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Ep.2-5 《絡みつく蛇の罠》

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噛み切られたスカートが地面に落ちる。
アーニャはそれを虚ろな意識の中で見つめていた。
長い時間宙吊りにされ続けたせいか、あるいは蛇の責めで幾度も絶頂を迎えてしまったせいか、意識がぼーっとする。
シャツをめくり上げられ、ブラは剥ぎ取られ、胸や秘所が晒されても以前までのような抵抗心や羞恥心が湧いてこない。

「アレ? もしかしテ、もう壊れちゃっタ? ソウいうの、ツマラナイんだよネェ…………ソウダ……」

今まで蛇を操作してアーニャを陵辱し、本人は一定以上の距離を保っていたダリオだったが、そんな彼がアーニャの方へ近づいてくる。
そして懐から何かを取り出す。

『ダリオ選手、ポケットから何かを取り出しました! あ、あれは……注射器……?』

『あれは特性付与剤。まだベータの世界にしか存在しない、いわゆる呪いを刻み込む薬です』

ジューンのその言葉が耳に入ったその瞬間、アーニャは目を見開き、薄れていた意識が一瞬で覚醒する。

「の、呪い……ッ!? そ、それ、だめ……」

「知ってるヨ、コッチの胸はそこまでじゃないケド」

ダリオがアーニャの右胸の先端を摘む。

「んぐッ……ン、あぁ……」

右胸は感度上昇の呪いを受けていないが、それでも蛇の媚毒のせいで体が震え、声が漏れてしまう。

「コッチの胸は」

ダリをの手が左胸に近づき、アーニャはグッと目をつむる。

「くッ、あッ!? あぁああああああッ!!」

来ると分かっていても触れられた瞬間に左胸の先端から全身に痺れるような快感が走り、声を我慢することもできず、体が強く震えてしまう。

「クフフ、やっぱりソうなんだネ」

『あ、アーニャ選手、左乳首を摘まれただけで、強く体を痙攣させています! なんでしょう、右より左の乳首が弱いんでしょうか? な、なんかエッチですね……』

『いや、聞いた話によると、アーニャ選手は既に左胸に感度上昇効果のある呪いを受けているようです』

『え? じゃあずっと左胸が敏感なままの状態で戦っていたんですか……? あ、あーっとダリオ選手の注射器が、アーニャ選手の右胸に近づいています!』

「ずっト思ってたんダ、片方だけ感度がイイなんテ、中途半端だよネ?」

ダリオはアーニャの右胸を乱暴に掴むと、もう片方の手に握られた注射器を少しづつ右胸の先端に向けて近づけていく。

「……ひっ、いッ!?」

アーニャは怯えた表情で、手足をバタバタとさせて抵抗する。
だが全身を拘束されているこの状況で、どんなに体を動かしてもまるで意味はない。

「ホラ、新しイ呪いノ追加ダ」

「やめっ、やめぇええええッ!! ――――い"ッ!? い"ぃいいいいいいッ!?」

チクリとした痛みが走った直後、胸の中に熱湯を注がれているかのような熱さがやってくる。
それが全身に広がって、頭が焼き切れそうだった。

「さテ、効果はどうカナ?」

注射を打たれたばかりの右胸に、蛇が集まる。
そして乳輪や乳首の先端などをいやらしく、徹底的に舐められる。

「ひぐッ!? ン、うぅうううううッ、いやぁああああああッ!!」

腰を強く反らせて快楽に耐えるアーニャの姿を見れば、その呪いの効果がよくわかる。
ただ右胸を舐められているだけなのに、全身に電流でも流されているかのようにビクビクと体が反応する。

「チャンと効いてるミタイだネ。じゃア、両胸同時に責めてみようカ……耐えられるカナ?」

「だめ……来る、なぁああッ! 来るなッ、ンァあああああッ!? 同時はダメぇええええッ!!」

今まで片方だけだった感度上昇の呪い。
その呪いが今、両胸に与えられてしまった。
片胸だけでも舐められれば一瞬で絶頂まで上り詰めてしまうほどの快楽がやってくるというのに、それを両胸同時に舐められれば…………そんなもの耐えられるはずがない。
アーニャは腰を強く突き上げ、再び潮吹きをしながら絶頂する。

「ンぁッ……あっ、あぁあ……っ!」

「キミは本当に潮吹きが好きミタイだネェ。ソッカソッカ…………じゃあコレもプレゼントしてアゲるヨ」

『あ、あーっとダリオ選手! 呪いの注射器をもう一つ取り出したーッ!』

湧き上がる歓声。
アーニャの表情が固まる。

(う、嘘でしょ……こ、これ以上……されたら……ッ!)

もしもこれ以上の呪いを体に受けてしまったらどうなってしまうのか、想像もできない。
ダリオはアーニャに注射器をこれみよがしに見せつけ、青ざめる彼女の表情を楽しんでいた。

「呪いにハ感度ヲ上げル以外にも色々な効果があってネ。コノ呪いはきっとキミにピッタリだと思うヨ」

太ももにチクリとした痛みが走る。
それが注射器を刺される感覚だと理解したその瞬間、アーニャの表情がさらに曇る。

「いや、いやぁあああッ!!」

喚くアーニャを他所に、ダリオは特性付与剤を投与していく。
太ももに何かを注入されていく感覚があるも、胸に打たれた注射のようにそこから体が熱くなるような感覚はない。
先ほど打たれた呪いとは明らかに何かが違い、何をされたのかわからない。
その感覚が逆にアーニャに恐怖心を与えた。

「な、に……何を……したの……?」

「ナイショ、でもスグに分かるヨ。サァ蛇たち、イジメてあげナ」

動きを止めていた蛇たちが、アーニャへの責めを再開する。

「いッ、やめ――ッ!? ひぁあああッ!!」

胸だけじゃない。
指の先、首筋、鎖骨、へそ、足の裏、太もも、そして秘所さえも、体の至るところを舐め尽くされる。
アーニャは狂ったように体をよじらせるも、どこに体を動かしても、そこに蛇の舌がある。
両胸に刻まれた感度上昇の呪いだけでなく、蛇の媚毒のせいでもはやアーニャの体は全身が性感帯のようなもの。
そんな状態で全身を舐められれば、一瞬で体は絶頂の寸前まで高鳴ってしまう。

「あぐッ!? あ……や、つ、強いの……来るッ! ん、ひぐぁあ……っ!?」

一際大きな波がやってくる。
どうあがいても逃げることのできない強い波。
その波に耐えるため、あるいは目を背けるため、アーニャはギュッと目を瞑った。
また、絶頂してしまう。
そう思っていたアーニャだったが、次の瞬間やってきた感覚はアーニャにとって未知の感覚だった。

「――締メろ」

ダリオがそう呟いたその瞬間、蛇たちの動きが変わり、アーニャの体を一気に締め上げる。

「――ッ!? いぎゅうッ!?」

全身を襲う圧迫感。
首を締められ息ができず、手足を締められ体に血が通らなくなり、胸や腹部の締め付けで胃液が逆流しそうな感覚を覚える。
それはまるで全身を雑巾絞りにされるかのような感覚。

(な、なに……これ……からだ、壊れ……ンぁッ!?)

締められれば締められるほど、体が疼く。
本来ならそこで感じるのは痛みや苦しみの感覚のはずなのに、全身媚薬漬けにされたアーニャはその感覚を快楽と勘違いしてしまう。
絶頂の寸前で一気に体を締め上げられ、追い打ちのように逃げ場のない快楽を叩き込まれる。
そして凝縮された快楽が、秘所から一気に溢れ出す。

「いッ……ぎ……ッ!? あ"あ"ッ、ン"ぁ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ッ!?」

嬌声と言うよりは、絶叫や悲鳴に近いアーニャの声が響く。

――プシャァアアアアッ!

それと同時にアーニャの秘所からは大量の潮が溢れ、それがまるで壊れた水道のように溢れて溢れて止まらない。

――プシャ、プシャッ、プシャアアッ!

『う、うわぁ…………あっ、し、失礼! アーニャ選手、先ほどまでとは比べものにならない量の潮吹きです! す、すごっ……さっきからずっと止まりません!』

それは実況を務めていたクランが声を乱してしまうほどの光景だった。
アーニャの体がビクンビクンと跳ねるたびに、まるで本当の噴水のように潮が高く吹き上げる。

『おそらくこれが新しく打たれた呪いの影響なのでしょうね』

『……す、すっご……気持ち良さそー………』

『……クラン、声入ってるよ』

『あ、いえ! 失礼しました! 何も言ってないですよ! 私は何も言ってないですよ!』

「あぐっ、ン"ぁ、あ"ぁ".……っ」

アーニャは絶えず絶頂と潮吹きを繰り返す。

「す、すげぇ、女の子って気持ちいいとこんなになっちゃうんだな」
「ちょっとヤバくないか? あれそのまま死んだりしないよな……?」
「き、きっとリアルのアーニャちゃんも今頃やばいことになってるんだろうなぁ……」

歓声にも戸惑いの声が混じり始める。
あくまで真剣勝負とうい名目のストリップショーに近いもの期待していた客たちは、このままでは本当にアーニャが死んでしまうのではないかと不安になる。
試合が始まるまでは凛とした佇まいだった彼女が、目をひん剥き、よだれを垂らしながら絶頂し続ける姿を見れば、誰だって心配になるだろう。

「どうダい? 潮吹き量増加の呪いを受けた気分ハ?」

――プシャ、プシャ、プシャァア……ッ!

なおも止まらない潮吹き。
アーニャの足元はまるで雨が降った後のように床が濡れていた。

「こ……こんな……ちが…………こんなの、私じゃ……な……」

「ウウン、キミだよ。胸を責められるとスグに絶頂し、絶頂と同時に大量の潮吹きを晒ス。この無様な姿こそが今のキミ。黒ずきんのアーニャの姿なのサ!」

ダリオがアーニャの両乳首を摘まむ。
それがスイッチとなり、治まりかけていた絶頂が再び再発する。

「い"ぎァ"ア"ア"ア"ア"ア"ッ!? い"ぁ"あ"あ"ア"ア"ア"ッ!!」

濁った悲鳴はしばらくの間、会場に響き続けた。
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