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Ep.2-6 《絡みつく蛇の罠》
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宙に浮かぶ、無数の蛇の塊。
その中から、アーニャの体がドサリと地面に落ちる。
度重なる責めでアーニャの体はボロボロ。
ほとんどの衣服が引き裂かれ、残っている衣服はめくり上げられたシャツが少し残っている程度。
ほぼ全裸と言っていい状態だった。
『あ、アーニャ選手。完全に戦意を失ってしまったのか、まるで動く様子がありません!』
もう彼女には立ち上がる気力も残っていないのか、あるいは気を失っているのか。
既に蛇の拘束は解かれているにも関わらず、ビクビクと生理反応で体が震わせているものの、うつ伏せのまま一切動く気配はない。
「ククク、モウ壊れテしまったのカイ? まァ、君にハ随分と楽しませテ貰ったヨ。あーソウいえバ、コレって殺し合いのゲームだったネェ。忘れてたヨ」
そう言って、ダリオはアーニャから奪ったハンドガンを取り出す。
「締めはちゃーんと止めヲ差しテ上げないとネ」
そして銃口をうつ伏せに倒れるアーニャの頭部に突きつけた。
そのまま、ダリオはゆっくりと引き金を引く。
そこで銃声が鳴り響き、彼の勝利が確定する――――はずだった。
――ブシャアアッ!!
だがそこに鳴り響いたのは銃声ではなく、血しぶきが溢れる音だった。
フィールドの床が赤く染まっていく。
「な、ナ……ッ!?」
少し遅れてボトリと音を立て、何かが地面に落ちる。
それは銃を握ったままのダリオの腕だった。
『え、え……?』
『これは……』
実況席にいるクランとジューンさえ言葉を失う。
その試合を見ている全ての人が、何が起きたのか理解できずにいた。
ただ一人、アーニャを除いて。
「はぁ……はぁ……」
息を切らしながら、アーニャは立ち上がる。
ほぼ全裸に近い状況の彼女の手にはナイフが握られていた。
「な、ナゼ……いや、そうカ、あノ時……ッ!」
なぜアーニャはナイフを持っているのか。
ダリオは自分の頭の中に浮かんだその疑問の答えを、すぐに理解する。
アーニャはアイテムボックスを二つ開けていた。
最初のボックスの中にはナイフが、そして次のボックスの中にはハンドガンが入っていた。
ハンドガンを奪った時点で勝利を確信していたダリオは、その後ナイフがどこに行ったのかなど気にしてもいなかった。
「だ、だが、ドコに…………ハッ!?」
どこにナイフを隠していたか、そんなのアーニャの姿を見ればすぐに分かる。
ほぼ全裸の彼女が武器を隠せる場所など多くはない。
めくり上げられてはいたが、完全に脱がされてはいないアーニャのシャツ。
その袖周りは未だに形を保ったまま残っている。
そこしかない。
そこにアーニャはずっとナイフを隠していたのだろう。
どんな責めを受けようと、どんな辱めを受けようと、ダリオが勝利を確信し、隙を見せるそのタイミングをアーニャはずっと待っていた。
「グ……ッ!」
ダリオは蛇を動かし、再びアーニャを捉えようとする。
だがその判断はもう遅い。
蛇がアーニャに届くより先に、アーニャはダリオの胸倉を掴んでいた。
仰向けに倒れるダリオ。
アーニャはそんな彼に跨って上から押さえつけると、彼の胸にナイフを突き刺した。
「ガハッ!? ガッ、やめ"……ッ!」
「ふッ、う"ッ、う"う"う"う"ッ!」
それも一回や二回じゃない。
何度も何度も、アーニャは獣のようなうめき声を上げながら、ダリオの胸にナイフを刺し続ける。
「ぐふッ! がッ、はッ……!」
ダリオは口からも濁った血を吐き出し、自分の血液で溺れているかのような声を上げる。
「このッ……このッ!! このぉおおッ!!」
それでもアーニャはナイフを突き刺し続ける。
これまでの恨み辛みを、すべてぶつけるかのように。
ダリオの体とつながった蛇たちも宿主と同様に生命力が消えてゆき、蛇の牙がアーニャの体に届くことはなかった。
「はぁ……はぁ……」
そしてアーニャが息を切らして動けなくなるころには、ダリオの体はもう完全に動かなくなった。
ダリオの体が光に包まれ、霧散する。
それはフロンティアマッチにおける、戦闘不能のサイン。
周囲が一瞬、静寂に包まれる。
『あ……だ…………ダリオ選手ダウン! な、ななななんと! 勝者はアーニャ選手だぁあああああああッ!!』
試合結果を告げるクランの言葉と共に、観客席からわぁっと歓声が上がる。
この時ばかりは、アーニャの勝利に感動する観覧客の声が大きかった。
つい数分前まで、誰もがアーニャの敗北を確信していたというのに。
「か、勝った……」
勝利が確定した。
それだけは確かに確認したアーニャは、全身から力が抜け、その場にパタリと倒れた。
ボロボロになりながらも手にした勝利。
だがこの勝利の代償はあまりにも大きい。
本来自身にかけられた呪いを解くための戦いだったはずなのに、さらに新たな呪いをうけてしまったのだから――
目が覚めると知らない部屋にいた。
室内は青やピンクなどの特殊な色の明かりに照らされ、どこか如何わしい雰囲気がある。
霞む景色がハッキリしていくと、視線の真ん前にいる赤いドレスの女性の存在に気づく。
「……ッ! ミヨ……さん……っ」
ソファに座りながらパチパチと拍手をするミヨ。
「お目覚めみたいね、初戦突破おめでとうアーニャちゃん。ここはVIPルーム、ベータアリーナにある一室よ」
「び、VIPルーム……? な、なんで私がそんなところに……」
そう言われると敷かれているカーペットや今自分が座っているソファの材質が独特で、どこか高級そうな感じがした。
「私、自分が主催した大会の選手とかを個人的にこの部屋に呼んでお喋りとかするのが好きなのだけど……まぁ今回は別の理由。メディカルチェックよ」
「め……メディカルチェック?」
アーニャが困惑していると、ミヨが立ち上がり、アーニャの胸にゆっくりと手を伸ばす。
「――ッ! だ、だめッ!」
逃げるように胸を隠す所作を見せるアーニャ。
「ふふっ、また新しい呪いを与えられてしまったみたいね。でも安心して、この大会でアーニャちゃんが優勝したら、体に刻まれた全ての呪いを解いてあげるわ」
その反応が見たいだけだったのか、ミヨはアーニャに触れる事なくまたソファに深く座り直した。
アーニャもふう、と一息つく。
まさかこの試合で新たに呪いを付与されるとは思っていなかったアーニャは「たとえ優勝しても他の呪いが消えないのでは」という疑念を持っていたが、その点に関しては問題なさそうだ。
とはいえ、ミヨの言っていることを全て信じられるのかと言われれば、それはまた別の話だが。
「見ての通り、フロンティアは一見健全な仮想空間に見えて、裏ではアーニャちゃんがここ数日で体験してきたような如何わしい事もやっているの。私はフロンティアの開発陣と結構仲良くさせてもらっていてね。だからこうして、ベータアリーナにおいて強い権限を持っていたり、公開されていないテスト中の機能を使わせてもらえたりするの」
「テスト中の機能……それが……呪い……」
「正解。正確には特性付与剤ね。もっとゲームっぽい言い方をすると、消えないデバフって感じかしら。いやでも、やっぱり『呪い』という言い方が一番しっくりくるわね」
大会を主催している時点でおおよそ察してはいたが、ミヨはこのベータアリーナにおいてかなり強い権限、それも運営サイドに近い力をを持っているらしい。
そして今のアーニャはほぼ運営の黙認の元、テスト機能の実験体とされているわけだ。
だから今のミヨの暴虐をフロンティアの運営に報告したところで、何かが解決することはないだろう。
「で、そこでメディカルチェックというわけ。アーニャちゃんの中に刻まれた呪いはまだテスト中のものだから、その機能が正しく働いているのか、チェックして報告しなきゃいけないのよ。面倒よねぇ」
「正しく、機能しているか……そ、それって」
胸がざわつき、嫌な予感がする。
「そう、だから……クラン、ジューン、あとはお願いね」
「はーい!」
「承知です」
不意に背後から聞こえる二人の声。
ずっとアーニャの後ろにいたのだろうが、その声が聞こえるまでまるで気配を感じなかった。
「……ッ! あなたたちは……ッ!? ぐっ、やめっ、離してッ!」
そして振り返った時には、既に両肩を二人に挟まれる形で掴まれていた。
「だめだめ、動いちゃだめですよ」
「悪いけどしばらく黙っててもらうよ。これもバイトなんでね」
赤い帽子のクランと黒い帽子のジューンが耳元でささやく。
武器がない状態で二人に押さえられたら、アーニャとて抵抗する手段はない。
立ち上がりかけたアーニャの体は静かにソファに沈められる。
「私はこの後用事があるから、後は二人に任せるわね。アーニャちゃん、これは貴方の体に異常がないかどうか調べる医療的な行為なんだから、抵抗しちゃダメよ? じゃあね」
そう言ってミヨは部屋を後にした。
部屋にはアーニャと、それを押さえるクランとジューンだけになる。
「それじゃあ、呪いの効果をチェックしましょうか。気持ちよくなってるのは右胸でしたっけ? 左胸でしたっけ?」
そういって服の上からクランがアーニャの右胸を揉む。
「く、くぁあ……ッ!」
それだけでアーニャの体は強く震える。
やはり呪いの効果は試合が終わっても継続しているようだ。
「どっちもだよ。それにたくさん潮が出ちゃう体質になってるみたいだから、確認するためにショーツ脱いでもらうよ」
「ひぁああッ、やめぇ……ッ!」
さらにジューンはアーニャの左胸を揉みながら、アーニャの下半身の方へと手を伸ばす。
スカートが捲られたあたりで、アーニャは必死になってジューンの手首を掴む。
「もう、抵抗しない方がいいよ。抵抗するだけチェックにかかる時間が延びるし、終わるまで帰れないんだからさ」
「うっ、くっ……」
頬を赤く染めながら、アーニャは握っていたクランの手を離す。
「ふっ、いい子」
「それじゃあ、アーニャさん、潮吹きのチェックをするので胸を強く責めますよー。えいっ、えいっ!」
「ひぐッ!? んッ、あぁああああ……ッ!!」
薄暗い部屋に少女の嬌声が響く。
自分の性感を測定されていく感覚に悔しさと羞恥を感じ、喘ぎ声が止まらない。
診察という名目のその責めが終わるのを、アーニャはずっと悶えながら耐え続けた。
~現在アーニャに与えられている呪い~
『左胸の感度増加』
『右胸の感度増加』
『潮吹き量増加』
その中から、アーニャの体がドサリと地面に落ちる。
度重なる責めでアーニャの体はボロボロ。
ほとんどの衣服が引き裂かれ、残っている衣服はめくり上げられたシャツが少し残っている程度。
ほぼ全裸と言っていい状態だった。
『あ、アーニャ選手。完全に戦意を失ってしまったのか、まるで動く様子がありません!』
もう彼女には立ち上がる気力も残っていないのか、あるいは気を失っているのか。
既に蛇の拘束は解かれているにも関わらず、ビクビクと生理反応で体が震わせているものの、うつ伏せのまま一切動く気配はない。
「ククク、モウ壊れテしまったのカイ? まァ、君にハ随分と楽しませテ貰ったヨ。あーソウいえバ、コレって殺し合いのゲームだったネェ。忘れてたヨ」
そう言って、ダリオはアーニャから奪ったハンドガンを取り出す。
「締めはちゃーんと止めヲ差しテ上げないとネ」
そして銃口をうつ伏せに倒れるアーニャの頭部に突きつけた。
そのまま、ダリオはゆっくりと引き金を引く。
そこで銃声が鳴り響き、彼の勝利が確定する――――はずだった。
――ブシャアアッ!!
だがそこに鳴り響いたのは銃声ではなく、血しぶきが溢れる音だった。
フィールドの床が赤く染まっていく。
「な、ナ……ッ!?」
少し遅れてボトリと音を立て、何かが地面に落ちる。
それは銃を握ったままのダリオの腕だった。
『え、え……?』
『これは……』
実況席にいるクランとジューンさえ言葉を失う。
その試合を見ている全ての人が、何が起きたのか理解できずにいた。
ただ一人、アーニャを除いて。
「はぁ……はぁ……」
息を切らしながら、アーニャは立ち上がる。
ほぼ全裸に近い状況の彼女の手にはナイフが握られていた。
「な、ナゼ……いや、そうカ、あノ時……ッ!」
なぜアーニャはナイフを持っているのか。
ダリオは自分の頭の中に浮かんだその疑問の答えを、すぐに理解する。
アーニャはアイテムボックスを二つ開けていた。
最初のボックスの中にはナイフが、そして次のボックスの中にはハンドガンが入っていた。
ハンドガンを奪った時点で勝利を確信していたダリオは、その後ナイフがどこに行ったのかなど気にしてもいなかった。
「だ、だが、ドコに…………ハッ!?」
どこにナイフを隠していたか、そんなのアーニャの姿を見ればすぐに分かる。
ほぼ全裸の彼女が武器を隠せる場所など多くはない。
めくり上げられてはいたが、完全に脱がされてはいないアーニャのシャツ。
その袖周りは未だに形を保ったまま残っている。
そこしかない。
そこにアーニャはずっとナイフを隠していたのだろう。
どんな責めを受けようと、どんな辱めを受けようと、ダリオが勝利を確信し、隙を見せるそのタイミングをアーニャはずっと待っていた。
「グ……ッ!」
ダリオは蛇を動かし、再びアーニャを捉えようとする。
だがその判断はもう遅い。
蛇がアーニャに届くより先に、アーニャはダリオの胸倉を掴んでいた。
仰向けに倒れるダリオ。
アーニャはそんな彼に跨って上から押さえつけると、彼の胸にナイフを突き刺した。
「ガハッ!? ガッ、やめ"……ッ!」
「ふッ、う"ッ、う"う"う"う"ッ!」
それも一回や二回じゃない。
何度も何度も、アーニャは獣のようなうめき声を上げながら、ダリオの胸にナイフを刺し続ける。
「ぐふッ! がッ、はッ……!」
ダリオは口からも濁った血を吐き出し、自分の血液で溺れているかのような声を上げる。
「このッ……このッ!! このぉおおッ!!」
それでもアーニャはナイフを突き刺し続ける。
これまでの恨み辛みを、すべてぶつけるかのように。
ダリオの体とつながった蛇たちも宿主と同様に生命力が消えてゆき、蛇の牙がアーニャの体に届くことはなかった。
「はぁ……はぁ……」
そしてアーニャが息を切らして動けなくなるころには、ダリオの体はもう完全に動かなくなった。
ダリオの体が光に包まれ、霧散する。
それはフロンティアマッチにおける、戦闘不能のサイン。
周囲が一瞬、静寂に包まれる。
『あ……だ…………ダリオ選手ダウン! な、ななななんと! 勝者はアーニャ選手だぁあああああああッ!!』
試合結果を告げるクランの言葉と共に、観客席からわぁっと歓声が上がる。
この時ばかりは、アーニャの勝利に感動する観覧客の声が大きかった。
つい数分前まで、誰もがアーニャの敗北を確信していたというのに。
「か、勝った……」
勝利が確定した。
それだけは確かに確認したアーニャは、全身から力が抜け、その場にパタリと倒れた。
ボロボロになりながらも手にした勝利。
だがこの勝利の代償はあまりにも大きい。
本来自身にかけられた呪いを解くための戦いだったはずなのに、さらに新たな呪いをうけてしまったのだから――
目が覚めると知らない部屋にいた。
室内は青やピンクなどの特殊な色の明かりに照らされ、どこか如何わしい雰囲気がある。
霞む景色がハッキリしていくと、視線の真ん前にいる赤いドレスの女性の存在に気づく。
「……ッ! ミヨ……さん……っ」
ソファに座りながらパチパチと拍手をするミヨ。
「お目覚めみたいね、初戦突破おめでとうアーニャちゃん。ここはVIPルーム、ベータアリーナにある一室よ」
「び、VIPルーム……? な、なんで私がそんなところに……」
そう言われると敷かれているカーペットや今自分が座っているソファの材質が独特で、どこか高級そうな感じがした。
「私、自分が主催した大会の選手とかを個人的にこの部屋に呼んでお喋りとかするのが好きなのだけど……まぁ今回は別の理由。メディカルチェックよ」
「め……メディカルチェック?」
アーニャが困惑していると、ミヨが立ち上がり、アーニャの胸にゆっくりと手を伸ばす。
「――ッ! だ、だめッ!」
逃げるように胸を隠す所作を見せるアーニャ。
「ふふっ、また新しい呪いを与えられてしまったみたいね。でも安心して、この大会でアーニャちゃんが優勝したら、体に刻まれた全ての呪いを解いてあげるわ」
その反応が見たいだけだったのか、ミヨはアーニャに触れる事なくまたソファに深く座り直した。
アーニャもふう、と一息つく。
まさかこの試合で新たに呪いを付与されるとは思っていなかったアーニャは「たとえ優勝しても他の呪いが消えないのでは」という疑念を持っていたが、その点に関しては問題なさそうだ。
とはいえ、ミヨの言っていることを全て信じられるのかと言われれば、それはまた別の話だが。
「見ての通り、フロンティアは一見健全な仮想空間に見えて、裏ではアーニャちゃんがここ数日で体験してきたような如何わしい事もやっているの。私はフロンティアの開発陣と結構仲良くさせてもらっていてね。だからこうして、ベータアリーナにおいて強い権限を持っていたり、公開されていないテスト中の機能を使わせてもらえたりするの」
「テスト中の機能……それが……呪い……」
「正解。正確には特性付与剤ね。もっとゲームっぽい言い方をすると、消えないデバフって感じかしら。いやでも、やっぱり『呪い』という言い方が一番しっくりくるわね」
大会を主催している時点でおおよそ察してはいたが、ミヨはこのベータアリーナにおいてかなり強い権限、それも運営サイドに近い力をを持っているらしい。
そして今のアーニャはほぼ運営の黙認の元、テスト機能の実験体とされているわけだ。
だから今のミヨの暴虐をフロンティアの運営に報告したところで、何かが解決することはないだろう。
「で、そこでメディカルチェックというわけ。アーニャちゃんの中に刻まれた呪いはまだテスト中のものだから、その機能が正しく働いているのか、チェックして報告しなきゃいけないのよ。面倒よねぇ」
「正しく、機能しているか……そ、それって」
胸がざわつき、嫌な予感がする。
「そう、だから……クラン、ジューン、あとはお願いね」
「はーい!」
「承知です」
不意に背後から聞こえる二人の声。
ずっとアーニャの後ろにいたのだろうが、その声が聞こえるまでまるで気配を感じなかった。
「……ッ! あなたたちは……ッ!? ぐっ、やめっ、離してッ!」
そして振り返った時には、既に両肩を二人に挟まれる形で掴まれていた。
「だめだめ、動いちゃだめですよ」
「悪いけどしばらく黙っててもらうよ。これもバイトなんでね」
赤い帽子のクランと黒い帽子のジューンが耳元でささやく。
武器がない状態で二人に押さえられたら、アーニャとて抵抗する手段はない。
立ち上がりかけたアーニャの体は静かにソファに沈められる。
「私はこの後用事があるから、後は二人に任せるわね。アーニャちゃん、これは貴方の体に異常がないかどうか調べる医療的な行為なんだから、抵抗しちゃダメよ? じゃあね」
そう言ってミヨは部屋を後にした。
部屋にはアーニャと、それを押さえるクランとジューンだけになる。
「それじゃあ、呪いの効果をチェックしましょうか。気持ちよくなってるのは右胸でしたっけ? 左胸でしたっけ?」
そういって服の上からクランがアーニャの右胸を揉む。
「く、くぁあ……ッ!」
それだけでアーニャの体は強く震える。
やはり呪いの効果は試合が終わっても継続しているようだ。
「どっちもだよ。それにたくさん潮が出ちゃう体質になってるみたいだから、確認するためにショーツ脱いでもらうよ」
「ひぁああッ、やめぇ……ッ!」
さらにジューンはアーニャの左胸を揉みながら、アーニャの下半身の方へと手を伸ばす。
スカートが捲られたあたりで、アーニャは必死になってジューンの手首を掴む。
「もう、抵抗しない方がいいよ。抵抗するだけチェックにかかる時間が延びるし、終わるまで帰れないんだからさ」
「うっ、くっ……」
頬を赤く染めながら、アーニャは握っていたクランの手を離す。
「ふっ、いい子」
「それじゃあ、アーニャさん、潮吹きのチェックをするので胸を強く責めますよー。えいっ、えいっ!」
「ひぐッ!? んッ、あぁああああ……ッ!!」
薄暗い部屋に少女の嬌声が響く。
自分の性感を測定されていく感覚に悔しさと羞恥を感じ、喘ぎ声が止まらない。
診察という名目のその責めが終わるのを、アーニャはずっと悶えながら耐え続けた。
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