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第9話 謎に満ちた朱お姉さん
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例の"朱"おねえさんとやらが幸さんを変えてしまった張本人かもしれない。そう思い以前出会った場所で学校終わりにすぐさま向かい1時間ほど待っていた。
「まだ通らないか……」
ポツリと呟いてみる。
ちなみに幸さんはあれから目が覚めたがぼぅーっとするとかで早退した。
流石に効きすぎたか?いやでもあれくらいしないとヤンデレモードは収まらなかったし不可抗力だ。うん。
そう考えていると見たことあるような目立つ赤い長髪の女性が目の前を通り過ぎた。
「あの、すいません!!」
咄嗟に話しかけてしまった。けどここで逃してしまったらいつ来るのかも分かりえなかったから仕方ないだろう。
「はい、何でしょうか」
その女性は近づくと思いのほか背が高かった。
目線がほぼ同じなのである。俺自身そんなに高い方ではないが目線が変わらないとなると少なからずショックはある。
そしてあの時は顔見る余裕なんてなかったがかなり美人だった。と言うよりセクシーすぎる。泣きボクロが特徴的な丸目で鼻型も整っていた。
っと見とれてる場合じゃなかった!
「えっと、突然ですが深沢幸っていう女の子ご存知でしょうか?」
よく見たら片手には買い物の後なのだろうか、大きめの荷物を持っていた。
時間を取らせてしまっては申し訳ないと思い単刀直入に聞いてみた。
回答としては予想通りというか当然というか……
「知ってるも何も私の家で暮らしてるわよ」
その通りであった。つまりこの人を待ち伏せていたのは間違ってなかったってことだ。
「そうなんですね。あ、俺深沢 幸さんの友達…と言っていいのかわからないけど町屋 海斗って言います。突然話しかけてすいません」
「あら、そうだったのね。てっきりこんな住宅街でナンパなんて、って思ってたわ」
とりあえず誤解のないように説明はしておいた。
よく見たらいろんなサイズが大きかった。これは確かにナンパしたくなる。
「自己紹介してなかったわね、目白 朱よ
幸さんとは従姉妹よ」
これで納得はいった。目白家住みであるなら確かに"深沢家"は近所になくても道理は通る。
「ところで君、海斗くんって言ったっけ?」
と突然朱さんが話しかけてくる。
「何でしょうか」
当然こう反応する。
「てことは君が幸さんがいつも話してるダーリンくんかー。ねー、ダーリンくんってよんでもいい?」
「絶対ダメです」
家でも俺のことダーリン呼びしてやがったのかよ。
「これから帰るところなんだけど良かったらうち寄って行ってよ、ご飯作ってあげるからさ」
「いや、でも流石に」
出会って二回目の人の家に上がれるほど図太い神経はしてない。
「幸さんの秘密知りたいんでしょ?こないだ幸さんと一緒にいた理由はそういうことだって聞いたけど」
全部お見通しだったってわけか。てことはおそらく朱さんはなんとなく事情知ってるってことかよ……。
こうなればもう乗り込むしかない。どっちにしろ秘密を知りたくてこないだは後をつけてたわけだし。
「ではそういうことでしたら遠慮なく」
「そう来なくっちゃ」
とウィンクしながら食い気味にへんじされた。
朱さんおちゃめすぎてときめきかけてしまったのは黙っておこう。
そして俺と朱さんは目白家へと向かったのであった。
「まだ通らないか……」
ポツリと呟いてみる。
ちなみに幸さんはあれから目が覚めたがぼぅーっとするとかで早退した。
流石に効きすぎたか?いやでもあれくらいしないとヤンデレモードは収まらなかったし不可抗力だ。うん。
そう考えていると見たことあるような目立つ赤い長髪の女性が目の前を通り過ぎた。
「あの、すいません!!」
咄嗟に話しかけてしまった。けどここで逃してしまったらいつ来るのかも分かりえなかったから仕方ないだろう。
「はい、何でしょうか」
その女性は近づくと思いのほか背が高かった。
目線がほぼ同じなのである。俺自身そんなに高い方ではないが目線が変わらないとなると少なからずショックはある。
そしてあの時は顔見る余裕なんてなかったがかなり美人だった。と言うよりセクシーすぎる。泣きボクロが特徴的な丸目で鼻型も整っていた。
っと見とれてる場合じゃなかった!
「えっと、突然ですが深沢幸っていう女の子ご存知でしょうか?」
よく見たら片手には買い物の後なのだろうか、大きめの荷物を持っていた。
時間を取らせてしまっては申し訳ないと思い単刀直入に聞いてみた。
回答としては予想通りというか当然というか……
「知ってるも何も私の家で暮らしてるわよ」
その通りであった。つまりこの人を待ち伏せていたのは間違ってなかったってことだ。
「そうなんですね。あ、俺深沢 幸さんの友達…と言っていいのかわからないけど町屋 海斗って言います。突然話しかけてすいません」
「あら、そうだったのね。てっきりこんな住宅街でナンパなんて、って思ってたわ」
とりあえず誤解のないように説明はしておいた。
よく見たらいろんなサイズが大きかった。これは確かにナンパしたくなる。
「自己紹介してなかったわね、目白 朱よ
幸さんとは従姉妹よ」
これで納得はいった。目白家住みであるなら確かに"深沢家"は近所になくても道理は通る。
「ところで君、海斗くんって言ったっけ?」
と突然朱さんが話しかけてくる。
「何でしょうか」
当然こう反応する。
「てことは君が幸さんがいつも話してるダーリンくんかー。ねー、ダーリンくんってよんでもいい?」
「絶対ダメです」
家でも俺のことダーリン呼びしてやがったのかよ。
「これから帰るところなんだけど良かったらうち寄って行ってよ、ご飯作ってあげるからさ」
「いや、でも流石に」
出会って二回目の人の家に上がれるほど図太い神経はしてない。
「幸さんの秘密知りたいんでしょ?こないだ幸さんと一緒にいた理由はそういうことだって聞いたけど」
全部お見通しだったってわけか。てことはおそらく朱さんはなんとなく事情知ってるってことかよ……。
こうなればもう乗り込むしかない。どっちにしろ秘密を知りたくてこないだは後をつけてたわけだし。
「ではそういうことでしたら遠慮なく」
「そう来なくっちゃ」
とウィンクしながら食い気味にへんじされた。
朱さんおちゃめすぎてときめきかけてしまったのは黙っておこう。
そして俺と朱さんは目白家へと向かったのであった。
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