
「ターゲットを隠し撮りにした写真があるから、これを見ればだいたいのターゲットの姿や居場所は確認できると思う」

 瑠奈は相手が大きく映った写真をまじまじと見たあと、ナンバー5、7、9がそれぞれ映った写真を見たあと携帯を私に手渡した。

「野郎ばかりじゃん。なおさら興味が失せるよ。成功した暁には私好みの女の子に囲まれる。それならもうちっとやる気が上がっていただろうに……はぁ、残念」

 と、毎回の如く男はミジンコだと言わんばかりの感想を吐き捨て、反対に、女性の写真の対象に対しては、汚い唾を唇から垂らし笑顔になっていた。
 本当に唾液で汚れたら困る!
 と考えた私は瑠奈から敵対組織の女性の写真を没収した。

「大丈夫だって! わたしとしても、老若男女問わずに敵だと確信した相手は容赦なく殺処分するけど、もしも幼子や可愛娘ちゃんがいたら良心の呵責が痛むだけって話で、実際に手を出すような非人道的な真似はするつもりないから安心してよ」
 
 今しがた少女の写真を見たとき涎が垂れているのを見逃す自分ではない。
 全然信用できないんだけど……。

「そこは尊重しておくことにするよ。とにかく、今から東京都にいる神造人型人外兵器を処分に向かうね」

 この台詞を筆頭に、瑠奈も渋々と重い腰を上げて立ち上がった。

「さっさと終らせることにしよ」
「ーーどうなるのか心配は収まらないけど、まえよりはマシだ。まあ、なんだ。頼りにしているよ、瑠奈」






(292.)
 東京都のど真ん中に、私と瑠奈は集まっていた。
 この地域から探すのは骨が苦労するかもしれないし、人が多すぎてナンバー5を確認するのは困難かもしれない。
 そう考えた私は、仕方なく切り札を使うことにした。
 小声で、隣の瑠奈にすら聴こえぬように『直観』と唱えた。

 探すのは一苦労だ。きょうは1日長くなるぞ。
 ーーと、そう思っていたときだった。

 なんと、ナンバー5は挑発するかのように、目前に建つビルの屋上から飛び降りてきた。
 あんな高さから飛び降りたら骨折どころじゃ済まない気がする。しかし相手は華麗に着地し、傷ひとつ負っていなかった。

「てめーらが俺様を見つけるのに手間隙かけていやがったからさ、仕方なくこっちから出向いてやったよ。感謝しろよ? 地球の膿みどもが」
「ナンバー5……好き勝手にするのはそこまでだ」

 瑠奈は珍しくーーもないが、普段どおり怒りで顔を赤く染めている。
 ナンバー5は厭らしい笑みを浮かべながら、まるで挑発するかのような言動を放つ。

「君たち人類ゴミに、いったいなにができるというのかな? 見せてやろうか? 私の美学を」

 野次馬で集まっていた人たちに手のひらを向けた。
 寸刻、手のひらから太い虹色の閃光が市民に向けて放たれた。
 無論、直撃した市民の腹部に穴がぽっかりと空き、足に閃光がかすっただけの女性も片足を失った。
 母親となかむつまじく遊んでいる親子を一瞬で消し炭へと変えてしまったのだ。

「なにをするんだ! おまえの相手は私たちだけだろう!?」
「いいや違うね。俺たちの的は地球上の人類すべてだ」

 ナンバー5はナンバー4のように片手を太陽に向けて翳した。
 
「早速ですまないが、一気に終わらせてやる。あの世で感謝しな」

 ナンバー5は体表を禍々しい焔で包み込んでいるため迂闊に手を出せない!

「この殺人野郎め。いや、殺戮野郎が! 無為な戦いはやめてわたしたちにかかってこい! やめないのであれば、もしやわたしたちが怖くて攻撃できないとほざくんじゃねーやな? ああ!?」

 瑠奈は激昂し、台詞を言い終えるが早くナイフを取り出し風の刃をナイフの周囲にまとわりつかせる。
 そのままナンバー5の腹部めがけ、瑠奈は全力で相手を切り切り裂こうとした。
 しかし、しかしだーー。

「なんて弱々しい攻撃だ。想定以下の実力でしかないないじゃないか。このような輩にナンバー4は敗北をしたのか。あれでは失敗作だな」
「瑠奈! 神造人型人外兵器には物理攻撃が通用しない!」
「ちっ。チート野郎が!」

 しかし、フレアと同体化したときは命からがら勝利を手にした。
 ならば、やることはただひとつ!

 私はナンバー5から一時的に距離を放す。
 瑠奈にも思惑が伝わったのか、バックステップした。
 両者ともに口を開いた。

「我と契りを結びし火の精霊よ 私にとっての光となる炎よ 我にちからを貸してくれ フレア!」
「微風瑠奈の名(な)に於(お)いて 風の精霊を喚起(かんき)する 契約(けいやく)に従(した)がい 今(いま) 此処(ここ)に現界(げんかい)せよ シルフィード!」

 詠唱を終えた私たちの姿は変貌する。
 それだけではない。自身が精霊と同化することにより、精霊操術を使うステップのひとつを省略でき、自由自在に精霊操術が使えるようになるのである。

「おいおい。いくらちからを高めたところで、俺様にはまだ届いていないぜ?」

 と、瑠奈は私の考えていることを素早く察したのか、暴風の速度でナンバー5の背後にまわる。

「なるほど。挟みうちってわけか。面白い」

 ナンバー5は余裕綽々な様子で、まずは瑠奈から処分しようと考えたのか、瑠奈に向かってからだを振り向いた。

「食らえ!」

 瑠奈は鎌鼬のような風の刃を幾度となく繰り返す。
 その隙に、背後ががら空きのナンバー5の背後に駆けていく。

「てめーは後回しだ。引っ込んでいろ。まずはこの生意気なガキから生首にするんだからよぉ!」

 言動が冗談に聞こえない。
 真に生首を集めているのだろう。
 なんて、なんてサイコパスなんだろうか?

「くっ!」

 幾数もの究極速度の火球が放たれ、瑠奈は避けるのに精一杯になってしまっている。風の刃は時折使うものの、大技の風の魔法は一切つかっていない。
 理由を考え、すぐに察した。

 ナンバー5に風を送るーーつまり酸素を送ることにより、更なる燃え上がりを見せるのだと理解しているのだ。

 ならば、私にできる一か八かの賭け。負けたら死あるのみのゲーム。
 だけれどやらなければいけない。

 私は小声でユタカを呼び出し、神殺しの剣の形態に変態させた。
 相手は瑠奈に夢中だ。見たところ、相性の問題で瑠奈が不利に見えてくる。

 手にフィットした剣が現れる。

「まだまだぁあ!」

 瑠奈はこちらの意図を察してくれたのか、あえて雄叫びをあげてくれた。
 ナンバー5は未だに私が呆けていると考えているのだろう。未だに瑠奈ばかりを目で追っている。

 瑠奈の悲鳴とも雄叫びとも捉えられる大声を発した。
 そのタイミングで、私はナンバー5の背後に駆け寄った。
 背中まで、あと5、4、3、2mまで接近し、ついぞナンバー5に神殺しの剣を背後から背中に突き立てた。

「……なに!? なん……だと……!?」

 ナンバー5の動作が、たったの一突きで止まってしまったのだ。
 やはり、神殺しの剣は神造人型人外兵器にもダメージを与えられる。今回の出来事でそれが確信に変わった。

「助かったよ、瑠奈。瑠奈が囮になってくれなかったら今頃全滅していたかもしれない」
「そっちこそ、神殺しの剣? とかいう切り札があるならさっさと使えばよかったじゃん」
「いや、神殺しの剣は相手に隙がないと使えないんだよ。だからこそ、背後からナンバー5を攻めて背後に隙をつくってくれたからこそ、倒すことができたんだ」

 すると、ナンバー5は『無念』とだけ残して光の粒子に変貌し、さらさらと辺りに飛翔していった。

 これで残るはナンバー3、ナンバー6、ナンバー7、ナンバー8、ナンバー9、ナンバー10の計6人だ。澄もナンバー1としているが、すぐにはコントロールできないと謳っていた。
 だから実質残り6人と考えていいだろう。

 ……舞香やゆき、沙鳥に刀子さん、静夜、ありすの実力で、果たして相手と渡り合えるのだろうか?
 いざとなったら、私も出向くしかないだろう。

 なにせ、私は唯一神造人型人外兵器に通用する神殺しの剣を所持しているのだから……。
 だけど、刀子さん側にも神に抵抗する異能力者がいると聞いたような……まあいい。あとがどうなるかはみんなの戦い次第だ。
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