一夜干しの猫

༺みずな(シャキシャキ)࿐

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ヒラメ筋

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ふぅ~いい天気だぜ!

人工芝のグラウンドを眺めてそう呟いた。

俺の名は戸来進へらいしん。春から高校生。高校は勉強推薦の面接で火事場のバカ力というやつで奇跡的に合格。たまたま数分前にめくった教科書のページが答えになってたんだけど…。そう合格は合格。運も実力のうちって言うしな!で、今は買い替えたばかりのリビングマットでポテチを贅沢にこぼしている。はぁ…至高の瞬間ときやわ~

どういうわけで?ずっと待ちわびた華の高校生活が俺を待ちわびているのだ!今でこそ暇を持て余しているけど、春になれば…いやもう明後日には新たな学校生活が俺を待っているのだ!!1学期で友達もたくさん作りまくって、テストも頑張って勉強と両立。あわよくば彼女を作ってリア充ライフの幕開けだ。
そんな妄想に1人浸りながら、眠れぬ夜を掛け布団の温もりが淡く溶かした。



結論:俺の高校生活は…終わった。

「ギャァァァァーー!!やばいやばいやばい殺されるー!」

「おい、どうした進?」

「縄跳びわすれちまったーー!」

「そうか…ついにお前もあちら側へ行っちまうのか…。悲しいよホント」

*これは決して茶番劇などではない!
そう、これはれっきとした戦争。しかもかなり戦況は不利である!
 
今は親友の安田楓人やすだふうととまるで水泳の地獄のシャワーの前の囚人たちといったような、抗えるビジョンも無いのにただ友に縋り付き束の間の平和を享受していた。

-----数秒後。



そう誠意を見せて俯くと、強面の体育教師は舐めるように首を左右に回してから顎で指示を出した。

クィッ(帰りなさい)

俺はその合図を確認するや否や冷たいコンクリートの床を一直線に教室まで駆け上った。
まるで怒りに身を任せて獲物を狩る虎のように。

これは、次々と襲いかかるパワハラ教師から失われた高校生活を取り戻す物語である。

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