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プロローグ2
「いやあ、今度はクリスとテディもくっつくってな! 実際、騎士団内の晩婚化に未婚者増加は長い間問題視されてたからなぁ……。王様もお喜びだし、こりゃあいいぞ! 寒いのは祝儀が飛んでくオレの懐だけだな!!」
あはははは、とのんきに笑うのは、騎士団長のラファエルだ。トレードマークのあちこちに跳ねる赤い短髪を掻き上げ、形のいい灰の瞳を細めて笑って見せる。おおざっぱで鷹揚な彼は大手を振って現在の状況を歓迎していた。
しかし。
「何をおっしゃってるんですか、団長。”媚薬が流行る騎士団”……なんという恥ずべき言葉。嘆かわしい! あまりにも不純です!!」
その隣で青筋を立てているのは、若き副団長のアレクディール。美しい夜空のごとき漆黒の短髪に、その瞳は星を思わせる深い金。白い肌に高い鼻、形のいい顎。整ったその風貌はまるで聖堂に置かれた聖騎士の彫像のように怜悧に輝いていた。
「おいおい、アディ。なんでキレてんだ?」
「呆れているだけです。しかし風紀は確実に乱れてますよ。昨日など、宿舎の陰で」
それ以上は言葉にできないのか、アレクディールは口を止めるが、ラファエルは肩をすくめてあけすけにいう。
「ズッコンバッコンしてたってか?」
「団長!」
「そりゃあ、まぁ、それはよくねぇ、よくねぇがよ。まぁ、皆オトナなんだ、お互いに見ないふりをしてだなぁ……」
「団長がそうやっていい加減だからこんなことになってるんですよ! もういいです、俺が調査して解決します!!」
怒り心頭の、生真面目な副団長アレクディール。彼はその媚薬の制作者「ハルパ」を呼び出し厳重注意と口頭質問をすることにした。
軽々しく、欲情を煽る媚薬を販売しないこと。
そもそも安全性は確かなのか。
なんでこんなものを作ったのか、などなど。
尋問、いや、穏便にだが、聞きたいことは山ほどある。
団長は頼りにならない。俺がこの騎士団を守らなければ……と使命感に燃える、生真面目なアレクディール。
しかし、この時の彼はまだ知らなかった。
「ハルパ」の正体が、月に一度、騎士団にポーションを卸しに来る、彼が密かに想いを寄せている、金髪碧眼の錬金術師の美女・メル――メルメラルダ=”ハルパ”だということを。
あはははは、とのんきに笑うのは、騎士団長のラファエルだ。トレードマークのあちこちに跳ねる赤い短髪を掻き上げ、形のいい灰の瞳を細めて笑って見せる。おおざっぱで鷹揚な彼は大手を振って現在の状況を歓迎していた。
しかし。
「何をおっしゃってるんですか、団長。”媚薬が流行る騎士団”……なんという恥ずべき言葉。嘆かわしい! あまりにも不純です!!」
その隣で青筋を立てているのは、若き副団長のアレクディール。美しい夜空のごとき漆黒の短髪に、その瞳は星を思わせる深い金。白い肌に高い鼻、形のいい顎。整ったその風貌はまるで聖堂に置かれた聖騎士の彫像のように怜悧に輝いていた。
「おいおい、アディ。なんでキレてんだ?」
「呆れているだけです。しかし風紀は確実に乱れてますよ。昨日など、宿舎の陰で」
それ以上は言葉にできないのか、アレクディールは口を止めるが、ラファエルは肩をすくめてあけすけにいう。
「ズッコンバッコンしてたってか?」
「団長!」
「そりゃあ、まぁ、それはよくねぇ、よくねぇがよ。まぁ、皆オトナなんだ、お互いに見ないふりをしてだなぁ……」
「団長がそうやっていい加減だからこんなことになってるんですよ! もういいです、俺が調査して解決します!!」
怒り心頭の、生真面目な副団長アレクディール。彼はその媚薬の制作者「ハルパ」を呼び出し厳重注意と口頭質問をすることにした。
軽々しく、欲情を煽る媚薬を販売しないこと。
そもそも安全性は確かなのか。
なんでこんなものを作ったのか、などなど。
尋問、いや、穏便にだが、聞きたいことは山ほどある。
団長は頼りにならない。俺がこの騎士団を守らなければ……と使命感に燃える、生真面目なアレクディール。
しかし、この時の彼はまだ知らなかった。
「ハルパ」の正体が、月に一度、騎士団にポーションを卸しに来る、彼が密かに想いを寄せている、金髪碧眼の錬金術師の美女・メル――メルメラルダ=”ハルパ”だということを。
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