前代未聞の異能力者-自ら望んだ女体化だけど、もう無理!-

砂風

文字の大きさ
202 / 233
最終章

Episode193╱豊かな生活の規則

しおりを挟む
(295.)
「で? 今さら豊かな生活のルールを決めてるって、どういうことなの?」

 柊は面倒くさそうに問うてくる。
 それはそうだ。今まで各個なルールなど無いにも等しかったのだから。
 手狭な室内には、碧、柊、瑠衣、三島、そして私の五人が密集している。
 このぼろアパートの更に手狭な一室。文句が出るのは当然っちゃ当然だろう。
 しかし、いくら愛のある我が家の下部組織だからといって、正式なルールをつくることは必要不可欠だと考えたのだ。

「今まではなあなあでルールは厳密には決めていなかった。一応は豊かな生活のリーダーとして、いい加減に豊かな生活内の規則を決めようと思ったんだ」

 築うん十年のぼろアパートの更に手狭な室内に、皆を無理やり集めて説明をはじめていくことにしたのである。
 今まではルールを厳密に決めてはいなかったからごくまれに発生した不祥事の数々を抑制するためには、愛のある我が家のような規則を決めることが必要ではないだろうかと前々から考えていたのだ。 

 とはいっても、思い付きで突発的に思い付いたこと。パッと新規ルールが頭におい描かれていない状況。
 それでも、三島の先程の行動や柊の起こした数々の不祥事、瑠衣のいまいち理解していない現状、いまにも自己使用しそうになる現状を等々、さまざまな問題を発生しようとするメンバーに対しては、ここらできちんとルールを明確にしなければならないという考えに至ったのだ。

「各メンバーにルールというか、なんというか……たしかに私たちは愛のある我が家の下部団体だけど、上部組織の大海組、その上の総白会、ましてや愛のある我が家に迷惑をかけないように、豊かな生活でもーー厳格なルールとまではいかないにしてもーーきちんとしたルールを明確にしておきたいんだよ」

 皆一様に怠い、面倒くさいといいたいというのが表情で伝わってくるが、愛のある我が家という看板を背負っている身として、不祥事を減らすためにはこれしかないと考えに至ったのだ。
 だから、いくら面倒くさいにしても、きちん学んでもらわなきゃこちも困るし、万が一、億が一にでも愛のある我が家に迷惑をかけないためにも必要なことだろう。そうやって自分自身を納得させる。

「特に必要だと思った条件は、密売班の二人に対してだよ」
「えー!? 今さら私たちに命令があるの?」
「言われなくてもルールは守っていますよ豊花さん」

 碧と三島は自分では品行方正ーーとはいえないが、ルールを守っている自意識がとっくにあるらしい。
 しかし、先程の大麻吸引事案と覚醒剤炙り吸引の前科を持っている三島は言える立場ではないだろう。

「規則その一、違法薬物の密売担当は、自分使用をしてはならない」
「そりゃ無理っすよ! 大麻は幸せになるし害も少ない。ナチュラルなライトドラッグですよ? いきなり自己使用を止められてもやめたくありませんよー」
「厚生労働省が大麻は危険ドラッグだって云われているのを知らないの?」

 それを聞いて、三島が珍しく、人生であまり見たことのない不快な顔を晒す。

「厚生労働省は嘘ばっかりついているので信用できませんよ。オランダやアメリカの一部州ではとっくに嗜好用大麻を解禁しているんですよ?」
「少なくとも厚生労働省? とやらが嘘ばかりついているのは知っていなくもない。でもね、日本では違法なんだよ。わかる? 現代になり大麻使用罪も違法にしようとする試みは現在進行形で話しあわれているんだよ……」

 じゃあ、いったい俺はどうすればいいんですか?ーーと三島は不満そうな表情をする。

「いくつか選択肢はあるよ。海外に渡来して大麻を自由に吸引するか、こっちは可能ならしたくはない選択だけど、とにかく吸うなら人目につかない場所で吸引してほしい。碧は色んな薬物に興味津々なんだ。目の前で吸われたら碧にめちゃくちゃ悪影響なんだ。約束してくれるよね?」
「……わかりました。わかりましたよ。部屋の隅でこそこそ吸っていればいいんでしょ?」
「本当はどこにいようと吸わないでほしいんだけど、豊かな生活の面々、会う機会があるかはわからないけど、愛のある我が家の正規メンバーの前で吸ったりなんかした日には即日破門、いや、絶縁だからね?」

 念のために釘を刺しておいた。
 大麻がいくら健康や病気にいいと言われようと、その考え方は変わらない。
 瑠奈の大麻嫌いにも慮って、特に風月荘内で吸うのは固く禁じさせてもらった。

「でも覚醒剤なら無臭ですし、ここで吸引してもよくないですか?」
「それも禁止。三島がどこまで薬物を扱っているのかは知らないけど、この規則は大麻のみならず、覚醒剤やコカイン、ヘロインやLSD、MDMA、果てや脱法ドラッグ等々、それらすべて豊かな生活の面々では乱用は御法度だとやや強い口調で唱えた。

 と、碧が話に割り込んできた。

「つまり、私も隠れて使う分にはいいわけ?」
「よくないよ……碧は(病院に緊急搬送された前科があるから)こそこそだろうと堂々だろうと自己使用は禁止するからね? 沙鳥いわく睡眠薬の類いはいいんじゃないですかーーとは言っていたけど、碧は回りに迷惑をかけた張本人だから、覚醒剤に限らず睡眠薬や抗不安薬も使っちゃダメね」

 そう言われた碧は、妙に視線をキョロキョロさせる。
 これはやっているな……と内心思ってしまったが、気にしないように決めた。
 覚醒剤を妄りに乱用すること以外だったら致し方ないだろう。

「で、次は碧。三島もだけど三島は既に大学を除籍しているから心配は少ないし、私も既に学生の身分じゃないけど、迂闊にクラスメートに向かって『覚醒剤を密売しているんだー』なんて発言、足がつく可能性があるからこのメンバー間以外で覚醒剤売買しているいう話は口が裂けても言わないように」
「わかってるってー」

 なんという軽い返答だ。
 本当に理解できているのか怪しさ満点。
 特に碧のようにアンダーグラウンドに誇りを持って活動している、いわば裏社会に片足突っ込んだ素人の人間は、無駄に他者にべらべらしゃべり自慢話にする恐れがあるから怖いのだ。

 前回だって、学校で覚醒剤の話を振ってきた。宮下は上手く騙されてくれたがーーいや、気にしないでいてくれたが、皆が皆、やさしい人間とは限らないのだ。

「最後に私がつくったルールね。相手が未成年だと判断したら、無視して売買を交わさないこと」
「えー。私だって学生なのに、どうしてダメなの?」

 これに関しては瑠奈や沙鳥に言われたことをアレンジして解説することにした。

「未成年者は総じて薬物に対する正しい知識を調べようともしない。だから過去の碧みたく生死の境をさ迷うはめになる確率が大きい。金銭だって親のお金やアルバイトで貯めた金銭を使ったりする。何より、未成年はきちんとした知識を持ち得ていないから、依存症になる可能性も高いんだよ」
「……」碧は数秒無言でなにかを思慮した結果、しぶしぶ「わかった」と頷いてくれた。
「三島も同様ね。相手が未成年だったら迂闊に取引しないように」
「了解しましたっす!」

 返答が軽いな~……本当に理解できているのだろうか?
 まあ、気にしていても仕方ない。むしろ、豊かな生活に加入以前も大麻を栽培・密売・乱用していた身だから、ここにいる誰よりも売買の暗黙なルールは熟知しているだろう。

「あとは、押し売り禁止。営業電話はいいけど、相手が不要だと言ったら諦めること」
「大丈夫っすよ~。うちが前々から取引していた大麻常連者も、自ら覚醒剤もほしいって求めてくるくらいなんすから」

 三島の薬物ネットワークはどれだけ広いのか気になってしまう。

「あのさ、三島の顧客はどれだけいるの? よく今まで逮捕されなかったね?」

 頭に降って湧いた疑念を三島に問う。

「ほとんど身内ですし、身内の友達が買いたいっていう場合は仲良い顧客に任せて運搬させているからじゃないですかね?」

 なるほど。てっきり大麻も覚醒剤と同様、無差別にばらまいていると思い違いをしていたが、知人あるいは知人経由にしか売買しなかったから、今まで白羽が立つことはなかったのだろう。

「とりあえず密売班のルールを纏めてみると……」 

・豊かな生活の面々は売るのは仕事だが自己使用は厳禁。

・未成年者への覚醒剤・大麻の密売は禁止(捕捉 未成年者は素直に購入ルートを自白しがちだから)

・豊かな生活、愛のある我が家正規員の前で薬物の話題は御法度。

・押し売りは厳禁(営業電話もこちらから掛けてはいけない)。

「まだまだルールが増える可能性もあるけど、いまのところ薬物班が守るべき最初の規則ね。一応メモしておいてほしい」

 三島は持参のメモ帳に記し、碧は脳内にインプットしたから大丈夫だと宣う。本当に大丈夫なのか……一番心配なのは、覚醒剤経験者・いまにも自己使用しそう等の心配事が頭を過る碧がメモしていないのを見ると、実際にルールを守る気があるのか不安にもなってしまう。

「次は討伐班ーー瑠衣と柊と私に課すルールね」
「討伐班にルールなんて決める必要あるの? いまのところこれといったルールなんてなかったよね?」
「まあ、薬物班の規則制定が一番の重要だから、話し半分に聞いていてくれれば大丈夫だよ」
「ふーん……ま、私はこれまでどおり信条を変えるつもりは微塵もないけど、話し半分に聞いてやってもいいわ」

 仮にも豊かな生活リーダーの私に対して、なんてなげやりな返事なのだろうか。
 瑠衣を見習ってほしい。女の子座りながらも表情は真剣に聴いていると言わんばかりにこちらに目線を送ってきている。

「こほん……ええと、これまで幾つかの体験を重ねてきたから皆も自然と理解していると思うけど、これは澄が担当していた極悪犯罪者・強い異能力を扱うものと対峙する機会が今まで以上に増えると予測されるんだ。柊には酷かもしれないけど、勝てそうにない相手に対しては不意をつくことにするようにした」
「はぁ!? 不意討ちなんて卑怯ものじゃない! 私は正面衝突したいの!」
「気持ちはわからなくないけど、例えば相手が銃を所持していたり、驚異度A相当の敵が現れた際、真っ正面から突撃していったら即あの世行きだ。以前の外国薬物組織と対峙したときに少しは理解できたんじゃない?」

 柊は前例を想起したのか、自分自身の歯がゆさを噛み締めていた。

「死んだら負け、どんなに悲惨でも殺したり拘束したりした勝ち。これは喧嘩とは全くもって違う戦いだから、どんなに無様でも、どれだけ卑怯でも、勝ちは勝ちなんだ。だからこういうルールを制定させてもらったんだよ」
「……」柊は件の戦いを思い返していたのか、何も反論できないまま数秒が過ぎた。「わかったわよ……守ればいいんでしょ、守れば」

 さて、討伐班と密売班それぞれの新生ルールを、まだ仮の段階だが制定された。

「で、班別のルールは決まったから、これから豊かな生活に所属するメンバー全体でのルールーーといきたいところなんだけど、まだそれは決めあぐねているんだよ。だから今回の話はここまで。次回はきちんとルールを明確にしておくから」

「はーい」「わかりました!」「面倒くさいわね」「わかった」と皆一様にバラバラの返事をする。

「じゃあ区切りもいいし、きょうは解散ね。川崎から離れているけど、玄関には鍵がかかっていないし、自由に出入りしていいよ。なにせ、私たちのアジトだからね」

 それを筆頭に、みんなはそれぞれ立ち上がり、『それじゃ、また』と言葉を残し退散していくのであった。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

WIN5で六億円馬券当てちゃった俺がいろいろ巻き込まれた結果現代社会で無双する!

TB
ファンタジー
小栗東〈おぐりあずま〉 二十九歳 趣味競馬 派遣社員。 その日、負け組な感じの人生を歩んできた俺に神が舞い降りた。 競馬のWIN5を的中させその配当は的中者一名だけの六億円だったのだ。 俺は仕事を辞め、豪華客船での世界一周旅行に旅立った。 その航海中に太平洋上で嵐に巻き込まれ豪華客船は沈没してしまう。 意識を失った俺がつぎに気付いたのは穏やかな海上。 相変わらずの豪華客船の中だった。 しかし、そこは地球では無かった。 魔法の存在する世界、そしてギャンブルが支配をする世界だった。 船の乗客二千名、クルー二百名とともにこの異世界の大陸国家カージノで様々な出来事はあったが、無事に地球に戻る事が出来た。 ただし……人口一億人を超えるカージノ大陸と地球には生存しない魔獣たちも一緒に太平洋のど真ん中へ…… 果たして、地球と東の運命はどうなるの?

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

性転のへきれき

廣瀬純七
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

処理中です...