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外伝
英雄の伝記〜その2
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さて、自軍だけで敵の懐に突っ込んでいったネイルという司令官はその後誰も見るものはおりませんでした。
一方で山々を背景にどこまでも続く荒野を延々と歩き続け、王都へと帰還した聖騎士軍は人々に批判を浴びておりました。
「魔族を殺すんじゃなかったのか!!」
「俺たちの税金を返せ!」
「俺のせいでこんな事に……」
「いいえ、団長は悪くありません。むしろ団長は英雄です。魔族との和解の道を残したのですから。」
(英雄か…そんな称号欲しくもねぇな。人々に従順な犬だけがこの世界の英雄なのだから)
カンカンッ!
甲高い音が鳴り響く、ここは裁判所。扇形をしており、多くの一般市民も参加できるようにかなり大きく作られておりました。
中央には裁判官と御三家の代表が堂々と並んでおりました。
「王の御成ーりーーッ!!」
男の大きく震える声とともに大勢の兵士を従えて、サルサス王が腰を下ろします。すると一斉に拍手が起こりました。
「被告人の入場ー!!」
しばらくすると、囚人服を着て全身が血に染まった男が公の場に晒されました。民衆が叫びます。
「魔族の前で恐れをなして逃げ帰ってきた野郎!」
「ルークを殺せー!」
民衆の怒りは最骨頂であります。
「起訴状を読み上げる!被告人ルークアルフォードは王そして国民の意思に背き長年の目標である魔族討伐を切り上げ兵団を率いて逃げ帰った。これは騎士思想に反する行為である。よってここに起訴する」
「アルフォード家代理としてザラード家のガゼル殿はどう思いますかな」
ルークはその時一点に目を奪われていたのです。ひっそりとこちらを見ている女性がおりました。メリッサ=ザラードです。
(メリッサ、すまない・・・・)
ガゼルが口を開きました。
「ルークの判断は国家反逆罪に値する。よって死刑!と言いたいところではあるが、魔族討伐の真相は明らかになっていない。そこも考慮した上で判決を決めるべきだと考えます」
「しかしーッ」
「確かにザラードの言う通りかも知れんな。被告人は職を取り上げ自宅謹慎とする!!」
なぜだーーー??
・・・・
・・・・・
(俺が助かって良いのか?ザラード家は忠実な部下だが、罪人にはそれなりの制裁を与える誠実さがあるはずだ!)
長い間ザラード家を見てきたルークにとってこの事は疑問でしかありませんでした。
「罪が軽すぎるぞーッ」
「そうだそうだーー!お前のせいで何人死んだと思ってるんだ!」
会場がざわついておりました。それもそのはず、国家反逆罪の物は例外なく死刑にするのが習わしだったのです。しかしそんな民衆の意見をよそに、けたたましい雰囲気のまま裁判は終わりました。
ルークは自分が助かって良いのかと言う疑念に苛まれるのでした。スノードロップの花があたかもこちらを盗み見るかのようにひっそりと咲いておりました・・・
一方で山々を背景にどこまでも続く荒野を延々と歩き続け、王都へと帰還した聖騎士軍は人々に批判を浴びておりました。
「魔族を殺すんじゃなかったのか!!」
「俺たちの税金を返せ!」
「俺のせいでこんな事に……」
「いいえ、団長は悪くありません。むしろ団長は英雄です。魔族との和解の道を残したのですから。」
(英雄か…そんな称号欲しくもねぇな。人々に従順な犬だけがこの世界の英雄なのだから)
カンカンッ!
甲高い音が鳴り響く、ここは裁判所。扇形をしており、多くの一般市民も参加できるようにかなり大きく作られておりました。
中央には裁判官と御三家の代表が堂々と並んでおりました。
「王の御成ーりーーッ!!」
男の大きく震える声とともに大勢の兵士を従えて、サルサス王が腰を下ろします。すると一斉に拍手が起こりました。
「被告人の入場ー!!」
しばらくすると、囚人服を着て全身が血に染まった男が公の場に晒されました。民衆が叫びます。
「魔族の前で恐れをなして逃げ帰ってきた野郎!」
「ルークを殺せー!」
民衆の怒りは最骨頂であります。
「起訴状を読み上げる!被告人ルークアルフォードは王そして国民の意思に背き長年の目標である魔族討伐を切り上げ兵団を率いて逃げ帰った。これは騎士思想に反する行為である。よってここに起訴する」
「アルフォード家代理としてザラード家のガゼル殿はどう思いますかな」
ルークはその時一点に目を奪われていたのです。ひっそりとこちらを見ている女性がおりました。メリッサ=ザラードです。
(メリッサ、すまない・・・・)
ガゼルが口を開きました。
「ルークの判断は国家反逆罪に値する。よって死刑!と言いたいところではあるが、魔族討伐の真相は明らかになっていない。そこも考慮した上で判決を決めるべきだと考えます」
「しかしーッ」
「確かにザラードの言う通りかも知れんな。被告人は職を取り上げ自宅謹慎とする!!」
なぜだーーー??
・・・・
・・・・・
(俺が助かって良いのか?ザラード家は忠実な部下だが、罪人にはそれなりの制裁を与える誠実さがあるはずだ!)
長い間ザラード家を見てきたルークにとってこの事は疑問でしかありませんでした。
「罪が軽すぎるぞーッ」
「そうだそうだーー!お前のせいで何人死んだと思ってるんだ!」
会場がざわついておりました。それもそのはず、国家反逆罪の物は例外なく死刑にするのが習わしだったのです。しかしそんな民衆の意見をよそに、けたたましい雰囲気のまま裁判は終わりました。
ルークは自分が助かって良いのかと言う疑念に苛まれるのでした。スノードロップの花があたかもこちらを盗み見るかのようにひっそりと咲いておりました・・・
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