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第62話 新たな扉
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それから色々と後始末をし、俺たちはリオロンへと戻ってきた。囚われていた女性たちはそのままアスタルテ教の施設で療養することとなり、すぐさま迎えに来た馬車に乗って村を離れていった。
療養を終え、回復した彼女たちが村に戻るかどうかは彼女たちの意思で決めることになるのだそうだ。村に戻りたくない場合はそのまま修道女になるという道があるため、最低限生きていくことは可能な仕組みになっているらしい。
ミニョレ村のときにそういった話は聞かなかった気もするが……もしかすると前回は単に俺が部外者だったため、そこまで知らされていないだけかもしれない。
と、そんな話はさておき、リオロンでもミニョレ村と同じあの豊穣の祈りの儀式が行われ、俺たちの仕事は完了となった。
あとは寝て帰るだけと思いきや、俺たちは今、入り江を囲う岬の西の外側にやってきている。というのも、豊穣の祈りが終わった帰り道で村の女性の一人からものすごい情報を提供されたのだ。
俺たちは教えてもらったとおりごつごつとした岩場を進んでいくと、すだれのようなものがぶら下がっているのが見えてきた。
「あれか?」
「うん、多分あれだよ」
若干の不安を抱きつつも期待に胸を膨らませ、俺たちはついにすだれのあるところまでやってきた。すだれの向こう側をのぞいてみると、そこには人工的に整備されたと思われる水たまりがあり、しかも湯気が立ちのぼっている。
そう、ここには温泉があるのだ。
この場所は女性用の浴場で、男性用はもう少し岬の付け根側にあるらしい。
「ようし、入ろうぜ」
「うん。久しぶりのお風呂、楽しみ」
レティシアとミレーヌはあっという間に裸になると体を洗い始めた。
「おーい、リリス、どうした? 入らねーのか?」
「あ、えっと、うん」
なんとも気恥ずかしいわけだが、自分の肉体は女なのだ。いつまでも恥ずかしがっていてはおかしいだろう。
意を決して服を脱ぎ、体を洗おうとすると後ろからレティシアが近寄ってきた。
「リリス、洗ってやるぜ」
「え?」
「今回の一番の功労者だからな。これぐらいはしてやるよ」
「え? え?」
「なぁ、ミレーヌ」
「うん。任せて。洗ってあげるの、得意だから」
「え? え? え?」
気が付けば俺はレティシアとミレーヌの手によって体中を綺麗にされていた。
なんというか、そう、神業だった。抵抗しようと考える間もなく、あっという間に洗われてしまったのだ。
ただ、その、こう、手つきがいやらしかったというか、気持ちよかったというか……。
「ほら、お湯に浸かろうぜ」
「あ、う、うん……」
俺はボーっとした頭で促されるがままにお湯に浸かる。
ああ、気持ちいい。ものすごく気持ちいい。
ぼんやりと海を眺めていると、突然俺の胸が鷲掴みにされた。
「ひゃんっ!?」
「リリス、マジでデカいよな」
「ちょ、ちょっと……?」
「いいじゃねーか、女同士だし。それにさっき散々洗ったんだから今さらだろ?」
「え? あ、それは……そうだけど……」
「ならいいだろ」
「え? あ、ちょっと、あんっ」
さわさわと絶妙な強さと手つきで胸をまさぐられ、変な声が出てしまう。それにレティシアの豊かな胸が背中に押し付けられ、股間の息子が……って、そうだった。息子はもうないんだった。
だが妙に興奮するというか……。
そうしてされるがままにしていると、レティシアがするりと離れていった。
「あ……」
「お? どうした? まだやって欲しかったか?」
「そ、それは……」
「リリス、ここは風呂だぜ? 続きはベッドでな?」
「っ!?!?」
そう言われたことで毎晩の二人の嬌声を思い出し、俺は思わず顔をお湯につける。
「あはははは、リリス、マジで初心なんだな」
レティシアはそう言って楽しそうに笑うのだった。
◆◇◆
翌朝、俺は疲れの抜けきらない体をベッドに横たえていた。
疲れといっても別にオーク退治のときのものではない。ではなんの疲れなのかというと、その、まあ、あれだ。
……実は昨晩、温泉からの流れでそのままレティシアとミレーヌに押しきられてベッドを共にしてしまったのだ。
いや、なんというか、あれはマジでヤバかった。二人ともガチなだけあって色々と的確で……。
そう、とにかくヤバかったのだ。俺が覚えているのは最初の十分くらいで、その後はもう延々と攻められ続けていた記憶しかない。
あ、いや、まあ、その、気持ちよかったわけだが……。
「おはよう、リリス。大丈夫か?」
「リリス、ごめんね。やりすぎちゃった?」
「あ、うん。おはよう。大丈夫。でも、ちょっと疲れが……」
「悪いな。リリスがあんまりにも可愛くてつい、な」
「う、うん。ただ、もうちょっと手加減を……」
「おう。任せろ。次はちゃんとやるからよ」
「うん……」
するとレティシアとミレーヌが満面の笑みを浮かべた。
ん? 一体それは……って、あ! 次って!
「それは――」
「リリス、任せてね。ちゃんと天国に連れて行ってあげるから」
慌てて訂正しようとする俺にミレーヌが言葉を被せてきた。
あー、その、なんだ。まあ、いいか。気持ちよかったし。息子がないことだけが不満だが、男とやるよりはよっぽどマシだ。
こうして俺は新たな扉を開くこととなったのだった。
療養を終え、回復した彼女たちが村に戻るかどうかは彼女たちの意思で決めることになるのだそうだ。村に戻りたくない場合はそのまま修道女になるという道があるため、最低限生きていくことは可能な仕組みになっているらしい。
ミニョレ村のときにそういった話は聞かなかった気もするが……もしかすると前回は単に俺が部外者だったため、そこまで知らされていないだけかもしれない。
と、そんな話はさておき、リオロンでもミニョレ村と同じあの豊穣の祈りの儀式が行われ、俺たちの仕事は完了となった。
あとは寝て帰るだけと思いきや、俺たちは今、入り江を囲う岬の西の外側にやってきている。というのも、豊穣の祈りが終わった帰り道で村の女性の一人からものすごい情報を提供されたのだ。
俺たちは教えてもらったとおりごつごつとした岩場を進んでいくと、すだれのようなものがぶら下がっているのが見えてきた。
「あれか?」
「うん、多分あれだよ」
若干の不安を抱きつつも期待に胸を膨らませ、俺たちはついにすだれのあるところまでやってきた。すだれの向こう側をのぞいてみると、そこには人工的に整備されたと思われる水たまりがあり、しかも湯気が立ちのぼっている。
そう、ここには温泉があるのだ。
この場所は女性用の浴場で、男性用はもう少し岬の付け根側にあるらしい。
「ようし、入ろうぜ」
「うん。久しぶりのお風呂、楽しみ」
レティシアとミレーヌはあっという間に裸になると体を洗い始めた。
「おーい、リリス、どうした? 入らねーのか?」
「あ、えっと、うん」
なんとも気恥ずかしいわけだが、自分の肉体は女なのだ。いつまでも恥ずかしがっていてはおかしいだろう。
意を決して服を脱ぎ、体を洗おうとすると後ろからレティシアが近寄ってきた。
「リリス、洗ってやるぜ」
「え?」
「今回の一番の功労者だからな。これぐらいはしてやるよ」
「え? え?」
「なぁ、ミレーヌ」
「うん。任せて。洗ってあげるの、得意だから」
「え? え? え?」
気が付けば俺はレティシアとミレーヌの手によって体中を綺麗にされていた。
なんというか、そう、神業だった。抵抗しようと考える間もなく、あっという間に洗われてしまったのだ。
ただ、その、こう、手つきがいやらしかったというか、気持ちよかったというか……。
「ほら、お湯に浸かろうぜ」
「あ、う、うん……」
俺はボーっとした頭で促されるがままにお湯に浸かる。
ああ、気持ちいい。ものすごく気持ちいい。
ぼんやりと海を眺めていると、突然俺の胸が鷲掴みにされた。
「ひゃんっ!?」
「リリス、マジでデカいよな」
「ちょ、ちょっと……?」
「いいじゃねーか、女同士だし。それにさっき散々洗ったんだから今さらだろ?」
「え? あ、それは……そうだけど……」
「ならいいだろ」
「え? あ、ちょっと、あんっ」
さわさわと絶妙な強さと手つきで胸をまさぐられ、変な声が出てしまう。それにレティシアの豊かな胸が背中に押し付けられ、股間の息子が……って、そうだった。息子はもうないんだった。
だが妙に興奮するというか……。
そうしてされるがままにしていると、レティシアがするりと離れていった。
「あ……」
「お? どうした? まだやって欲しかったか?」
「そ、それは……」
「リリス、ここは風呂だぜ? 続きはベッドでな?」
「っ!?!?」
そう言われたことで毎晩の二人の嬌声を思い出し、俺は思わず顔をお湯につける。
「あはははは、リリス、マジで初心なんだな」
レティシアはそう言って楽しそうに笑うのだった。
◆◇◆
翌朝、俺は疲れの抜けきらない体をベッドに横たえていた。
疲れといっても別にオーク退治のときのものではない。ではなんの疲れなのかというと、その、まあ、あれだ。
……実は昨晩、温泉からの流れでそのままレティシアとミレーヌに押しきられてベッドを共にしてしまったのだ。
いや、なんというか、あれはマジでヤバかった。二人ともガチなだけあって色々と的確で……。
そう、とにかくヤバかったのだ。俺が覚えているのは最初の十分くらいで、その後はもう延々と攻められ続けていた記憶しかない。
あ、いや、まあ、その、気持ちよかったわけだが……。
「おはよう、リリス。大丈夫か?」
「リリス、ごめんね。やりすぎちゃった?」
「あ、うん。おはよう。大丈夫。でも、ちょっと疲れが……」
「悪いな。リリスがあんまりにも可愛くてつい、な」
「う、うん。ただ、もうちょっと手加減を……」
「おう。任せろ。次はちゃんとやるからよ」
「うん……」
するとレティシアとミレーヌが満面の笑みを浮かべた。
ん? 一体それは……って、あ! 次って!
「それは――」
「リリス、任せてね。ちゃんと天国に連れて行ってあげるから」
慌てて訂正しようとする俺にミレーヌが言葉を被せてきた。
あー、その、なんだ。まあ、いいか。気持ちよかったし。息子がないことだけが不満だが、男とやるよりはよっぽどマシだ。
こうして俺は新たな扉を開くこととなったのだった。
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