少年刑事レオンの冒険──犯罪者を出し抜け!

作家志望の怠惰な学生

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ジェームズトンプソンと深紅の男

任務開始

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「まったく。結局のところ、君は私に頼らないと何もできないんだなぁ」

 リーパー刑事はバカにするような顔でジェームズを見た。結局チャックの代わりとして、彼が任務に同行することになったのだ。

 たったいま、テキサス州の麦畑に囲まれた田舎道を抜け、車で格子の門をくぐり、カーン教授宅の敷地に入った。庭はかなり広く、木々が無数に生えて林を構築している。いたるところに、護衛と思われる人が立っていて、無敵の防御陣形といって差し支えないと思えた。

 少し進むと、開けたところに佇む巨大な屋敷が見えた。三階建てらしく、壁はあせた白。正面の玄関と思われる大きな扉は、板チョコレートのような外観だ。

 一人の男性が近づいてきて、停車するように指示した。

「身分証明書を見せてくださいますか」
「そういった確認は、普通門の外側でやるものだ」

 ジェームズは吐き捨てるように言い、素早い動きで証明書を取り出し、男性に見せた。

「ようこそ。トンプソン刑事、リーパー刑事」

 リーパーは、洗車のときのようにゆっくり車を進ませ、紐で囲われた駐車場所に完璧に止めようとする。長くかかりそうなので、俺は後ろの席から、助手席のジェームズに話しかけ、問うた。

「あんた、私立探偵じゃなかったのか?」

 ジェームズは苦虫を嚙み潰したような顔をした。

「ハァ、妙に記憶力があるな。厳密にいえば、僕は刑事ではない。リーパーの権限によって表面上は刑事ということに無理やりしている」

〈なんだよそれ。職権乱用じゃないか〉

 ジェームズは話をそらし、護衛の内容について話す。

「主なガードポイントは正面玄関、大ホール、客間、教授の部屋、トイレ、バスルーム、倉庫だ。我々が担当するのは教授の部屋の前──かなり重要な場所だ。教授とのコミュニケーションは不可避だろう。早々に、彼女に挨拶するんだ」

 そんなこと言うまでもないと思ったが、もし教授が腰の曲がった気難しい老婆だったら、俺のような未成年は護衛として相手にされないかも──悪態をつかれるということもありえる。紳士的なふるまいは得意じゃない──まいったな。

 そうこう考えているうちにリーパーはジャスト停車に成功し、ドアが開いて俺は外に出された。辺りの数名の刑事から、気味の悪い視線を送られる。予測はしていたが、心外だ。

 リーパーは正面玄関担当らしく、例のチョコ扉の前にある、石でできた曲線の階段に腰かけた。俺とジェームズは扉を押し、建物の中に入った。驚くほどガランとしていて、物はほとんどない。パッと見た感じ、彼女はミニマリストではなく、単に物に構っている暇がないのだと思えた。

 正面奥にある大ホールをスルーして、左にある巨大な安山岩の階段を上がり、教授の部屋がある二階に入った。廊下の灯りは弱弱しく、壁には肖像画が並べられており、さながらホラーゲームの舞台のような雰囲気だった。

 二人の護衛が一つのドア──教授の部屋前に立っている。彼らは俺たち──いや、ジェームズを見ると敬礼をしてすれ違い、去っていった。

 ジェームズがノックをすると、「はーい。入っていいですよ」と、俺の想像より遥かに若い声がした。
 ドアを開くと、俺の脳と心臓に衝撃が走った。椅子に腰かけている教授は、二十代前半といったところだ──麦色の長髪で、猫のようなやわらかく高い声をしている。

〈うわぁ! この人は、俺の理想の異性だ──〉

 ──俺の理性は見事に吹き飛んだ。



 あとがき

 ついに女性レギュラーキャラが初登場!私は本当に大まかなプロットしか作らないため、レオンと教授が恋仲になるか、はたまた結婚まで発展するかなどは自分でもまったくわかりません!少しでも「面白い!」と思った方はいいね・感想お願いします!
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