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Ep.7-7《乙女達の復讐》

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下着姿にされたアーニャの体の上を、3人の指先が自由気ままに這い回る。
アーニャはただそれだけの動きに耐えられず、腰や背中をくねらせて必死に快楽から逃げようとする。
そんなアーニャの姿を3人はクスクスと笑いながら、一方的に蹂躙し続ける。

「ほらメルカ、この子のイキ顔もっと撮って上げなよ~」
「はいはい、ほらアーニャちゃ~ん、もっと悶えて~。くふふ、悔しさと恥ずかしさと気持ちよさが入り混じった良い表情してるっすねぇ」
「快楽値のボリュームを上げたりすると、もっと面白いことになりますわよ。ね、オペ子さん」
『えーっと、快楽値のボリュームを、上げたり、下げたり、っと』
「くぁッ!? かっ、はっ……!?」
「あははっ、なにその変な動き~」
「目を見開いて、パニックになってる顔もいいっすねぇ」
「ふふっ、どこから来るか予測できない快楽に、もっと悶えると良いですわ」

オペ子が快楽値のボリュームをいじるたびに、アーニャの体はビクンビクンと跳ね上がる。
それはアーニャにとって未知の感覚だった。

(こんなっ、痺れる感覚が、交互に……きて……ンぁああッ!?)

現実の世界では味わうことのできない、不規則に快楽が上下する感覚にアーニャの下半身が狂ったようにガクガクと動く。

『上げて、下げて、上げて、上げて、上げて――』
「んぉぐッ!? かひッ、くッ、ふぁあああああッ!!」

子供がおもちゃを弄るように快楽値のボリュームを上下され、アーニャは体を強く痙攣させながら腰を突き上げる。
そしてあふれんばかりの潮を吹き出し、絶頂する。

「うーわっ、今えっぐいイキ方したよね」
「ずーっと強い快感を与えられ続けるより、こうやって不規則な責め方をされた方が気持ち良くなっちゃうんすかねぇ……?」
「あらあら、もう絶頂すると一緒に母乳があふれる体になってしまいましたわね。そこまでの呪いをかけた覚えはないのですが……やはり本人が淫乱だと呪いの影響も強く出てしまうのでしょうか……?」

呪いの影響で乳房から母乳があふれる体にされてしまったアーニャの体は、度重なる絶頂を迎え、もはや胸に触れなくても絶頂と共に母乳があふれるようになっていた。

「かひっ……かっ……はっ……!」
(こんなの……頭、こわ……れ……)

呪いまみれの全身を好き勝手に弄くり回され、意識を失いかけるアーニャ。
だが――

『アーニャ選手の意識レベル低下を確認。一旦、快楽値のボリュームを低下させます』

強い絶頂を繰り返し意識が飛びかけたところで、今度は全く快楽を受けない状態に戻される。

「がはっ……はっ、ひぁ……っ」

ビクビクと全身が強く痙攣していた状態から、ヒクヒクと小刻みな痙攣に変わる。
だが彼女達の責めはこれで終わりではない。
しばらく休憩した後、また徹底的に快楽を与えられて、それを何度も何度も繰り返す。

「また、意識を失いかけたの? ほーら、起きなさい!」

ショーコはどこから持ってきたのか、バケツを持ち出し中に入った水をアーニャの体にぶちまけた。

「ひぁあッ!? あくっ……あっ……」

オペ子の設定で快楽を感じないようにはなったが、他の感覚が消えたわけではない。
冷たい水の感覚に体が震え、飛びかけていた意識が一瞬で覚醒する。
意識を手放す権利すら奪われて、アーニャは彼女たちのおもちゃにされ続ける。

「濡れた顔もいいっすねぇ。それにしても……悔しいけど、顔のモデルはやっぱ美人さんなんすよねぇ……」
「確かに、ほんと顔のモデリングは良いんだよね」
「やめっ……触るなぁ……っ」

そう言って、ショーコとメルカはアーニャの顔をペタペタと触り、アーニャは力なく抵抗する。

「ふふっ……じゃあ、その綺麗な顔をもっとぐしゃぐしゃにして差し上げましょうか」
「お、そろそろやっちゃう?」

何か意味ありげなことを言うエリィ、そして乗り気になるショーコ。
互いに悪い笑顔を浮かべ、その場で動けずにいるアーニャの姿を見下す。

「ええ、アーニャ様もそろそろ苦しいでしょう? だから……もう気絶するほど最高の快楽を叩き込んで上げますわ」
「なにを、するつもり……?」

これ以上何をするというのか。
怯え切った瞳で、アーニャはその嗜虐に満ちたエリィの瞳を見つめる。

「では、行きますわよ皆さん――」

エリィがそう告げると、3人の体がみるみるうちに変化していく。
背中から羽が生え、腰からは尻尾が生え、衣服ははだけ際どい下着のような衣装に変化していく。
彼女達のその姿を見て、アーニャは無意識に後退りする。

「そ、その力は……ッ!」
「アーニャ様ならご存じですわよね? そう、サキュバスモードですわ」
「私たちリリア様のファンだからさぁ、リリア様と同じようにサキュバスになれるんだよね~」
「人間体で闘うなんて縛りはないっすからね!」

その姿は以前リリアと戦闘した時に彼女が見せた姿と同じ、サキュバスの力を持つ人外アバター。
もちろんただ姿が変わっただけではない。
彼女達の姿を見ただけで背筋がひりつき、その婬靡な香りが鼻をかすめただけで体が疼く。
それがサキュバス、人間を快楽に堕とすことに特化した淫魔の姿。

『アーニャ選手、ここから先はもう快楽値の設定を下げることはありませんので、どうぞ快楽の地獄をお楽しみください』

さらに、死刑宣告のようなオペ子のアナウンスが響く。

「そん、な……ッ!? ――――ッ!? くぁッ……はぁあ……ッ!?」

直後、受ける快楽値のボリュームが一気に上限まで上げられ、アーニャの体がゾワリと震える。

(だ、だめっ、呪いの影響で、何もされなくても体おかしくなっちゃうのに……ッ!?)

体の震えに耐えるため自分の体を抱き寄せるアーニャ。
そんな彼女の前に、サキュバスと化した3人が近づく。

「来る、なぁ……っ!」
「ふふっ、簡単に伸びてしまっては面白くありませんからね……まずは優しく、手でも繋ぎましょうか……」

そう言ってエリィがアーニャの手を握る。

「ひッ、う……ッ!?」

エリィの細い指がアーニャの右手に絡みつく。
指の一本一本を絡ませて、指と指の合間など普段触られることのないその場所を指先でツンツンと突かれたり、すりすりとなぞられたり。
それだけでアーニャの体がヒクヒクと震える。

「……っ、それ、やめぇ……くぅう……ッ!」
「手を繋いでいるだけなのに、随分と気持ちよさそうな声を上げるんですわね。ここにも呪いの注射を打たれていたんでしたっけ?」

もちろんそんな呪いを受けた記憶などない。
だがいやらしい手付きで手を触られると、まるで性感帯を触られているかのように体がビクビクと震えてしまう。

(なんで……ただ手を握られただけなのに……っ!?)
「サキュバスの体は全身からエッチなオーラみたいなのが出てるんだって、だからこうやって……手を繋ぐだけで!」
「……ッ!? ひぁああああッ!!」

今度は左手をショーコに掴まれる。
ゾクゾクと体が震え、両肩が勝手にすくむ。
指を絡ませ強くギュッと握られると、それだけで甘い声が漏れてしまう。
慣れない快楽の感覚に困惑していると、目の前に立つメルカも動き出す。

「両手を取られちゃったので私のスペースがもうないっすねぇ……じゃあ、真ん中をいただいちゃいまーす!」

メルカはアーニャに顔を寄せ、片手でカメラを構えながら、もう片方の手でアーニャの頬をつまむ。

「ぷにぷに、柔らかいほっぺっすねぇ……ふふっ、今すっごく情けない顔してるっすよ、もう強がることもできない感じっすかね」
「くふっ……さ、触るなぁ……っ!」

そう言われると負けたくない気持ちが増してきて、消えかけていた対抗心に火がつく。
例えどんな卑怯な手を使われようが、心では負けたくない。
そんな思いから、アーニャは必死にメルカを睨みつける。

「なんだ、いい表情できるじゃないっすか。じゃあ、こんなのはどうっすか!」

頬をつねっていたメルカの親指がアーニャの口内に入り込む。

「――ンぅううッ!?」
「黒ずきんのアーニャのベロってこんな感じなんすねぇ、ヌメヌメしてちょっとザラザラして、あったかい」
「ひゃめっ、あぁあああッ!?」

親指で舌先を責められ、手を握られているせいで抵抗もできず、アーニャは必死に首を振ってその責めから逃げようとする。

「リリア様と戦ったことのあるアーニャ様なら、人を支配する魅了の瞳の力はご存じですわよね? でもサキュバスの力はそれだけじゃないのですわ。こうやって、サキュバスのオーラを指先に集めて――」

エリィはアーニャの右手と指を絡めながら、もう片方の手の人差し指を立てる。
するとその人差し指に怪しい色のオーラが纏い始め、それがだんだんと指先に集中していく。
そしてその指先をアーニャの手のひらに近づけた。

「――放つ!」

するとピンク色の禍々しいオーラが光線状に放たれる。

「ンぃうッ!? ンぐぅううううッ!?」

ゾクゾクっとアーニャの体が震える。
それはまるで、強力な媚薬を水圧洗浄機で射出されているかのような感覚だった。

「あはは、いい反応! 私もアーニャちゃんにそれ打ち込んで上げるね!」

そう言ってショーコもエリィと同じように、指先をアーニャの横腹の当たりに向ける。

「くらえ、アクメビーム!」

まるで漫画のキャラが必殺技を叫ぶように、ショーコは声を上げながらその光線を射出する。
すると性感帯でもなんでもないはずの横腹から、視界が真っ白になるほどの強い快楽を受ける。

「くぁあああああっ!?」
「いい反応! やっぱ黒ずきんのアーニャはファンが求めた反応見せてくれるから人気があるんだろうな~」

そう言ってショーコは絵を描くような絵を描くように指先を動かしながら、アーニャの腹部にレーザーを照射し続ける。

「ふぁがッ!? あッ、ふぁうううううッ!?」

快楽を無理やり押し付けられるレーザーを照射され続け、狂ったように体をよがらせるアーニャ。
そんな彼女の口の中にはメルカの指が入れられていて、間抜けな喘ぎ声を上げ続ける。

「さっきから指を噛んで痛いっすよ……お仕置きが必要そうっすね……」

そしてメルカも同様に、禍々しいオーラを一点に集め始める。
だがメルカは他の二人と違い、指先以外の場所にオーラを集中させた。
口を開け、舌先を軽く見せると、その先端に禍々しいオーラが集められていた。

「ひゃ、ひゃめ……ッ!」

これから何が起きるのか理解したアーニャは、首を振って必死に抵抗する。
そんなアーニャの耳元で、メルカが囁く。

「アーニャさん、ちゃんと綺麗に撮影して上げるので、最高のイキ顔見せてくださいね」

メルカはいつもとは違う優しい口調でそう囁き、アーニャの唇に自身の唇を寄せる。

「んぁ……んむッ」
「――ンぅッ!?」

そして二人の唇が重なり、甘い感覚が口の中を満たす。
その感覚はあまりにも甘すぎて、触れただけで燃え上がるような快楽がアーニャの舌先を満たしていく。

「ン”ぅ”う”う”う”う”う”う”ッ!?」

仰け反るアーニャの背中を、メルカはぎゅっと両手で抱き寄せ離さない。
そして呪いの影響で性感帯と化したアーニャの舌に、至高の快楽を叩き込んでいく。
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