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第4話 幸との日常Part2
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「会いたかったよー、ダーリン」
「まだ1限目終わったばっかなんでどっか行って。
てか自分のクラスに戻ってくださいよ、幸さん」
そう、まだ1限目終わったばっか。つまり1時間前に離れたばっかなのである。
1時間毎にこんなことやってたら休み時間もおちおち休めない。
更には…
「チッ…リア充が」
「仲良しだねー」
などと言われる始末。
「リア充って言われちゃったね、ダーリン」
と、幸さんが抱きついてくる。
「何度も言うが俺は幸さんと付き合ってるわけじゃ…」
とみんなにほぼ毎日言ってる事を言おうとしたら突如として腹に痛みがきた。
理由は分かってる。
「また、痛い思いしたい??ねぇ、ダーリン??」
と抱きついた死角でお腹を押してくる。
彼女が隠し持っているサバイバルナイフの柄で。
あんな思いは流石に2度は味わいたくない。
詳しいことは正直思い出したくない……。
ヤンデレの恐ろしさを垣間見た気がした。
「とりあえず離れてくれません?授業の準備が出来ないんで」
「んー、なんかはぐらかされた気がするけど。
仕方ないかー。また次の時間にねー。」
と、彼女は離れた。
「出来れば来なくていいんだけどなぁ」
と願いは虚しく次の休み時間にも彼女は現れた。
「ところで2人ってどうやって仲良くなったの?」
と俺のクラスメイトがいつものやり取りをしてる俺たちに尋ねた。
それに幸さんが答える。
「困ってるところをダーリンが助けてくれたのよ」
嘘は言ってない。桜の木の下に埋まってた彼女を助けたのは俺なのだし。
「それは運命的だったねー!」
と、別のクラスメイトが加わる。
「運命的だなんて、照れちゃうわ。」
運命と言うより狙ってたと思う。思いっきり名指しで呼んできたのだから。
「運命と言うより狙っ「もぎって欲しい?」運命ってすごいよね!」
やっぱこいつ怖い!
もぎるって何をもぎるんだよ!?
「運命なら付き合っちゃってもおかしくないねー。お幸せにー。」
とクラスメイト達が離れていく。
傍から見たら俺と幸さんは付き合ってるように見えるかもしれないが、俺は認めてない。
だけど、付き纏われるのも悪い気がしてないのも事実。毎回振り払ってはいるけど彼女は世間一般的な可愛いに部類する女の子である。それはむしろ喜ぶべき事実なのだが、彼女の本性がなければの話である。
彼女はストーカーでありヤンデレなのである。
まだ何か隠してそうだが踏み込むのは絶対ダメだ。
そんな彼女に振り回される俺の日常はまだまだ続きそうだ。
「まだ1限目終わったばっかなんでどっか行って。
てか自分のクラスに戻ってくださいよ、幸さん」
そう、まだ1限目終わったばっか。つまり1時間前に離れたばっかなのである。
1時間毎にこんなことやってたら休み時間もおちおち休めない。
更には…
「チッ…リア充が」
「仲良しだねー」
などと言われる始末。
「リア充って言われちゃったね、ダーリン」
と、幸さんが抱きついてくる。
「何度も言うが俺は幸さんと付き合ってるわけじゃ…」
とみんなにほぼ毎日言ってる事を言おうとしたら突如として腹に痛みがきた。
理由は分かってる。
「また、痛い思いしたい??ねぇ、ダーリン??」
と抱きついた死角でお腹を押してくる。
彼女が隠し持っているサバイバルナイフの柄で。
あんな思いは流石に2度は味わいたくない。
詳しいことは正直思い出したくない……。
ヤンデレの恐ろしさを垣間見た気がした。
「とりあえず離れてくれません?授業の準備が出来ないんで」
「んー、なんかはぐらかされた気がするけど。
仕方ないかー。また次の時間にねー。」
と、彼女は離れた。
「出来れば来なくていいんだけどなぁ」
と願いは虚しく次の休み時間にも彼女は現れた。
「ところで2人ってどうやって仲良くなったの?」
と俺のクラスメイトがいつものやり取りをしてる俺たちに尋ねた。
それに幸さんが答える。
「困ってるところをダーリンが助けてくれたのよ」
嘘は言ってない。桜の木の下に埋まってた彼女を助けたのは俺なのだし。
「それは運命的だったねー!」
と、別のクラスメイトが加わる。
「運命的だなんて、照れちゃうわ。」
運命と言うより狙ってたと思う。思いっきり名指しで呼んできたのだから。
「運命と言うより狙っ「もぎって欲しい?」運命ってすごいよね!」
やっぱこいつ怖い!
もぎるって何をもぎるんだよ!?
「運命なら付き合っちゃってもおかしくないねー。お幸せにー。」
とクラスメイト達が離れていく。
傍から見たら俺と幸さんは付き合ってるように見えるかもしれないが、俺は認めてない。
だけど、付き纏われるのも悪い気がしてないのも事実。毎回振り払ってはいるけど彼女は世間一般的な可愛いに部類する女の子である。それはむしろ喜ぶべき事実なのだが、彼女の本性がなければの話である。
彼女はストーカーでありヤンデレなのである。
まだ何か隠してそうだが踏み込むのは絶対ダメだ。
そんな彼女に振り回される俺の日常はまだまだ続きそうだ。
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