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第14話 突然の……
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「覚悟はいい?いいよね?いいからこんなことしたんだよね?かなしいな…こんなことするなんて」
何でこうもうまくいかないのだろうか。
─────────────────────────
喫茶店にて朱さんに脅はk…一方的な約束をされてしまった。
「それじゃ来週末、海斗くんの家にお邪魔するからねー」
これまた一方的。
「あの家に来られるのはちょっt「何か言った?」どうぞ来てください」
例の写真をチラつかされたらもう無理なのだ。
特にこれを幸さんにでも見られたら何が起こるのだろうか。
そんなことを思いながら来週末をどう乗り切るかを考えながら帰宅した。
帰宅後メールが届いた。
『 来週末一旦家帰るわー。てことでよろしくー。帰ったらいっぱい構ってあげるからね☆
海深より』
あー、これはもう………ヤバいなぁ………。
以前伝えたことはあるだろう。ほとんど家では1人だと。
ほとんどというのは年に数回姉である海深が帰ってくるのである。両親は海外出張で入学式以降帰ってきてない。
なので一人暮らしと同じ感覚で暮らしているのだがこのように突然連絡が来るのである。
2年になってからは幸さんにつきまとわれるようになりより一層自分に精一杯で姉が戻ってくる時期なのを忘れていた。
何故帰ってくるのがヤバいのかと言うと海深は重度のかまってちゃんなのである。それはもうしつこいぐらいに。そこにヤンデレストーカー・幸さんが混じったら、死は免れられない!
朱さんが俺の家に来るのに幸さんが黙ってるわけがない。いわゆる詰みというやつではないか?
海斗は悟った。
幸さん達と姉・海深を会わせる訳にはいかない……と。
どうすれば鉢合わせを避けられるのか。そう考えてるうちに1日が終わった。
翌日、学校着いて早々に幸さんに会いに隣の教室へと赴いた。
「幸さんいる?」
「いるよ、海斗のすぐ後ろに」
そう隣のクラスの人に言われ後ろを見ると妙に笑顔な幸さんがそこに立っていた。
「驚いた?」
「あー、驚きましたよ!心臓が止まるかと思いました!」
「そんなにダーリンに喜んでもらって嬉しいわ」
幸さんは本日も絶好調のようだ。
「それで?ダーリンから私に会いに来るなんて珍しいわね。やっと1つになってくれるのね!」
「ちがいますから!1つになりませんから!やめて、なんでいつの間にかゴムを持ってるんですか!?」
場所を移動し校舎裏。
校舎裏に移動しても幸さんが落ち着く様子もなく
「そういう焦らしプレイなのよね!いいわ付き合ってあげちゃう!」
ヤンデレモードに入りかけていた。
「来週末、家に行くから。」
耳元で囁くようにそう告げてみた。
そう、昨日の夜考えていたのは来週末自分の家に来させなければいいんじゃないかということである。
それを伝えようと幸さんに会いに行ったらさっきのようになってしまった。
「はい…………」
どうやらさっきので正気を取り戻したようである。
目的を伝えられたし、ヤンデレモード回避出来たし助かった。
「てことで朱さんにも伝えといてね」
あれ?と幸さんが疑問に思ったようで
「昨日朱姉さんといたんじゃないの?その時に伝えれば良かったんじゃないの?」
元来ストーカーだからか、所々勘が鋭い。
「来週末はその、家は都合が悪くて……」
別に嘘は言っていない。都合が悪いというのは姉が帰ってきてめんどくさいというのがあるが。
「女の予感がする…。怪しいなぁ……昨日誰かとメールしてたようだし……」
まてまてまてまて……さっき抑えたばっかだぞ!?
「あー、そういう事ね……私に隠れてこっそり朱姉さんとは別の女の人とも会ってたのね………悲しいなぁ」
うん、素直に話せばよかったととても後悔してる。
「ダーリン覚悟覚悟はいい?いいよね?いいからこんなことしたんだよね?かなしいな…こんなことするなんて」
そして数度目のヤンデレ鬼ごっこが始まってしまった。
高校2年になってから理不尽なことが多い!!
何でこうもうまくいかないのだろうか。
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喫茶店にて朱さんに脅はk…一方的な約束をされてしまった。
「それじゃ来週末、海斗くんの家にお邪魔するからねー」
これまた一方的。
「あの家に来られるのはちょっt「何か言った?」どうぞ来てください」
例の写真をチラつかされたらもう無理なのだ。
特にこれを幸さんにでも見られたら何が起こるのだろうか。
そんなことを思いながら来週末をどう乗り切るかを考えながら帰宅した。
帰宅後メールが届いた。
『 来週末一旦家帰るわー。てことでよろしくー。帰ったらいっぱい構ってあげるからね☆
海深より』
あー、これはもう………ヤバいなぁ………。
以前伝えたことはあるだろう。ほとんど家では1人だと。
ほとんどというのは年に数回姉である海深が帰ってくるのである。両親は海外出張で入学式以降帰ってきてない。
なので一人暮らしと同じ感覚で暮らしているのだがこのように突然連絡が来るのである。
2年になってからは幸さんにつきまとわれるようになりより一層自分に精一杯で姉が戻ってくる時期なのを忘れていた。
何故帰ってくるのがヤバいのかと言うと海深は重度のかまってちゃんなのである。それはもうしつこいぐらいに。そこにヤンデレストーカー・幸さんが混じったら、死は免れられない!
朱さんが俺の家に来るのに幸さんが黙ってるわけがない。いわゆる詰みというやつではないか?
海斗は悟った。
幸さん達と姉・海深を会わせる訳にはいかない……と。
どうすれば鉢合わせを避けられるのか。そう考えてるうちに1日が終わった。
翌日、学校着いて早々に幸さんに会いに隣の教室へと赴いた。
「幸さんいる?」
「いるよ、海斗のすぐ後ろに」
そう隣のクラスの人に言われ後ろを見ると妙に笑顔な幸さんがそこに立っていた。
「驚いた?」
「あー、驚きましたよ!心臓が止まるかと思いました!」
「そんなにダーリンに喜んでもらって嬉しいわ」
幸さんは本日も絶好調のようだ。
「それで?ダーリンから私に会いに来るなんて珍しいわね。やっと1つになってくれるのね!」
「ちがいますから!1つになりませんから!やめて、なんでいつの間にかゴムを持ってるんですか!?」
場所を移動し校舎裏。
校舎裏に移動しても幸さんが落ち着く様子もなく
「そういう焦らしプレイなのよね!いいわ付き合ってあげちゃう!」
ヤンデレモードに入りかけていた。
「来週末、家に行くから。」
耳元で囁くようにそう告げてみた。
そう、昨日の夜考えていたのは来週末自分の家に来させなければいいんじゃないかということである。
それを伝えようと幸さんに会いに行ったらさっきのようになってしまった。
「はい…………」
どうやらさっきので正気を取り戻したようである。
目的を伝えられたし、ヤンデレモード回避出来たし助かった。
「てことで朱さんにも伝えといてね」
あれ?と幸さんが疑問に思ったようで
「昨日朱姉さんといたんじゃないの?その時に伝えれば良かったんじゃないの?」
元来ストーカーだからか、所々勘が鋭い。
「来週末はその、家は都合が悪くて……」
別に嘘は言っていない。都合が悪いというのは姉が帰ってきてめんどくさいというのがあるが。
「女の予感がする…。怪しいなぁ……昨日誰かとメールしてたようだし……」
まてまてまてまて……さっき抑えたばっかだぞ!?
「あー、そういう事ね……私に隠れてこっそり朱姉さんとは別の女の人とも会ってたのね………悲しいなぁ」
うん、素直に話せばよかったととても後悔してる。
「ダーリン覚悟覚悟はいい?いいよね?いいからこんなことしたんだよね?かなしいな…こんなことするなんて」
そして数度目のヤンデレ鬼ごっこが始まってしまった。
高校2年になってから理不尽なことが多い!!
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