少年刑事レオンの冒険──犯罪者を出し抜け!

作家志望の怠惰な学生

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プロローグ

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「メラクさん。彼らは、脅威になるとお思いですか?」

 小男が半ば震えながら呟いた。窓から僅かに日光が入っていたが、相手の顔はあまりよく見えない。

 その男は、中央にポツンと置かれたソファーでくつろいでいた。足を側の机に乗せ、髭をさするような動作をしている。ふいに彼が、机から素早く何かを取り上げたので、小男は身構えた。しかしよく見てみると、それはごく普通のテレビリモコンだった。

「ジェームズ・トンプソンは、もちろん危険分子だ」

 甘ったるい声だった。それだけで大半の人間の信用を勝ち取れてしまうような響きだ。

「恐れながら、なぜ対処しないのですか。深紅の男は、彼のことを認識している」

 小男にとってその名を口に出すのは、なかなか抵抗があった。

「──確かに。あの二人が手を組むことだけは、絶対あってはならない。だけど、トンプソンとその助手は、深紅の男を破滅させる器にもなりうる」

「失礼、助手とは誰のことです……?」

 メラク氏は無言でリモコンをいじった。

 ピッという音とともに、部屋に閃光が走ったので、小男は一時目を背けた。

 視線を戻すと、部屋の壁はスクリーンになっていた。自分のすぐ近くに、古風な映写機が置いてあり、そこから光が差している。映っていたのは、見覚えのある薄い赤毛の少年だった。

「彼もまた、選ばれしもの。深紅の男を倒せるかもしれない少年。その名は、レオン・ペレス!」
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