前代未聞の異能力者-自ら望んだ女体化だけど、もう無理!-

砂風

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最終章

Episode196╱河川ありす

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(298.)
 数日が経過し、最近は暇だな~と実感していた最中だった。
 窓ガラスから外を眺めると、雪がちらちらと降っている。

 ……おかしい。今までは神奈川に雪が降るなど、滅多にないことだ。
 最近、よくよく考えてみたら、降雪頻度が異様に高い気がする。
 地球温暖化とか云われているが、この室内の寒さ、降雪率の高さを慮ると、なにかしら異常が発生している可能性もある。

 私は瑠奈の住む月の間にノックした。
 異常気象なら構わない。でも、敵対者だったら大事態だ。

「なんか用? わたし眠いんだけど」

 瑠奈は眠気眼で愚痴るように返事した。
 こんな真っ昼間から爆睡しているほうが悪いんじゃなかろうか?
 とはいえ、瑠奈は大家さん。突っ込んだらなにをされるかわからない。そのため、早く主題を伝えることに決めた。

「いや、気にかかることがあってさーー」

 私が、最近頻繁に降雪を目撃すること、きょうもガラス窓の外を覗いたら雪が降っていたこと等を、瑠奈に対し端的に伝えた。もちろん毎日降っているわけではないが、神奈川県という降雪の少ない地域で、こうも雪が降るのは異常事態だと思ってしまうのだ。

「うーん。まあ、教えてあげてもいいけどさ? 本人は気にしているから文句を言っちゃダメだよ?」         

 瑠奈はそう窘めると、月の間から出て雪の間の前に立ち、扉を三回ノックした。
 え?
 文句を言う?
 誰が?
 誰かのせいでこうなっているのだろうか?

 しばらく待つと、相変わらず和風美人の出で立ちをしている綺麗で純粋な雰囲気を纏わせている雪さんが扉を開けて出てきた。

「いったい、どのような用件でしょうか?」

 雪さんは訝しそうな表情を浮かべながらも問いを訊いてくる。

「豊花がさ? 神奈川県、特に川崎市で雪が降るなんて滅多にないのに、どうして最近こんなに雪が降るのか知りたいんだって」
「そういうことでしたか……大変申し訳ございません」

 え?

 え?

 ええ?

 どうして雪さんーー雪が謝罪をするのだろう?
 混乱していると、瑠奈が補足説明をはじめた。

「雪の異能力は雪や氷を自在に操ることなんだけど、その対価として、時折雪は自然界にはない雪を降らす必要があるんだよ」
「雪を定期的に降らせなければ、なぜか私の異能力が弱まってしまうんです。誠に申し訳ありませんが、しばしご勘弁願います」

 なるほど……数々の異能力者を見てきた自分にとって、対価を払うなんて初耳だ。しかし、よくよく考えてみると、似たような異能力者の河川さんも、自分の身をカッターやナイフで切り、出血する必要があるんだった。
 そのおかげで、だいたいは把握できた。

「ご理解いただけたようで感謝の言葉もありません。これからもよろしくお願いいたします」

 最後に頭を下げると、雪は自室へと戻っていった。
 それと同刻、瑠奈も愛のある我が家に顔を見せに行くといって外出してしまった。
 私も雪の間を後にしようとしたのとほぼ同タイミングに、見慣れた訪問者が現れた。

「元気してるー? 皆が皆、国やニュースが神造人型人外兵器の話題で持ちきりでさ、最近私の仕事も減ってきて暇なんだよね」

 どうやら、ありすは暇だから風月荘に訪ねてきたらしい。

「ここ、豊かな生活のアジトでしょ? 瑠衣はいないの?」

 いつでもいるわけないじゃないか……と突っ込みたくなる。
 第一、現在の時刻は真っ昼間だ。瑠衣はまだまだ学校で勉強している時間帯だろう。まあ、過去を踏まえてみると授業には参加するものの常に寝ているのかもしれないが……。

「あ、忘れてた。件の動画サイトの愛のある我が家の記事読んだ?」
「えっと、まあ、一応は見たよ。胸くそ悪くなる発言ばかりだったから腹が立ってしょうがないけど」
「なら話は早い。一部のメンバーは顔写真まで出回っている。これから先、神造人型人外兵器以外にも気を付けたほうがいいと思うよ」
「……マジか」

 今まではいくら素性が明かされていたとはいえ、その情報が出回っているのは一部のダークウェブに駐在している人たちだけだった。信じられない、都市伝説の類いだと考えた人間も大勢いるだろう。
 だから沙鳥たちは気にしていても仕方ないと言っていたが、今回はわけが違う。

 人気の動画サイトへの投稿に加え、一部顔写真も添付され、商売内容も筒抜けになってしまっていた。再生数も既に50万人を凌駕しており、このままでは100万人以上の人々に見られることになってしまう恐れがある。

「だから、これからは神造人型人外兵器以外の市民からもちょっかいかけられる可能性が出てくるし、有識者が集まりターゲットを捕まえたら、一人頭500万円以上の報酬金も出ているなんて話もある。気を付けなよー?」

 報酬金……。まるで指名手配犯になった気になってしまう。

「警察と異能力者保護団体は愛のある我が家とでは一応は停戦協定が結ばれている。だから、警察や異能力者保護団体それぞれに不満を抱く市民たちが集まり、愛のある我が家を倒してしまおうと張り切っちゃっているんだよね」

 たしかに厄介だ。愛のバッジを着けることで、狙ってくださいと言っているような存在にしか思えない。
 まだ豊かな生活の面々は愛のある我が家ではないからひとまず安心していいだろう。

 問題となるのはーー異世界に出向いている裕璃を除いたとしても、舞香、沙鳥、朱音、瑠奈、鏡子、香織、六花(ゆき)、雪と、計八人もいる正規メンバーの生命がいつ脅かされるかわかったもんじゃないことだ。
 そのように思慮していると、部屋の外ーー廊下の入口方面から何者かが入ってきた足音が響いた。

 瑠奈の足音は性格に反してもっと静かに歩くはず。いくら空を飛べるからといっても、自由に空中飛行はしないでくれと沙鳥に釘を刺されていた。そのせいか、緊急事態以外は足や電車を用いるようにしているのだ。

 でも、この重い足音はなんなんだろう?
 なら、いったい誰だというんだろう?

 瑠璃?
 もしくは瑠衣?
 はたまた柊?
 まさかの三島?

 はたまた他の愛のある我が家のメンバー?

 しかし、その予想はアッサリと裏切られてしまう。
 私は急いで廊下へ飛び出し風月荘の出入口に目をやると……。


 ーーそこにいたのは、身長180cmは越えている背丈、笑みも見せない険しい顔つきをした男性は、室内に入ったというのに外す気配が微塵もないサングラスーーどこからどう見てもただ者ではないことが窺える。


 厳つい風貌をした30代前半と思われる男性。
 しかし、驚いたのはその外見のせいではない。
 左手には肩に抱えるようにして長めの日本刀を持っており、拳銃の種類には詳しくないが、右手にも武器をーー銃を所持し、はじめから、銃口をこちらに向けているのだった。

 皆一同、数分ーーいや、実際には数秒しか経っていないが、皆それだけ圧倒され
ているのだろう。

「ちっ、外れかよ。愛のある我が家のメンバーはひとりしかいないじゃねーか。話によれば二人いると訊いていたのによ」

 愚痴を吐く武装完備強面男性に対して、どのように対処すれば助かるか思考と唱えた。

「だっさいな~。たった500万ごときに踊らされるってプライドないの? カー、これだから最近の殺し屋は皆が皆ヘタレなんだよ」

 ありす!?
 この不利な状況下で煽るんじゃない!
 日本刀のみの相手なら私にだって勝機は十二分にある。
 しかし……だがしかし。相手の右手には拳銃を持っている。
 発砲されたら致命傷を食らう恐れが十分ありえる。最悪は死だ。
 そんな緊張から、私は身動きひとつできないままでいた。

「豊花、見た目に騙されたらダメだってば。こういう輩と幾度も戦ってきた経験からすると、こいつも所詮は見かけ倒しだよ」
「んだと!? さっきから舐めた口聞きやがって! ターゲットのリストには掲載されていないみたいだが、特別に無償で俺が殺してやる!」

 ありすは仲間に向かって手のひらをひらひら振るう。

「みんな離れておいて。この程度の奴なら私一人で片付けられるから。大丈夫ーー五分もかからないで済ませるよ」

 ありすの命令どおりに、私や宮田、部屋から出てきて話を聞いていた雪は大男から距離を置いた。

「そんな女子どもになにができるっていうんだ? ああいいぜ、やってやろうじゃねーか! 負けて命乞いしようが容赦なくぶち殺してやるからな!」
「それはこっちの台詞。せいぜい長生きできるように全力で来な」
「!?」

 武装しまくりの大男の前に毅然とした振る舞いで、余裕綽々と感じるほどの佇まいでーーありすは大男の視線の先に立つ。
 距離は7メートルくらいはあるだろう。
 これだと飛び道具を扱う男のほうが圧倒的に有利ではないのだろうか?

「死んで詫びろやくそアマ!!」

 男は早速銃口をありすに向けて発砲した。
 しかし、ありすは顔を右に傾けるだけで、銃弾は壁に衝突してカランと地面に落下した。

「いきなりヘッドショットを狙うから外すんだって。もっと正確に狙わなきゃ」
「こんのクソガキがー!」

 大男は二、三、四発もの銃弾を発砲しつづけた。

 かくいうありすは、銃口の向けられた位置から算出しているのか、体を捻り躱し、右に一歩ずれて銃弾を避け、同様に今度は二歩弱右側に避けていく。四発目は上部のパーツに向けられたことを察知し、軽く屈んで躱していく。大男の発砲した弾丸はかすり傷ひとつ負わせていない。

 しかし、ありすが屈んだ理由は、なにも守り一辺倒の為だけではない。
 なぜ私に理解ができたのかというと、過去に瑠衣を助けるために出したありすの奥の手ーー滑空するような錯覚を覚えてしまう、縮地に似た技術を用いていた様子を見ていたからだ。
 その技を出すためには、自身がまず低姿勢になる必要がある。だから弾丸を避けるといった自然な動作に見せかけて構えをとったのだろう。
 本気のありすが見られるのは、これが最初で最後かもしれない。そう考え、目付きを鋭くし観察することにした。

「なんだどうしたなんなんだぁ!? もうへばっちまったのか? 結局てめーも口だけ人間だったってことだ! ははは!」

 大男は、既に勝利したかのように余裕の嗤いを見せつけた。
 それに耳を貸さずに、ナイフを握ったまま両手を地面に設置したありすは、片足をより背後に伸ばした。

 ーー次の瞬間。
 相手の理解が追い付かないだろう超速度で、本当に滑っているのではないかと錯覚してしまうほどの滑空で、相手のからだを目掛けて接近。ありすの手元には、順手に伸ばしたナイフが握られており、きらりと光るのが目に映る。

「なあ!?」

 男は慌てて銃を向けるが、素早い動作のありすにはまるで命中しない。
 大男は銃を無造作に投げ捨てると、肩に抱えるように持っていた日本刀を前に出し、両手で握りありすの変則的な攻撃に備えた。

 たしかに、ナイフと日本刀は激突した。だがしかし、本来ならナイフより明らかに強度があるはずの日本刀は、呆気なく折れてしまった。
 大男はありすの攻めの威力を最小限で抑えるため、がむしゃらに両手でガードする。
 ありすのナイフが男の右腕を切り裂いた。

「てめー!?」

 肉を切らせて骨を断つーー大男はそう考えていたのだろう。
 右腕を犠牲にして、左腕でありすの顔面に拳を突き出す。
 ……筈だった。
 だが、だがしかし、だ。

「は!?」

 拳を前に突き出した、ありすが今しがたそこに存在していた空間には、もう既にありすの姿は消えていた。まるで、蜃気楼のようにーー。

 大男は困惑している最中にも関わらず、次は背後からありすのナイフの刃を突き立てられた。
 痛みで悶え始めている大男は背後を見る。しかし、既に背中側にありすはいない。

 ありすは体を捻りながら大男の前面から多少離れた位置に着地したかと思えば、すぐさま先ほどの姿勢を見せる。
 ーーその間、わずか二秒足らず。

 考える暇も与えず、ありすは再び大男に向かい滑空しつつナイフで切り裂こうとする。

「くそったれ!」

 大男はようやく受け止めてはいけないという考えに至り、このままでは相手の思うつぼだと認識。これが唯一取れる方法だと、最終手段だとして、からだを左側に向かってずらしてありすのナイフを避けた。

「なあ!?」

 しかし、ありすは相手が避けることすら予想の範疇だった。
 予め避けることを把握していたかのように、ありすは空中で宙返りをしつつ、大男の背後に華麗に着地した。三秒、いや二秒未満の時で、再度、同様に大男へとナイフの切っ先を向けて滑走をはじめた。

 大男は命からがら避けきるが、避けたと実感した瞬間、既にありすは背後に着地しながら、同時に構えを完了していたのである。

「な、なんなんだよテメーら!」
「答える義理はないよ。そのくらいの知恵もないのかー」

 ありすは、ついに足に力を込め、大男に跳ぶように飛び込んだ。
 そのーー速度にーー寸刻にーー須臾の時間にーー大男は当然、反応できるはずがない。
 ありすが飛び込んだ手先にあるのは、無論、先ほどからつかっていた、大切な友達瑠衣の異能力が込められた切れ味抜群のナイフ。

 大男は避けられるわけがなく、ありすが飛びかかってくるのを待つしか手段はなくなってしまった。

 ありすは大男に抱きつくように超接近すると、いつ変えたのかーー逆手持ちナイフで人体最大の弱点である心臓にナイフを突き立てた。
 苦しく、そして弱々しい何かの遺言を聞いたのが最後になり、大男は絶命したのだった。

「す、素晴らしかったです! 異能力を持つ私(わたくし)でも、このひとには勝てなかったでしょうから」

 雪は興奮気味でありすを称える。

 かくいう私自身も内心では驚いていた。瑠奈の名ばかりの切り札とは違い、こんな隠し技を持っていただなんて、思いもしなかった。
 
 たしかに、異能力者の塔で一目見たことはあったけど、ここまで強力なナイフでの戦いがあるとは思いもよらなかった。
 ありすは実力だと私と同格だと言っていたが、いまの技術を見たあとだと、本当にそうなのかと不安になってしまう。

「私の切り札にして唯一の大技ーーなんだけど、使える場面が限られているんだよね。多人数相手だと使えないし、私よりもナイフ戦が上手いひととかには簡単にあしらわれちゃうんだ」
「……失敗したこともあるの?」

 不躾な質問をしてしまったかと後悔しそうになったが、ありすの表情を見る限り、少なくとも不快には感じてはいないだろうことが何となく察知できた。

「失敗というかなんというかーー私が初めて師匠と出会ったとき、今見せた技で対抗しようとして情けなく失敗したんだ。懐かしいなぁ……」

 刀子さんという名前を聞いた時点で、たしかにあのひとには勝てそうにないな、と思ってしまった。というより、刀子さんに勝てるビジョンがまるで思い浮かばない。

「当時は自分こそが最強だと自負していたからね。でも、さまざまなひとたちと巡りあっていってからは、過剰な自信は持たないようにしたんだよね。ナイフ戦ではまったく歯が立たなかったことにムカついて、死んでも文句言うなよ! って啖呵切っておいて、さっき見せた私特製の大技で師匠に突進していったわけ」
「ええ……でも、いまの戦いを見ている感じ、相手は反撃できない状態にされ続けていたじゃないか」

 ありすはチッチッチッと指を振るう。

「あれは師匠にしかできない止め方だと思うんだけど、突進してナイフでかすり傷は負わせられたんだけど、ターンして背後から攻めるときはすんなり躱されちゃって、負けじとすぐに正面から挑んだんだけど、細心の注意を払って隠していた唯一の弱点を突かれちゃったんだ。意図も容易く足払いをされて、情けなくぶっ倒れた末、師匠に拘束されちゃったんだよね」

 まだ幼い頃のありすを、まさかの拘束だと?
 いったい、なにをするつもりだったのだろうか?

「そこで、二択の質問を迫られたわけ。一、餓死するまでここで最後の一生を過ごすか。二、私の仕事に協力するか。どちらも選べないなら、今すぐその生から解放してやるーーって、半ば脅迫染みた選択肢を与えられて、仕方なく二ーー師匠の仕事を手伝うのを選んだわけ」

 ありす曰く、最初は自分の命ほしさに渋々命令に従ったり殺し屋の手伝いをしたりしていたのだという。
 しかし、次第に刀子さんの人物像に憧れて、好意的に接するようになり、最終的には師匠と呼ぶようになったとか。
 そういう経緯で仲間になったのかと、ようやく自分自身で納得できた。

「さてと。伝えるべきことは伝えたし、私は帰るね。なにかあったらラインして。これから愛のある我が家を狙う一般市民がちょくちょく現れるだろうから、細心の注意を払ってね。杉井だけではなくって、雪さんだっけ? や、宮田さんだっけ? も気を付けるようにね」
「面倒臭いがいまの本心なんだけど、それに関しては大丈夫だと思うよ」

 なにしろ、今は偶然出掛けているが、こっちには市民どころか異能力者にすら対抗できる狂暴な子微風瑠奈がいるのだから。心配するほどではないだろう。


 私はありすに別れの言葉を伝え、私は風月荘の自室へ戻り。ありすは自分の家へと帰宅したのであった。
 
 
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