精霊魔術師様は、ずっと見ていたらしいです。

さわらにたの

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「……あ……、ケビンネさまぁ………」
「愛してる、ノノア。ずっとこうして触れたかった、抱きたかった、お前を、愛している」

 声に滲んだかすかな痛みに、胸が締めつけられました。
 そうなんですよね……。嬉しい。うれしい。ずっと、ずっと、わたしを見ていてくれたんですよね……。

「んっ……あ、あぁ、けびんね、さまぁっ、……うれ、しいです……っ」
「……っ!」

 キスなんて、自分からしたことなかったけれど。でも今のわたしには、これが最も大事な意思表示のように思えたから。一度離れたそれに、今度は自分から。ちゅ、と唇を重ねてそろりと舌を差し入れて――舌が触れあって、そのままわたしの身体は、ケビンネ様の手のひらと、触手と、唇で、全て溶かされていきました。するりと入り込んできた舌がわたしの舌を弄んで、じゅうっと吸われてしまいます。身体全体が熱くて、とろとろで、内側からなにかがこぷりと吐き出されていくのがわかりました。その感覚が気持ちよくて、わたしは瞳を閉じます。全身がゆっくりと溶けて甘く、熱くなっていく――。

「ノノア。……いいか?」

 唇を離したケビンネ様の声。いつもより、なんだか興奮しているのか震えています。
 そして、秘部に熱い熱杭がぴとりと押し当てられて――すごく、ドキドキします。押し当てられた興奮で、わたしの秘部もヒクヒクしています。

「はい……っ、ん、ふぅ……っ!?」

 手首からの黒いすべすべの紐じみた触手は、わたしの四肢に巻きつきながら、少しだけ締めあげたり、わたしの身体の敏感なところ、特にお股の膨れている花芯を先端でツンツンとつついたり、擦ったりしています。胸の先端に絡まってやわく締めあげたり、頬と首のところとすりすりと擦ったりして――身体がもう、ビクビクとして、震えて、我慢、できません……!

「はや、く……いれ、て……んん、……っ!」

 ちゅ、とくちびるが触れて、そのまま舌と一緒に再び甘くて蕩ける蜜が再び入り込んできました。精霊の祝福。身体全体が熱くて、ぽわっとして――すごく、気持ちいい――。

「ノノア……っ!」
「ぁあっ!」

 その瞬間、ずぶ、と変な音がしてわたしの視界がチカチカしました。

「あ、ああっ、やらぁ……っ!?」

 すごく……大きくってかたい……? 声が勝手に喉からあがって、体全体が痺れて震えます。
 何だかとっても大きなものが、わたしのなかに、入ってきているのだけははっきりわかりました。ずりずりとした圧迫感。それでもわたしの膣の内側はうれしそうにキュン、と啼いて熱く溶けています。
 大きい、むり、むり、でも……入って、くる……っ、と思った瞬間、ぐぷんっ!! という水音と一緒に、お腹の一番奥までぐぐっと押し込まれてわたしは短く叫びました。

「ひゃぅ、ぁ……っ、あっ……、あっ」

 この感覚が、ふわふわしていて、なんだか怖くて、それでもキュウッと胸がしめつけられて、とっても、うれしい――。

「あぁ、あっ」
「ノノア……っ」
「ああ、けびん、ね、さまぁ……っ! うれ、しい……です……」

 呑み込まれていくその雄。奥に届いて、コツ、と何かを叩いたような感覚に、ふるふると首を振ります。しばらく動かずにじっとしている、その大きな塊。痛くはないけれどお腹の中にぐぐっと詰められてくるようなその感覚に、必死で息を吸って吐きます。そっとケビンネ様の手のひらが、わたしの髪をあやすようにそっと撫でてくれました。

「ノノア……大丈夫か? すこし馴染ませるからな」
「ひゃ、い……っ、ん……っ」

 そっと髪を撫でられながら口付けが繰り返されて、触手もすりすりと優しく、まるでわたしの身体をなだめる様にそろりと這っています。

「動くぞ」
「……ひゃい……っ、んんっ!」

 ケビンネ様はゆっくり、本当に優しく、その塊が抜き差ししました。ずりっ、ずりっ、と動かすたびに股が変です。すごくゆっくりしてくれているけれど、お腹までぽっかり穴をあけられてしまったみたい。ごり、という鈍い音と一緒に、次第にぱちゅん、ぱちゅん、と激しい水音が立って、お腹の奥がキュンキュンと啼いて……きもち、いい……っ。

「あっ、あぁっ、けびん、ね、さまぁっ、けびん、ね、しゃまぁっ」
「ノノア、ノノアっ、ああ……すまん、だい、じょうぶか?」
「ひゃいぃ、……っ、もっと、して、もっと、……ケビンネしゃま、でいっぱいにして……?」

 無意識のうちに漏れてしまった強請る言葉に、ケビンネ様の翠の瞳がどろりとまた濃い色に変わっていきました。腰をしっかり掴まれて、そこから奥をコツン、コツン、と叩くような優しい動きが軽く繰り返されて――。
 
「あ、あっ、あ……っ、あっ」

 ゾクゾク、します。何かが、来る……そんな予感に身体が震えて。
 一度ずるり、と引き出されて、身体も一緒にもっていかれるような――そんな感覚になった次の瞬間でした。

「愛してる……っ、ノノア、俺の花嫁……っ」
「ぁ……っ、っ!!」

 ばちゅん!!! と激しい水音と共に、ケビンネ様のモノが自分の一番奥、本当にうちがわに入ってきたのがわかって、わたしはそのまま必死に縋りつきました。
 きもちがいい、とっても、きもち、がいい。うれしい。このまま、ぜんぶ、ずっと……わたしのなかをずっといっぱい満たしていて、ほしい。
 
「あぁっ、あんっ!」

 パンッパンッパンッパンッと何度も激しく打ち付けられて、胎奥にぐっと先っぽがめり込むような感覚に、思わず目をギュっとつむります。しばらく揺さぶられて、訳が分からないまま、どこか遠くに連れていかれてしまうような感覚に震えていました。
 脳内が真っ白になりそうになった瞬間、びしゃ、とあたたかいものがうちがわを満たす感覚に、思わずケビンネ様の身体に必死にしがみつきます。熱く吐き出される液体が胎奥を震わせることにうっとりとしながら、ゆっくり瞳を開けました。

 わたしを見つめるケビンネ様。
 顔色が戻っています。瞳も綺麗な翡翠色――キラキラしていて、とても綺麗でした。

「けびんね、さま……だいじょうぶ、ですか?」
「……ああ。ノノアのおかげだ」
「よかった、です……。ふふ、これからは、ずっと」

 いっしょですよ、って言いたかったのに、全身の疲労感とふわふわした感覚にうまく口が回らなくてぼんやりしてしまいます。ふわりと唇が重なって、そしてゆっくり離されました。

「ああ。一緒だ――お前が嫌がっても、もう離れないからな」

 嫌がるわけないじゃないですか……と答えたかった言葉は、遠のく意識で言葉になりません。
 そしてまた、優しい唇でふさがれてしまいました。


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