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最終章
Episode206╱勝利へ導く力
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(310.)
残る神造人型人外兵器は澄(すみ)を除いて二人ーーナンバー3とナンバー6だけだ。
でも、それらを倒したとしても、すみが残っている。
地鳴りを起こす一撃食らっただけでも体に穴が空く圧倒的な破壊力。瞬間的な速度は目ですら追えない俊敏性。スナイパーライフルで穿たれても傷ひとつつかない無敵の防御力。そして異能力を無意味に変える独特な異能ーー。
まさしく二次元にいたら最強系の主人公やチート級の魔王と云われるであろう存在。最強系……主人公が強くて無双していく作品は爽快感があって好きだけど、敵となった人物が敵わないほど強い作品は嫌いだ。
それがリアルに起きてしまっている。
いまのままでは勝つビジョンがまったく浮かばない。このままなあなあで暮らしていてはダメだ。
「豊花、大丈夫? 顔色悪いよ?」
裕璃が心配そうな表情を浮かべる。
顔に出てしまっていたのか……。
正直な話、全然大丈夫じゃない。すみと対峙する場面が来ると思うだけでからだが震えてしまう。
今までは味方だったから安心感があったけど、敵になったら絶望感がヤバい。
そのとき、風月荘の入り口が開く音がした。
「すみませ~ん……」
聞いたことのないくらいか細い少女の声が聴こえる。
瑠奈か宮田さん、はたまた雪の友人だろうか?
と思っていた私の予想を覆すような言葉が続いた。
「神造人型人外兵器ナンバー3ですけどぉ……」
は?
神造人型人外兵器って言った?
はぁああ!?
私は反射的に扉を開いて玄関に目をやった。
ちょうど瑠奈も扉を開き玄関を見つめていた。
そこには、16、7歳ほどのか弱そうな細い体をした少女が佇んでいた。
「いま、神造人型人外兵器って言った?」
瑠奈が手に風の剣を創造しながら問い質す。
「そうです……あの、そんな貧弱な攻撃私には効きませんので、よしたほうがいいですよぅ……」
「ファック! 神造人型人外兵器はみんなそうだ!」
瑠奈は風で出来た剣を無造作に投擲する。
ナンバー3はガードすらせずそれを体で受け止める。
結果は無傷。やはり大抵の神造人型人外兵器に物理攻撃は通用しない。
ユタカがおもむろに神殺しの剣へと変身する。それを私は強く握り締めた。
「あのぅ……私は敵対するために来たわけじゃありませんよぅ」
「どういう意味?」
殺気をまるで感じないことから一応訊いてみることにした。
「隅から墨で澄み渡るーーすみさんを助けてください」
「へぇ……すみは助けが居るような柔な性格じゃないと思っていたけど?」
「違うんです。このままだと、いずれすみさんと皆さんは衝突します。そしたら十中八九すみさんが勝ちます。ですが……すみさんは仲間を殺したくないと葛藤しているんです……それでずっと苦しんでいて、神に支配されないようにずっと耐えているのが現状なんです。ですから、皆さんにおねがいがあって来ました。ーーすみさんに勝利しつつ、すみさんを殺さない勝ち方をしていただきたいんですよぅ」
すみに勝利しつつ殺害しないでほしい?
私だって、私だってできるならそうしたい。
でも……。
「待ってくれ! 私だってできるならそうしたい。でも無理だ。今の戦力じゃ勝てるかどうかもわからない。なのに、手を抜けだって? 不可能だ」
「豊花の言うとおりだよ。すみの恐ろしさはわたしたちが一番よく知ってる。あのすみに対して殺さないように手加減するなんて無理だよ」
神造人型人外兵器ナンバー3はなにかを決意したかのように胸に置いた手をぎゅっと握り締め口を開く。
「私が神造人型人外兵器側を裏切ってあなたサイドの味方をすればどうです?」
神造人型人外兵器が味方をする?
考えてもいなかった。
「それを信じろと? 人類を無差別に殺す奴等の仲間を信じろって?」
「はい。正直、人間なんてゴミみたいなものですよぉ。いくら死んでも問題ないじゃないですかぁ」
「この……!」
瑠奈はピキピキと音が鳴るんじゃないかと言うくらい、額に青筋を浮かべた。
それを私は手を伸ばして制した。
「豊花?」
「わかった。味方になってくれるならそっちのほうがいい」
「豊花!?」
瑠奈は信じられないとでも言いたげに私を睨み付ける。
「瑠奈。考えてみてくれ。今のままじゃすみには勝てない。すみに攻撃が通らない私たちだけですみを殺害するか、神造人型人外兵器を味方に居れてギリギリ殺さないですみに勝つか。どっちのほうが勝率が高いか考えてみて」
「そりゃそうだけど……でも、仲良くできる気がしないよ」
「私も脆弱な人間風情と仲良しごっこをするつもりはありませんよぅ。人間ごときの味方をするんです。ありがたい話じゃないですか?」
「ははは……まあよろしく。戦力になってくれるなら確かにありがたいよ」
これなら作戦の立てようがある。
仮にも神造人型人外兵器、すみに対してだって多少は有効なはずだ。
「では、私もこの豚小屋的な家? 豚小屋未満の建物に住んであげるですぅ。どこつかっていいですか?」
「あぁああああ! わかったわかったよわかりました! ふん! 水の間か火の間をつかっていいよ!」
「じゃあ火の間にしますぅ。知っていましたか? 神から第一者を通して流出した力の順番は火水風地。火がもっとも神に近い神秘なんですよぉ? 私はあやかって火がいいです」
「あっそ。地べたに近い人間ですがよろしくおねがいしますねナンバー3さん!」
瑠奈はイライラ度マックスな感じの投げ遣りな返事をする。
「ナンバー3とか数字で呼ばれるのは好きじゃないです……えーと、えーと……そうです。みことお呼びください」
「どうしてみこなの?」
なぜその名が浮かんだのか少し気になる。
「すみさんの名前がすみになった理由は隅(すみ)から隅(すみ)まで墨(すみ)のような無に塗りたくり世界を澄(す)み渡らせるーーと意味がいくつも含まれています」
「へぇ……」
「それを意識して、私はナンバー三(み)の子(こ)で三子、神の遣いという意味で神子、巫女ーーこれらから拝借してみこにしたいと思いましたぁ」
「はいはい、みこちゃんね? あんまり調子に乗ってるとクンニするからね?」
「クンニってなんですかぁ」
頭が痛くなる会話だ……。
仲良くなる気が両サイドにない協力関係がいま結ばれた。
(??.)
暗い部屋の中をテレビの灯りが照らしている。
フローリングには疎らに散った血痕がある。
その中心に顔が潰れ、息も絶え絶えな醜き男性が倒れていた。
それを見つけ次第、癖毛が酷い女性ーー嵐山沙鳥は慌てて駆け寄る。
「沙鳥ちゃ……」
「なにがあったんですか?」
「ごめんね沙鳥ちゃん……俺、君に殺されようと思ってたけど……叶わないや……ごめんよ……ごめん……」
「だから、なにがあったんですか!?」
男性は弱々しく微笑むと、その名を口にした。
「知人のさ……まつりって子……いたじゃん……きみと同じく俺が買った……復讐されちゃった……自業自得だ……きみに殺されたかったけど……これは報いだ。許してくれ……許してくれ……」
「……私は許しません……貴方は私に生殺与奪の権利があるはずです。なに、勝手に殺されてるんですか……」
沙鳥は奥歯を噛み締め震えながら言の葉を紡ぐ。
「一生恨んでくれ……一生許さないでほしい……どうせ助からない……止めはきみが…………」
「あなたみたいな穢れた人間には触れたくもありません。死ぬなら勝手に孤独に死んでください」
「あ……ああ…………」
ついに男性は事切れた。
沙鳥はふらふらとした足取りで立ち上がる。
「ええ、許しませんよ……」
沙鳥の瞳に憎悪が宿る。
「許さない……まつり……」
血が出るほど口内を噛み締め、沙鳥はスマホを取り出す。
「瑠奈さん。これは仕事ではないので断ってもかまいません。ですが、できることならーー私の復讐に手を貸してください」
残る神造人型人外兵器は澄(すみ)を除いて二人ーーナンバー3とナンバー6だけだ。
でも、それらを倒したとしても、すみが残っている。
地鳴りを起こす一撃食らっただけでも体に穴が空く圧倒的な破壊力。瞬間的な速度は目ですら追えない俊敏性。スナイパーライフルで穿たれても傷ひとつつかない無敵の防御力。そして異能力を無意味に変える独特な異能ーー。
まさしく二次元にいたら最強系の主人公やチート級の魔王と云われるであろう存在。最強系……主人公が強くて無双していく作品は爽快感があって好きだけど、敵となった人物が敵わないほど強い作品は嫌いだ。
それがリアルに起きてしまっている。
いまのままでは勝つビジョンがまったく浮かばない。このままなあなあで暮らしていてはダメだ。
「豊花、大丈夫? 顔色悪いよ?」
裕璃が心配そうな表情を浮かべる。
顔に出てしまっていたのか……。
正直な話、全然大丈夫じゃない。すみと対峙する場面が来ると思うだけでからだが震えてしまう。
今までは味方だったから安心感があったけど、敵になったら絶望感がヤバい。
そのとき、風月荘の入り口が開く音がした。
「すみませ~ん……」
聞いたことのないくらいか細い少女の声が聴こえる。
瑠奈か宮田さん、はたまた雪の友人だろうか?
と思っていた私の予想を覆すような言葉が続いた。
「神造人型人外兵器ナンバー3ですけどぉ……」
は?
神造人型人外兵器って言った?
はぁああ!?
私は反射的に扉を開いて玄関に目をやった。
ちょうど瑠奈も扉を開き玄関を見つめていた。
そこには、16、7歳ほどのか弱そうな細い体をした少女が佇んでいた。
「いま、神造人型人外兵器って言った?」
瑠奈が手に風の剣を創造しながら問い質す。
「そうです……あの、そんな貧弱な攻撃私には効きませんので、よしたほうがいいですよぅ……」
「ファック! 神造人型人外兵器はみんなそうだ!」
瑠奈は風で出来た剣を無造作に投擲する。
ナンバー3はガードすらせずそれを体で受け止める。
結果は無傷。やはり大抵の神造人型人外兵器に物理攻撃は通用しない。
ユタカがおもむろに神殺しの剣へと変身する。それを私は強く握り締めた。
「あのぅ……私は敵対するために来たわけじゃありませんよぅ」
「どういう意味?」
殺気をまるで感じないことから一応訊いてみることにした。
「隅から墨で澄み渡るーーすみさんを助けてください」
「へぇ……すみは助けが居るような柔な性格じゃないと思っていたけど?」
「違うんです。このままだと、いずれすみさんと皆さんは衝突します。そしたら十中八九すみさんが勝ちます。ですが……すみさんは仲間を殺したくないと葛藤しているんです……それでずっと苦しんでいて、神に支配されないようにずっと耐えているのが現状なんです。ですから、皆さんにおねがいがあって来ました。ーーすみさんに勝利しつつ、すみさんを殺さない勝ち方をしていただきたいんですよぅ」
すみに勝利しつつ殺害しないでほしい?
私だって、私だってできるならそうしたい。
でも……。
「待ってくれ! 私だってできるならそうしたい。でも無理だ。今の戦力じゃ勝てるかどうかもわからない。なのに、手を抜けだって? 不可能だ」
「豊花の言うとおりだよ。すみの恐ろしさはわたしたちが一番よく知ってる。あのすみに対して殺さないように手加減するなんて無理だよ」
神造人型人外兵器ナンバー3はなにかを決意したかのように胸に置いた手をぎゅっと握り締め口を開く。
「私が神造人型人外兵器側を裏切ってあなたサイドの味方をすればどうです?」
神造人型人外兵器が味方をする?
考えてもいなかった。
「それを信じろと? 人類を無差別に殺す奴等の仲間を信じろって?」
「はい。正直、人間なんてゴミみたいなものですよぉ。いくら死んでも問題ないじゃないですかぁ」
「この……!」
瑠奈はピキピキと音が鳴るんじゃないかと言うくらい、額に青筋を浮かべた。
それを私は手を伸ばして制した。
「豊花?」
「わかった。味方になってくれるならそっちのほうがいい」
「豊花!?」
瑠奈は信じられないとでも言いたげに私を睨み付ける。
「瑠奈。考えてみてくれ。今のままじゃすみには勝てない。すみに攻撃が通らない私たちだけですみを殺害するか、神造人型人外兵器を味方に居れてギリギリ殺さないですみに勝つか。どっちのほうが勝率が高いか考えてみて」
「そりゃそうだけど……でも、仲良くできる気がしないよ」
「私も脆弱な人間風情と仲良しごっこをするつもりはありませんよぅ。人間ごときの味方をするんです。ありがたい話じゃないですか?」
「ははは……まあよろしく。戦力になってくれるなら確かにありがたいよ」
これなら作戦の立てようがある。
仮にも神造人型人外兵器、すみに対してだって多少は有効なはずだ。
「では、私もこの豚小屋的な家? 豚小屋未満の建物に住んであげるですぅ。どこつかっていいですか?」
「あぁああああ! わかったわかったよわかりました! ふん! 水の間か火の間をつかっていいよ!」
「じゃあ火の間にしますぅ。知っていましたか? 神から第一者を通して流出した力の順番は火水風地。火がもっとも神に近い神秘なんですよぉ? 私はあやかって火がいいです」
「あっそ。地べたに近い人間ですがよろしくおねがいしますねナンバー3さん!」
瑠奈はイライラ度マックスな感じの投げ遣りな返事をする。
「ナンバー3とか数字で呼ばれるのは好きじゃないです……えーと、えーと……そうです。みことお呼びください」
「どうしてみこなの?」
なぜその名が浮かんだのか少し気になる。
「すみさんの名前がすみになった理由は隅(すみ)から隅(すみ)まで墨(すみ)のような無に塗りたくり世界を澄(す)み渡らせるーーと意味がいくつも含まれています」
「へぇ……」
「それを意識して、私はナンバー三(み)の子(こ)で三子、神の遣いという意味で神子、巫女ーーこれらから拝借してみこにしたいと思いましたぁ」
「はいはい、みこちゃんね? あんまり調子に乗ってるとクンニするからね?」
「クンニってなんですかぁ」
頭が痛くなる会話だ……。
仲良くなる気が両サイドにない協力関係がいま結ばれた。
(??.)
暗い部屋の中をテレビの灯りが照らしている。
フローリングには疎らに散った血痕がある。
その中心に顔が潰れ、息も絶え絶えな醜き男性が倒れていた。
それを見つけ次第、癖毛が酷い女性ーー嵐山沙鳥は慌てて駆け寄る。
「沙鳥ちゃ……」
「なにがあったんですか?」
「ごめんね沙鳥ちゃん……俺、君に殺されようと思ってたけど……叶わないや……ごめんよ……ごめん……」
「だから、なにがあったんですか!?」
男性は弱々しく微笑むと、その名を口にした。
「知人のさ……まつりって子……いたじゃん……きみと同じく俺が買った……復讐されちゃった……自業自得だ……きみに殺されたかったけど……これは報いだ。許してくれ……許してくれ……」
「……私は許しません……貴方は私に生殺与奪の権利があるはずです。なに、勝手に殺されてるんですか……」
沙鳥は奥歯を噛み締め震えながら言の葉を紡ぐ。
「一生恨んでくれ……一生許さないでほしい……どうせ助からない……止めはきみが…………」
「あなたみたいな穢れた人間には触れたくもありません。死ぬなら勝手に孤独に死んでください」
「あ……ああ…………」
ついに男性は事切れた。
沙鳥はふらふらとした足取りで立ち上がる。
「ええ、許しませんよ……」
沙鳥の瞳に憎悪が宿る。
「許さない……まつり……」
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