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過去の記憶
ある皇妃
しおりを挟むアゴッ.........グッゴ....ガッ.........ガァ......ギアッ...ガ、ガア.........
獣と間違うほどの声をだすのはかつて皇妃として国の頂点に君臨してた女性....
容姿、教養、身分なにをとっても素晴らしい、素晴らしすぎる妃
.........だった。
夫である皇帝とは政略結婚。しかし夫を愛していた皇妃。皇妃を愛さない夫。
それは悲劇しか生み出さなかった。
やがて政略結婚で隣国の王女を迎えた皇帝。誰も愛さないと思っていた皇帝は純粋な王女を溺愛した。恐ろしい程に。
やがて王女は皇后となり皇帝と仲睦まじい夫婦となった。
皇妃である女性は陛下のためにと己のあいは胸にしまい耐え忍んだ....。
陛下の幸せが私の幸せ.....
しかし皇帝は皇妃を殺した。いやなぶり殺したといったほうがいいかもしれない。散々拷問をしたあと、絹糸と歌われた髪を切り落とした。次に白魚の如くといわれた手足を切り落とし、人魚の美声とわれた声を奪った。宝石のような目は錆びた刀で抉られた。耳だけは残されたまま.........美しき妃は、獄中で死んだ。
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