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飢餓愛
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人のための愛の電気信号。愛のための人への電気信号。
それらを持つ人間の特性は、漠然と法則で決められていると言ってもいい。
特殊能力者2人が歩きながら話していた。
「お疲れ!いやー、今日もかなり楽で良かったな!怪物の討伐がうまくいった。」
髪に癖っ毛が目立つ能力者が言う。
「それは俺達がある程度強いからだろ。お前、自分の実力認識しなさすぎなんだよ。」
七三分けの髪型の能力者が言った。
2人は、この世に法則的に発生する、怪物を倒したその帰りだった。
そのとき、和服の着物を着た男2人とすれ違う。
「…?」
七三分けの能力者の表情が変わる。
「おい、どうした?」
それに気付き、癖っ毛のある能力者が話しかける。
「今のやつら…ただものじゃないな。」
「あいつらのことか?」
「ああ。霊的なエネルギーを強く感じてな。もしかして、強い特殊能力者だったりするのか?」
「ああ。あいつらは兄弟の特殊能力者だ。兄が甚義(じんぎ)、弟が甚樹(じんじゅ)という名前だったな。」
「特殊能力者か。やっぱりそうだったか。」
「彼等兄弟は、古くから強い特殊能力が生まれることで有名な、一族の屋敷に生まれたんだ。」
「そうなのか?だから、あんなに強いエネルギーを感じたのか…。なんか、硬派なのか喧嘩っぱやそうなのか、分からない雰囲気だったよな。」
「なに、2人とも目つきが悪くて肉体が筋肉質でおっかないが、喋ってみると柔軟で物分かりがいい。
良いやつらだよ。」
この世には、魂の情報と肉体の情報が互いに影響しあう法則が存在する。
甚義と甚樹は、自分達の家である屋敷にいた。
「兄貴…頭、撫でてくれ。」
「…わかった。」
甚義が甚樹の頭を撫でる。
彼が自分に寄りかかってきた。
「抱きしめろ。」
「ああ。」
そう返事をして、抱きしめる。
十数秒経ち、甚義は甚樹の様子を確認した。
「?」
甚樹は自分の胸の中で泣いていた。
「……どうした。」
「なんでもねぇよ。時々でてくるんだ。分かってんだろ。」
「いや、分からねえし。」
愛情を感じて安心しているのか。
そう思う。
弟の甚樹は昔、自分の生まれたこの屋敷にいた一族に、長く酷く虐げられていた。持っている体質が虐待の原因だった。
その虐待から解放されたのは、つい最近だ。
そのせいで、潜在的に愛情飢餓がある感性になってしまったのだろう。
甚樹には、特異な体質がある。
もとから生まれつき華力(かりょく)というエネルギーを用いた華のある特殊能力を扱えない。
その代わりに自然法則によって、身体能力が非常に高い肉体の情報が降ろされている。
また、肉体の情報が強いことが影響し、魂の情報が頑丈。
後天的に魂の仕組みの核心を非常につかみ、この世の様々な魂の性質が合わさって肉体を形成している。そのため、男性器も女性器も肉体に付属されている。
肉体の形は、本人の意思で好きなように変えることができる。
「抱きしめて。」
「……」
強く抱きしめる。
「もっと強く。」
「強すぎると苦しくなるぞ。」
「俺をなんだと思ってる…。俺の体質を忘れたか。」
「忘れていないが…俺も男だ。男の特殊能力者の力は、結構強いぞ。」
「そんなのどうだっていい。」
「そうか。」
「……。」
強く抱きしめ続けると、彼は大人しくなった。
十数分経った。
「…もういいよ。」
満足したようだった。
「……。」
甚樹は不敵な笑みをつくった。
「…フン…クソ兄貴が。」
「まあそう言うな。」
態度が悪くなるのは、甚樹なりの自虐も入っているのだろう。ここまで態度が変わるのは、甘えられる自分に対してだけだ。それを分かっているため、悪い態度への注意はあまりしない。
甚義は、ふと思い出す。
特殊能力者の任務により、長い間、家に帰らなかった時期がある。
甚義が久々に屋敷に帰り、甚樹と再会したときのこと。
甚樹は傷だらけで血まみれだった。
その体質を理由に、一族に脅迫され暴行を受けたらしい。
“辛かった…今迄どこいってたんだよ…。”
甚樹をひとけのない場所で抱きしめると、彼は自分の体にすがりつき、泣き崩れた。
“兄ちゃん、俺のこと置いていかないで…捨てないでね…。”
“そんなに辛かったのか。”
“もう…捨てないで…。”
“……甚樹。少し待ってろ。”
“……俺を置いてどこへ行くんだ?”
“殺しにいく。お前を虐げた奴等を。”
“……。……待て。”
“?”
甚義は立ち止まった。
“……俺も行く。俺を置いていくな。俺自身も、あいつらと決着をつける。”
“……フッ。”
甚義は笑った。
「兄貴。」
記憶を思い出していた甚義に、甚樹が話しかける。
「どうした?」
「俺のこと、捨てるなよ。」
甚樹に対し、甚義は振り返り、笑う。
「捨てないよ。」
捨てないよ。絶対に。
魂も肉体も電気信号の情報なら、人の愛とは、それからつくられる全てだ。
後日。
「兄貴。」
「分かっている。」
甚義は返事をしてふすまを閉め、甚樹のいる方向へ歩きだす。
2人は、畳の上に座った。
甚樹は甚義の背中に手を回す。
「ははっ、気持ちいい…。」
抱き合い、兄の体温を感じる。
「…気持ちいい…。」
甚樹は確かな幸福感を感じ、目を細めた。
甚樹の下半身が変形し、和服の下から、黒い鱗のある龍の尾が現れる。
甚義の着ている和服の上に、尾が振れる。尾を動かし、甚義の体に身に巻きつける。
「……ご機嫌だな。なにか良いことでもあったのか?」
「兄貴…兄ちゃん、褒めて。俺、今日も生きてるよ。」
「よく頑張っているな。愛している。」
「…ありがと。」
愛情の飢え。それを満たしてくれるのは兄だけだ。
「……お前は昔から一族に虐げられ、魂がその傷を覚えて変化し、病んでしまった。」
「…だからこうなったって言いたいのか?」
「特に責める気はない。」
「いつか俺が全知全能になったら、俺の魂も完璧に直る。
…俺は全知全能になれる。いつか、今度は俺が兄貴を守る番が来る。
ずっと兄貴と一緒だよ。」
「全知全能か。」
「ああ。この世の全ては電気信号でつくられているからな。電気信号を操ることができればいい。
全ての電気信号を、俺の肉体と魂レベルで捉えられれば、全知全能になることは物理学的にも華力学的にも可能だ。」
「流石だな。」
「前も言ったこと、あるだろ。」
「そうだが、お前は華力を扱えないが、華力に対する理解力や想像力はある。」
「当たり前だ…。俺は強いからな。」
「そうだな。…確かにお前は強い。」
「…もっと癒やして。」
「…ああ。」
兄が、自分の体を撫でる。
「俺、ちょっと邪魔か?」
「そんなことない。突然どうした。」
「…兄貴が辛いときは、俺が助けてやるよ。」
「そうか。ありがとうな。」
「本当だからな。もし兄貴が殺されそうになったら、その相手を殺してやる。」
「フッ、怖いこというんだな。」
「怖くねぇよ。仕事柄俺達、死体は慣れっこだろ。」
俺は愛情に飢えている。
だが、唯一救われた点は、兄が飢えたぶん愛情を与えてくれるということだ。
俺が撫でてほしいというと、兄は撫でてくれる。
反対に、兄が辛いことがあるときは俺がささえる。場合によっては何も言わず、場合によっては言葉に出す。
俺達は優秀なのだろう。
全てに悲観し、それに愉悦する。そして俯瞰する。
そんな思考を俺達はもっている。
それが心地いい。
俺も全ても、どうなろうが。
兄貴、俺はお前を愛し続ける。
抱き合っていよう、飢餓感が消えるまで。
一緒にいよう、全知全能になるまで。
それらを持つ人間の特性は、漠然と法則で決められていると言ってもいい。
特殊能力者2人が歩きながら話していた。
「お疲れ!いやー、今日もかなり楽で良かったな!怪物の討伐がうまくいった。」
髪に癖っ毛が目立つ能力者が言う。
「それは俺達がある程度強いからだろ。お前、自分の実力認識しなさすぎなんだよ。」
七三分けの髪型の能力者が言った。
2人は、この世に法則的に発生する、怪物を倒したその帰りだった。
そのとき、和服の着物を着た男2人とすれ違う。
「…?」
七三分けの能力者の表情が変わる。
「おい、どうした?」
それに気付き、癖っ毛のある能力者が話しかける。
「今のやつら…ただものじゃないな。」
「あいつらのことか?」
「ああ。霊的なエネルギーを強く感じてな。もしかして、強い特殊能力者だったりするのか?」
「ああ。あいつらは兄弟の特殊能力者だ。兄が甚義(じんぎ)、弟が甚樹(じんじゅ)という名前だったな。」
「特殊能力者か。やっぱりそうだったか。」
「彼等兄弟は、古くから強い特殊能力が生まれることで有名な、一族の屋敷に生まれたんだ。」
「そうなのか?だから、あんなに強いエネルギーを感じたのか…。なんか、硬派なのか喧嘩っぱやそうなのか、分からない雰囲気だったよな。」
「なに、2人とも目つきが悪くて肉体が筋肉質でおっかないが、喋ってみると柔軟で物分かりがいい。
良いやつらだよ。」
この世には、魂の情報と肉体の情報が互いに影響しあう法則が存在する。
甚義と甚樹は、自分達の家である屋敷にいた。
「兄貴…頭、撫でてくれ。」
「…わかった。」
甚義が甚樹の頭を撫でる。
彼が自分に寄りかかってきた。
「抱きしめろ。」
「ああ。」
そう返事をして、抱きしめる。
十数秒経ち、甚義は甚樹の様子を確認した。
「?」
甚樹は自分の胸の中で泣いていた。
「……どうした。」
「なんでもねぇよ。時々でてくるんだ。分かってんだろ。」
「いや、分からねえし。」
愛情を感じて安心しているのか。
そう思う。
弟の甚樹は昔、自分の生まれたこの屋敷にいた一族に、長く酷く虐げられていた。持っている体質が虐待の原因だった。
その虐待から解放されたのは、つい最近だ。
そのせいで、潜在的に愛情飢餓がある感性になってしまったのだろう。
甚樹には、特異な体質がある。
もとから生まれつき華力(かりょく)というエネルギーを用いた華のある特殊能力を扱えない。
その代わりに自然法則によって、身体能力が非常に高い肉体の情報が降ろされている。
また、肉体の情報が強いことが影響し、魂の情報が頑丈。
後天的に魂の仕組みの核心を非常につかみ、この世の様々な魂の性質が合わさって肉体を形成している。そのため、男性器も女性器も肉体に付属されている。
肉体の形は、本人の意思で好きなように変えることができる。
「抱きしめて。」
「……」
強く抱きしめる。
「もっと強く。」
「強すぎると苦しくなるぞ。」
「俺をなんだと思ってる…。俺の体質を忘れたか。」
「忘れていないが…俺も男だ。男の特殊能力者の力は、結構強いぞ。」
「そんなのどうだっていい。」
「そうか。」
「……。」
強く抱きしめ続けると、彼は大人しくなった。
十数分経った。
「…もういいよ。」
満足したようだった。
「……。」
甚樹は不敵な笑みをつくった。
「…フン…クソ兄貴が。」
「まあそう言うな。」
態度が悪くなるのは、甚樹なりの自虐も入っているのだろう。ここまで態度が変わるのは、甘えられる自分に対してだけだ。それを分かっているため、悪い態度への注意はあまりしない。
甚義は、ふと思い出す。
特殊能力者の任務により、長い間、家に帰らなかった時期がある。
甚義が久々に屋敷に帰り、甚樹と再会したときのこと。
甚樹は傷だらけで血まみれだった。
その体質を理由に、一族に脅迫され暴行を受けたらしい。
“辛かった…今迄どこいってたんだよ…。”
甚樹をひとけのない場所で抱きしめると、彼は自分の体にすがりつき、泣き崩れた。
“兄ちゃん、俺のこと置いていかないで…捨てないでね…。”
“そんなに辛かったのか。”
“もう…捨てないで…。”
“……甚樹。少し待ってろ。”
“……俺を置いてどこへ行くんだ?”
“殺しにいく。お前を虐げた奴等を。”
“……。……待て。”
“?”
甚義は立ち止まった。
“……俺も行く。俺を置いていくな。俺自身も、あいつらと決着をつける。”
“……フッ。”
甚義は笑った。
「兄貴。」
記憶を思い出していた甚義に、甚樹が話しかける。
「どうした?」
「俺のこと、捨てるなよ。」
甚樹に対し、甚義は振り返り、笑う。
「捨てないよ。」
捨てないよ。絶対に。
魂も肉体も電気信号の情報なら、人の愛とは、それからつくられる全てだ。
後日。
「兄貴。」
「分かっている。」
甚義は返事をしてふすまを閉め、甚樹のいる方向へ歩きだす。
2人は、畳の上に座った。
甚樹は甚義の背中に手を回す。
「ははっ、気持ちいい…。」
抱き合い、兄の体温を感じる。
「…気持ちいい…。」
甚樹は確かな幸福感を感じ、目を細めた。
甚樹の下半身が変形し、和服の下から、黒い鱗のある龍の尾が現れる。
甚義の着ている和服の上に、尾が振れる。尾を動かし、甚義の体に身に巻きつける。
「……ご機嫌だな。なにか良いことでもあったのか?」
「兄貴…兄ちゃん、褒めて。俺、今日も生きてるよ。」
「よく頑張っているな。愛している。」
「…ありがと。」
愛情の飢え。それを満たしてくれるのは兄だけだ。
「……お前は昔から一族に虐げられ、魂がその傷を覚えて変化し、病んでしまった。」
「…だからこうなったって言いたいのか?」
「特に責める気はない。」
「いつか俺が全知全能になったら、俺の魂も完璧に直る。
…俺は全知全能になれる。いつか、今度は俺が兄貴を守る番が来る。
ずっと兄貴と一緒だよ。」
「全知全能か。」
「ああ。この世の全ては電気信号でつくられているからな。電気信号を操ることができればいい。
全ての電気信号を、俺の肉体と魂レベルで捉えられれば、全知全能になることは物理学的にも華力学的にも可能だ。」
「流石だな。」
「前も言ったこと、あるだろ。」
「そうだが、お前は華力を扱えないが、華力に対する理解力や想像力はある。」
「当たり前だ…。俺は強いからな。」
「そうだな。…確かにお前は強い。」
「…もっと癒やして。」
「…ああ。」
兄が、自分の体を撫でる。
「俺、ちょっと邪魔か?」
「そんなことない。突然どうした。」
「…兄貴が辛いときは、俺が助けてやるよ。」
「そうか。ありがとうな。」
「本当だからな。もし兄貴が殺されそうになったら、その相手を殺してやる。」
「フッ、怖いこというんだな。」
「怖くねぇよ。仕事柄俺達、死体は慣れっこだろ。」
俺は愛情に飢えている。
だが、唯一救われた点は、兄が飢えたぶん愛情を与えてくれるということだ。
俺が撫でてほしいというと、兄は撫でてくれる。
反対に、兄が辛いことがあるときは俺がささえる。場合によっては何も言わず、場合によっては言葉に出す。
俺達は優秀なのだろう。
全てに悲観し、それに愉悦する。そして俯瞰する。
そんな思考を俺達はもっている。
それが心地いい。
俺も全ても、どうなろうが。
兄貴、俺はお前を愛し続ける。
抱き合っていよう、飢餓感が消えるまで。
一緒にいよう、全知全能になるまで。
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