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第二章
第37話 死霊術士、美人薬師の家を漁る
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店内に爆薬が放り込まれ、俺は咄嗟に後ろの部屋に跳んだ。
轟音とともに、熱い空気が嵐のように押し寄せる。
棚に並べられていた薬の小瓶が爆風で飛び、あちらこちらにぶつかって割れる音がする。
「ぐっ……ゴホッゴホッ」
煙を吸ってしまったか……だが何とか無事だ。手足はしっかり動く。飛んできた瓶の破片で少し腕を切った程度で、目立った怪我はない。
二人は大丈夫だろうか。
店内には煙が立ちこめていてよく見えない。
そして熱気が凄い。このままだと店は燃えてしまうだろう。
「リリス、ゼフィ! 無事か!?」
「無事です! クラウスさんは!?」
「俺も大丈夫だ! 今そっちに行く!」
「待って! あたしが魔法で火を消すわ! アクアスプラッシュ!」
ゼフィが叫ぶと、どこからともなく現れた水が店内に降り注いだ。
熱気が無くなったのを確認し、俺はカウンターを跳び越え、煙で視界の悪くなった売場を玄関の方へ進む。
反対側の隅の方でゼフィを両腕で抱きかかえるリリスの姿が見えた。
犯人の姿は見当たらない。逃げやがったか。
二人とも服が少し乱れているくらいで、外傷はないようだ。
「ありがと……リリス」
「ゼフィさんはどこか怪我とかしてないですか?」
「ううん、怪我はないと思う……」
「そうですか、良かったです」
ふぅ、と安堵のため息をついて、リリスはゼフィを床に降ろした。
「はぁぁ……びっくりしたぁ……」
胸に手を当て、ゼフィは深く息を吐いた。
「ゼフィ、大丈夫か?」
「ええ。怪我はないけど……びっくりしちゃって。まだ心臓がバクバクしてる……」
「まぁな。俺も驚いたからわかるよ――リリス?」
俺が声をかけると、いつの間にか脇の壁に耳を当てていたリリスが自分の口の前に人差し指を立てて見せた。
そうか、外の様子を音で確認しているのか。
姿が見えないとはいえ、まださっきの奴が周囲に隠れていて次の攻撃を仕掛けてくる可能性もあるのだ。
俺は何を油断しているんだ。
「ゼフィ。まだ敵がいるかもしれない」
「ええ。武器を出しておくわ」
ゼフィは懐から小型の杖を取り出した。
俺も何が起きても良いように感覚を研ぎ澄ませた。
三十秒ほどそうしていただろうか、リリスがそっと壁から耳を離した。
「クラウスさん、さっきの人、もういないみたいです」
リリスが言うのならそうなのだろう。
俺はほっと胸を撫で下ろした。
「それにしても、リリスってそのままでも凄いのね。てっきり秘術? ってやつでクラウスと二人一組で力を発揮するもんだと思ってたわ」
安堵のため息だろうか、ゼフィもふぅっと大きく息をついてから言った。
そうか、ゼフィは俺に憑依したリリスが活躍するところしか見ていないのか。
リリスと俺が死霊と死霊術士の関係だということをゼフィはまだ知らない。
「あたしなんてクラウスに言われて初めて爆弾に気がついたのに……。リリスがあたしを抱きかかえて回避してくれなかったら、あたしは今頃死んでたわね……」
「さすがリリスだな」
リリスに賛辞を述べる俺とゼフィ。
だが言われた本人は何故か当惑した表情で俺たちを見た。
「いえ、そんな。本当なら爆弾を投げ込まれる前に犯人の気配を察知して倒さねばならなかったんです。それができなかったわたしのミスが招いたことです」
冗談みたいな謙遜の言葉だ。
いや、これは謙遜でさえないのかもしれない。
本来あの状況を無傷で回避できたことだけでも凄いことなのに、リリスは自らの失敗を戒めているような険しい表情を浮かべているからだ。
だが、言われてみれば確かに引っかかる。
「リリスが直前まで気配を察知できなかったというのは妙だな」
「ちょ、ちょっとクラウス!? リリスにそこまで求めるのはどうなのよ?」
俺の言葉がリリスを咎めたように聞こえてしまったのか、ゼフィが語気を荒くして言った。
「いや、そうじゃないんだ。リリスはお前も知っているとおり、素晴らしい能力を持っている。それ故に、リリスに気取られることもなく、扉を開けて爆薬を投げ入れることができる人間がいるっていうのが信じられないんだよ」
「そうなんです。今まで、敵に対してあんなに接近を許したことなんてないんですが……」
「……何か、あんたたちを見てると、自分がA級だって誇ってたのが馬鹿らしくなってきたわ……」
さっきの仮面の男の正体は気になるな。
だが今ここでそれを論じるのは得策ではないだろう。
また襲撃を受ける可能性もあるし、クエストを受注した別の冒険者がここに来ないとも限らない。長居は禁物だ。
「さっきの奴のことはとりあえず置いておいて、今はこの店内をざっくり調べてみないか? ナディアさんの行方が何かわかるかもしれない。主人がいない場所を勝手に漁るのは気が引けるが、爆弾まで投げ込まれた以上、四の五の言っていられないだろう」
「そうね。爆風でだいぶ散らかっちゃったけど、何かわかるかもしれないわね」
「そうですね、手分けして探してみましょう」
俺は売場を、ゼフィは奥の部屋を、リリスはカウンターの内側をそれぞれ調べることにした。
売場をざっと眺めてみる。
さっきの爆薬攻撃で棚や床は半壊し、ところどころ焼けてしまっているため参考になりそうな物は残っていないかもしれない。
それでも何か手がかりを見つけられたらと棚を端から見てみるが、薬の粉末が入った小瓶や薬草の入った袋があるだけで特に目に留まるものはない。
爆風があまり届いていない比較的原型を留めている棚も見てみたが、瓶や袋が埃をかぶっているだけという有様で、店の主人の不精さが垣間見えるのみだった。
もしここが薬屋ではなく食べ物屋だったら食中毒が出ているかもしれない。
うーん。
少なくとも俺の観察眼ではこの辺からは手がかりを見つけられそうにないな。
売場は諦め、俺はカウンターにいるリリスのところに向かった。
「リリス、何か見つかったか?」
カウンターの手前から声をかけると、屈んでいたリリスが顔を上げた。
「あ、クラウスさん。ここなんですけど、何かが置いてあったような形跡があるんです」
「どれどれ」
カウンターの中へ入り、リリスの隣に屈む。
カウンター台の内側には板が打ち込まれており、物が置けるようになっているのだ。リリスはその一点を指差した。
「ここ、よく見ると四角い跡が残っていますよね? 周りはうっすら埃をかぶっているんですけど、ここだけが綺麗なんです」
「確かに……」
リリスの言うとおり、埃をかぶったファイルや本やらが置かれているごちゃごちゃした一角に一カ所だけ埃をかぶっていないところがあった。
「この形から察するに、本か何かが置いてあったのかな。あるいは箱か」
「うーん、何でしょう。いずれにせよ、これだけだと手がかりにはなりませんね」
「ああ。だが、ほとんど物が持ち出された形跡が無い中、これだけは持って行ったということを考えるとかなり重要な物だったのかもな」
やはりここにも大した手がかりは無いか。
カウンターの内側は諦め、俺とリリスはゼフィのいる奥の部屋へ入った。
さっきはざっとしか見られなかった部屋だが、改めて見るとやはり随分散らかっているのがわかる。
部屋の左奥の隅に長い机が設えてあり、机の上には薬の調合などに使うであろうすり鉢や鍋などが置かれている。
右奥は台所になっているが、他の場所に比べて驚くほど物が無いという生活感の無さだ。おそらくほとんど使用されていないのだろう。
正面の壁には小窓があり、その前には簡素なベッドが壁沿いに置いてある。ベッド脇には小さな箪笥があるだけだ。
あとは、本や調合器具や袋いっぱいに詰まった薬草などがそこら中に乱雑に置かれているのみで、変わった物は無い。
「ゼフィさん。何か見つかりましたか?」
リリスが問うと、ちょうどベッド脇の箪笥を調べていたゼフィがこちらを振り向いた。
手には何か黒っぽい物を持っている。
「特に無いわね」
首を横に振ってゼフィは言った。
「それは何だ?」
俺はゼフィの手に乗っている黒い物体を指差した。
中指よりちょっと大きいくらいの長さと幅で、先細りになって尖っている、撓んだ板のような形状の物体だ。
ゼフィはそれを指でつまんで顔の前に掲げた。
「これ? さぁ……。そこの箪笥の一番下の引き出しにたくさん入っていたのよ」
すると――
「あ、それ!」
黒い物体を見るなり、リリスは声を上げた。
轟音とともに、熱い空気が嵐のように押し寄せる。
棚に並べられていた薬の小瓶が爆風で飛び、あちらこちらにぶつかって割れる音がする。
「ぐっ……ゴホッゴホッ」
煙を吸ってしまったか……だが何とか無事だ。手足はしっかり動く。飛んできた瓶の破片で少し腕を切った程度で、目立った怪我はない。
二人は大丈夫だろうか。
店内には煙が立ちこめていてよく見えない。
そして熱気が凄い。このままだと店は燃えてしまうだろう。
「リリス、ゼフィ! 無事か!?」
「無事です! クラウスさんは!?」
「俺も大丈夫だ! 今そっちに行く!」
「待って! あたしが魔法で火を消すわ! アクアスプラッシュ!」
ゼフィが叫ぶと、どこからともなく現れた水が店内に降り注いだ。
熱気が無くなったのを確認し、俺はカウンターを跳び越え、煙で視界の悪くなった売場を玄関の方へ進む。
反対側の隅の方でゼフィを両腕で抱きかかえるリリスの姿が見えた。
犯人の姿は見当たらない。逃げやがったか。
二人とも服が少し乱れているくらいで、外傷はないようだ。
「ありがと……リリス」
「ゼフィさんはどこか怪我とかしてないですか?」
「ううん、怪我はないと思う……」
「そうですか、良かったです」
ふぅ、と安堵のため息をついて、リリスはゼフィを床に降ろした。
「はぁぁ……びっくりしたぁ……」
胸に手を当て、ゼフィは深く息を吐いた。
「ゼフィ、大丈夫か?」
「ええ。怪我はないけど……びっくりしちゃって。まだ心臓がバクバクしてる……」
「まぁな。俺も驚いたからわかるよ――リリス?」
俺が声をかけると、いつの間にか脇の壁に耳を当てていたリリスが自分の口の前に人差し指を立てて見せた。
そうか、外の様子を音で確認しているのか。
姿が見えないとはいえ、まださっきの奴が周囲に隠れていて次の攻撃を仕掛けてくる可能性もあるのだ。
俺は何を油断しているんだ。
「ゼフィ。まだ敵がいるかもしれない」
「ええ。武器を出しておくわ」
ゼフィは懐から小型の杖を取り出した。
俺も何が起きても良いように感覚を研ぎ澄ませた。
三十秒ほどそうしていただろうか、リリスがそっと壁から耳を離した。
「クラウスさん、さっきの人、もういないみたいです」
リリスが言うのならそうなのだろう。
俺はほっと胸を撫で下ろした。
「それにしても、リリスってそのままでも凄いのね。てっきり秘術? ってやつでクラウスと二人一組で力を発揮するもんだと思ってたわ」
安堵のため息だろうか、ゼフィもふぅっと大きく息をついてから言った。
そうか、ゼフィは俺に憑依したリリスが活躍するところしか見ていないのか。
リリスと俺が死霊と死霊術士の関係だということをゼフィはまだ知らない。
「あたしなんてクラウスに言われて初めて爆弾に気がついたのに……。リリスがあたしを抱きかかえて回避してくれなかったら、あたしは今頃死んでたわね……」
「さすがリリスだな」
リリスに賛辞を述べる俺とゼフィ。
だが言われた本人は何故か当惑した表情で俺たちを見た。
「いえ、そんな。本当なら爆弾を投げ込まれる前に犯人の気配を察知して倒さねばならなかったんです。それができなかったわたしのミスが招いたことです」
冗談みたいな謙遜の言葉だ。
いや、これは謙遜でさえないのかもしれない。
本来あの状況を無傷で回避できたことだけでも凄いことなのに、リリスは自らの失敗を戒めているような険しい表情を浮かべているからだ。
だが、言われてみれば確かに引っかかる。
「リリスが直前まで気配を察知できなかったというのは妙だな」
「ちょ、ちょっとクラウス!? リリスにそこまで求めるのはどうなのよ?」
俺の言葉がリリスを咎めたように聞こえてしまったのか、ゼフィが語気を荒くして言った。
「いや、そうじゃないんだ。リリスはお前も知っているとおり、素晴らしい能力を持っている。それ故に、リリスに気取られることもなく、扉を開けて爆薬を投げ入れることができる人間がいるっていうのが信じられないんだよ」
「そうなんです。今まで、敵に対してあんなに接近を許したことなんてないんですが……」
「……何か、あんたたちを見てると、自分がA級だって誇ってたのが馬鹿らしくなってきたわ……」
さっきの仮面の男の正体は気になるな。
だが今ここでそれを論じるのは得策ではないだろう。
また襲撃を受ける可能性もあるし、クエストを受注した別の冒険者がここに来ないとも限らない。長居は禁物だ。
「さっきの奴のことはとりあえず置いておいて、今はこの店内をざっくり調べてみないか? ナディアさんの行方が何かわかるかもしれない。主人がいない場所を勝手に漁るのは気が引けるが、爆弾まで投げ込まれた以上、四の五の言っていられないだろう」
「そうね。爆風でだいぶ散らかっちゃったけど、何かわかるかもしれないわね」
「そうですね、手分けして探してみましょう」
俺は売場を、ゼフィは奥の部屋を、リリスはカウンターの内側をそれぞれ調べることにした。
売場をざっと眺めてみる。
さっきの爆薬攻撃で棚や床は半壊し、ところどころ焼けてしまっているため参考になりそうな物は残っていないかもしれない。
それでも何か手がかりを見つけられたらと棚を端から見てみるが、薬の粉末が入った小瓶や薬草の入った袋があるだけで特に目に留まるものはない。
爆風があまり届いていない比較的原型を留めている棚も見てみたが、瓶や袋が埃をかぶっているだけという有様で、店の主人の不精さが垣間見えるのみだった。
もしここが薬屋ではなく食べ物屋だったら食中毒が出ているかもしれない。
うーん。
少なくとも俺の観察眼ではこの辺からは手がかりを見つけられそうにないな。
売場は諦め、俺はカウンターにいるリリスのところに向かった。
「リリス、何か見つかったか?」
カウンターの手前から声をかけると、屈んでいたリリスが顔を上げた。
「あ、クラウスさん。ここなんですけど、何かが置いてあったような形跡があるんです」
「どれどれ」
カウンターの中へ入り、リリスの隣に屈む。
カウンター台の内側には板が打ち込まれており、物が置けるようになっているのだ。リリスはその一点を指差した。
「ここ、よく見ると四角い跡が残っていますよね? 周りはうっすら埃をかぶっているんですけど、ここだけが綺麗なんです」
「確かに……」
リリスの言うとおり、埃をかぶったファイルや本やらが置かれているごちゃごちゃした一角に一カ所だけ埃をかぶっていないところがあった。
「この形から察するに、本か何かが置いてあったのかな。あるいは箱か」
「うーん、何でしょう。いずれにせよ、これだけだと手がかりにはなりませんね」
「ああ。だが、ほとんど物が持ち出された形跡が無い中、これだけは持って行ったということを考えるとかなり重要な物だったのかもな」
やはりここにも大した手がかりは無いか。
カウンターの内側は諦め、俺とリリスはゼフィのいる奥の部屋へ入った。
さっきはざっとしか見られなかった部屋だが、改めて見るとやはり随分散らかっているのがわかる。
部屋の左奥の隅に長い机が設えてあり、机の上には薬の調合などに使うであろうすり鉢や鍋などが置かれている。
右奥は台所になっているが、他の場所に比べて驚くほど物が無いという生活感の無さだ。おそらくほとんど使用されていないのだろう。
正面の壁には小窓があり、その前には簡素なベッドが壁沿いに置いてある。ベッド脇には小さな箪笥があるだけだ。
あとは、本や調合器具や袋いっぱいに詰まった薬草などがそこら中に乱雑に置かれているのみで、変わった物は無い。
「ゼフィさん。何か見つかりましたか?」
リリスが問うと、ちょうどベッド脇の箪笥を調べていたゼフィがこちらを振り向いた。
手には何か黒っぽい物を持っている。
「特に無いわね」
首を横に振ってゼフィは言った。
「それは何だ?」
俺はゼフィの手に乗っている黒い物体を指差した。
中指よりちょっと大きいくらいの長さと幅で、先細りになって尖っている、撓んだ板のような形状の物体だ。
ゼフィはそれを指でつまんで顔の前に掲げた。
「これ? さぁ……。そこの箪笥の一番下の引き出しにたくさん入っていたのよ」
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