52 / 61
番外編 13
今日は庭でルトがフィルに剣の稽古を指導している。それを私は木陰に椅子を置いて見ている。
ファルは…、
うん、そこらへんをコロコロ転がってるわ。 この子抱っこ嫌いらしくて、抱っこすると泣くのよね。移動する時は仕方なく諦めてるみたいだけど、移動以外の時は…転がってるわね…。
フェスはシアに部屋の中で絵本を読んでもらってるわ。
「若奥様」
「ニック、どうしたの?」
「若奥様、俺にも幸せを頂けませんか」
「そうよね」
「はい、お願いします。若奥様だけなんです」
「分かってる」
「おい!!ニック!! 俺のリーだぞ!お前分かってるよな!剣を抜け!」
「ルト!待って!」
「リーは口を挟むな!これは男と男の戦いだ!」
「ルト!」
「なんだ!」
「ルトは勘違いしてる」
「してない!こいつはリーだけだと言った!俺のリーだ!俺の愛しい妻だ!俺の愛しいお姫様だ!」
「違うの!ルト聞いて!」
「リーはこいつの味方か!」
「ジークルト!!」
「ッ!」
「私の話を聞いて下さいますね?ジークルト様」
「すまない」
「私の話を聞いて下さいますか?」
「ああ、聞く。だから…」
「なら剣をおしまい下さい」
「わ、分かった、すぐしまう」
ルトは慌てて剣をしまった。
「ニック」
「はい、若奥様」
「貴方も言葉足らずだわ」
「すみません」
「ルト、ごめんなさいね」
「リー」
ルトは私を抱きしめた。
「ニックはね、レイと結婚したいのよ」
「は?」
「え?気付いてなかったの?」
「は?レイってあのレイ?」
「レイは一人しかいないわね」
「レイとニックがな…」
「それでね、ニックはもうそろそろ結婚したいの。だけどレイがね…」
「レイは結婚なんかしないだろ」
「そうなのよ。だからニックが頼んで来たわけなの。分かった?」
「ああ」
ルトはギュッと私を抱きしめ、私を離した。
「それで?」
「だからね、レイを説得してって頼まれてたの。だけどレイも頑なでね…」
「ニックも大変だな」
「そう思うなら若旦那様も協力して下さい」
「ニック、ルトに頼んでも無理よ?だってルトだってレイに勝てないもの」
「まぁな…悪い」
「ニック、私に任せて?何とかレイを説得するから」
「お願いします」
私達の所にレイが来て、
「ファル様の昼寝の時間ですが」
「あの子寝るかしら。
それより、レイ、もういい加減ニックと結婚してあげたら?そりゃあ私が口出す事じゃないわよ?それでもニックも可哀想じゃない、ね?」
「ならニックは別の女性と結婚すれば良いかと」
「レイ、私ね?最近思うの。レイの子供がフィルやフェス、ファルの側にいてくれると嬉しいなって。
男の子ならファルの友達になれるかもしれないじゃない?それにもし騎士になったらフィルの護衛騎士としてずっと護ってもらえるでしょ?
レイとニックの子供なら強い子になるわ」
「お嬢様」
「もし女の子ならレイみたいにメイド件護衛になるかもしれないじゃない?そしたらフェスだって安心だわ。フェスがお嫁に行っても今度はフィルの奥さんやファルの奥さん、その子供達も護ってもらえるじゃない?私安心だわ」
「お嬢様」
「私が口出す事ではないし、二人で決める事だからこれ以上言う気はないわ。それでもレイにも幸せになってもらいたいの。
レイが結婚してもメイドとして働きたいっていうなら結婚しても私の側にいて?」
「お嬢様、分かりました。私、ニックと結婚して子供産みます」
「そ、そう」
「出来れば双子が良いのですが、そればかりは分かりませんから頑張りますね」
「レイ?子供は授かりものよ?分かってる?」
「お嬢様を思う気持ちで出来る気がします」
「レ、レイ?」
「ニック、早く結婚して子作りしないと。どんどんお嬢様のお子様達が大きくなってしまうわ」
「なら結婚してくれるか?」
「するわ」
「おっし!」
ニックがレイを抱きしめた。
え?これで良いの?
「ニック?」
「若奥様ありがとうございます」
良いみたいね…。
ファルは…、
うん、そこらへんをコロコロ転がってるわ。 この子抱っこ嫌いらしくて、抱っこすると泣くのよね。移動する時は仕方なく諦めてるみたいだけど、移動以外の時は…転がってるわね…。
フェスはシアに部屋の中で絵本を読んでもらってるわ。
「若奥様」
「ニック、どうしたの?」
「若奥様、俺にも幸せを頂けませんか」
「そうよね」
「はい、お願いします。若奥様だけなんです」
「分かってる」
「おい!!ニック!! 俺のリーだぞ!お前分かってるよな!剣を抜け!」
「ルト!待って!」
「リーは口を挟むな!これは男と男の戦いだ!」
「ルト!」
「なんだ!」
「ルトは勘違いしてる」
「してない!こいつはリーだけだと言った!俺のリーだ!俺の愛しい妻だ!俺の愛しいお姫様だ!」
「違うの!ルト聞いて!」
「リーはこいつの味方か!」
「ジークルト!!」
「ッ!」
「私の話を聞いて下さいますね?ジークルト様」
「すまない」
「私の話を聞いて下さいますか?」
「ああ、聞く。だから…」
「なら剣をおしまい下さい」
「わ、分かった、すぐしまう」
ルトは慌てて剣をしまった。
「ニック」
「はい、若奥様」
「貴方も言葉足らずだわ」
「すみません」
「ルト、ごめんなさいね」
「リー」
ルトは私を抱きしめた。
「ニックはね、レイと結婚したいのよ」
「は?」
「え?気付いてなかったの?」
「は?レイってあのレイ?」
「レイは一人しかいないわね」
「レイとニックがな…」
「それでね、ニックはもうそろそろ結婚したいの。だけどレイがね…」
「レイは結婚なんかしないだろ」
「そうなのよ。だからニックが頼んで来たわけなの。分かった?」
「ああ」
ルトはギュッと私を抱きしめ、私を離した。
「それで?」
「だからね、レイを説得してって頼まれてたの。だけどレイも頑なでね…」
「ニックも大変だな」
「そう思うなら若旦那様も協力して下さい」
「ニック、ルトに頼んでも無理よ?だってルトだってレイに勝てないもの」
「まぁな…悪い」
「ニック、私に任せて?何とかレイを説得するから」
「お願いします」
私達の所にレイが来て、
「ファル様の昼寝の時間ですが」
「あの子寝るかしら。
それより、レイ、もういい加減ニックと結婚してあげたら?そりゃあ私が口出す事じゃないわよ?それでもニックも可哀想じゃない、ね?」
「ならニックは別の女性と結婚すれば良いかと」
「レイ、私ね?最近思うの。レイの子供がフィルやフェス、ファルの側にいてくれると嬉しいなって。
男の子ならファルの友達になれるかもしれないじゃない?それにもし騎士になったらフィルの護衛騎士としてずっと護ってもらえるでしょ?
レイとニックの子供なら強い子になるわ」
「お嬢様」
「もし女の子ならレイみたいにメイド件護衛になるかもしれないじゃない?そしたらフェスだって安心だわ。フェスがお嫁に行っても今度はフィルの奥さんやファルの奥さん、その子供達も護ってもらえるじゃない?私安心だわ」
「お嬢様」
「私が口出す事ではないし、二人で決める事だからこれ以上言う気はないわ。それでもレイにも幸せになってもらいたいの。
レイが結婚してもメイドとして働きたいっていうなら結婚しても私の側にいて?」
「お嬢様、分かりました。私、ニックと結婚して子供産みます」
「そ、そう」
「出来れば双子が良いのですが、そればかりは分かりませんから頑張りますね」
「レイ?子供は授かりものよ?分かってる?」
「お嬢様を思う気持ちで出来る気がします」
「レ、レイ?」
「ニック、早く結婚して子作りしないと。どんどんお嬢様のお子様達が大きくなってしまうわ」
「なら結婚してくれるか?」
「するわ」
「おっし!」
ニックがレイを抱きしめた。
え?これで良いの?
「ニック?」
「若奥様ありがとうございます」
良いみたいね…。
あなたにおすすめの小説
壊れた心はそのままで ~騙したのは貴方?それとも私?~
志波 連
恋愛
バージル王国の公爵令嬢として、優しい両親と兄に慈しまれ美しい淑女に育ったリリア・サザーランドは、貴族女子学園を卒業してすぐに、ジェラルド・パーシモン侯爵令息と結婚した。
政略結婚ではあったものの、二人はお互いを信頼し愛を深めていった。
社交界でも仲睦まじい夫婦として有名だった二人は、マーガレットという娘も授かり、順風満帆な生活を送っていた。
ある日、学生時代の友人と旅行に行った先でリリアは夫が自分でない女性と、夫にそっくりな男の子、そして娘のマーガレットと仲よく食事をしている場面に遭遇する。
ショックを受けて立ち去るリリアと、追いすがるジェラルド。
一緒にいた子供は確かにジェラルドの子供だったが、これには深い事情があるようで……。
リリアの心をなんとか取り戻そうと友人に相談していた時、リリアがバルコニーから転落したという知らせが飛び込んだ。
ジェラルドとマーガレットは、リリアの心を取り戻す決心をする。
そして関係者が頭を寄せ合って、ある破天荒な計画を遂行するのだった。
王家までも巻き込んだその作戦とは……。
他サイトでも掲載中です。
コメントありがとうございます。
タグのコメディに反対意見が多かったので修正しました。
必ず完結させますので、よろしくお願いします。
どうしてあなたが後悔するのですか?~私はあなたを覚えていませんから~
クロユキ
恋愛
公爵家の家系に生まれたジェシカは一人娘でもあり我が儘に育ちなんでも思い通りに成らないと気がすまない性格だがそんな彼女をイヤだと言う者は居なかった。彼氏を作るにも慎重に選び一人の男性に目を向けた。
同じ公爵家の男性グレスには婚約を約束をした伯爵家の娘シャーロットがいた。
ジェシカはグレスに強制にシャーロットと婚約破棄を言うがしっこいと追い返されてしまう毎日、それでも諦めないジェシカは貴族で集まった披露宴でもグレスに迫りベランダに出ていたグレスとシャーロットを見つけ寄り添う二人を引き離そうとグレスの手を握った時グレスは手を払い退けジェシカは体ごと手摺をすり抜け落下した…
誤字脱字がありますが気にしないと言っていただけたら幸いです…更新は不定期ですがよろしくお願いします。
【完結】私を忘れた貴方と、貴方を忘れた私の顛末
コツメカワウソ
恋愛
ローウェン王国西方騎士団で治癒師として働くソフィアには、魔導騎士の恋人アルフォンスがいる。
平民のソフィアと子爵家三男のアルフォンスは身分差があり、周囲には交際を気に入らない人間もいるが、それでも二人は幸せな生活をしていた。
そんな中、先見の家門魔法により今年が23年ぶりの厄災の年であると告げられる。
厄災に備えて準備を進めるが、そんな中アルフォンスは魔獣の呪いを受けてソフィアの事を忘れ、魔力を奪われてしまう。
アルフォンスの魔力を取り戻すために禁術である魔力回路の治癒を行うが、その代償としてソフィア自身も恋人であるアルフォンスの記憶を奪われてしまった。
お互いを忘れながらも対外的には恋人同士として過ごす事になるが…。
番外編始めました。
世界観は緩めです。
ご都合主義な所があります。
誤字脱字は随時修正していきます。
10年間の結婚生活を忘れました ~ドーラとレクス~
緑谷めい
恋愛
ドーラは金で買われたも同然の妻だった――
レクスとの結婚が決まった際「ドーラ、すまない。本当にすまない。不甲斐ない父を許せとは言わん。だが、我が家を助けると思ってゼーマン伯爵家に嫁いでくれ。頼む。この通りだ」と自分に頭を下げた実父の姿を見て、ドーラは自分の人生を諦めた。齢17歳にしてだ。
※ 全10話完結予定
素敵な人が私の婚約者ですか?すみません、他に好きな人がいる婚約者様とは将来を約束出来ませんので婚約破棄をお願いします。
クロユキ
恋愛
「あの…貴方は誰ですか?」
森の中で倒れていた私は婚約者のアレン様を私は覚えていません、記憶喪失だそうです。彼には別に好きな人がいたようなのです。私、マリーナ・クレールは婚約破棄をしました。
彼の事は覚えていませんので私の事は気にしないで下さい。
誤字脱字があります。更新が不定期ですがよろしくお願いします。
あなたの妻にはなりません
風見ゆうみ
恋愛
幼い頃から大好きだった婚約者のレイズ。
彼が伯爵位を継いだと同時に、わたしと彼は結婚した。
幸せな日々が始まるのだと思っていたのに、夫は仕事で戦場近くの街に行くことになった。
彼が旅立った数日後、わたしの元に届いたのは夫の訃報だった。
悲しみに暮れているわたしに近づいてきたのは、夫の親友のディール様。
彼は夫から自分の身に何かあった時にはわたしのことを頼むと言われていたのだと言う。
あっという間に日にちが過ぎ、ディール様から求婚される。
悩みに悩んだ末に、ディール様と婚約したわたしに、友人と街に出た時にすれ違った男が言った。
「あの男と結婚するのはやめなさい。彼は君の夫の殺害を依頼した男だ」
【完結】彼を幸せにする十の方法
玉響なつめ
恋愛
貴族令嬢のフィリアには婚約者がいる。
フィリアが望んで結ばれた婚約、その相手であるキリアンはいつだって冷静だ。
婚約者としての義務は果たしてくれるし常に彼女を尊重してくれる。
しかし、フィリアが望まなければキリアンは動かない。
婚約したのだからいつかは心を開いてくれて、距離も縮まる――そう信じていたフィリアの心は、とある夜会での事件でぽっきり折れてしまった。
婚約を解消することは難しいが、少なくともこれ以上迷惑をかけずに夫婦としてどうあるべきか……フィリアは悩みながらも、キリアンが一番幸せになれる方法を探すために行動を起こすのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも掲載しています。
旦那さまは私のために嘘をつく
小蔦あおい
恋愛
声と記憶をなくしたシェリルには魔法使いの旦那さまがいる。霧が深い渓谷の間に浮かぶ小さな島でシェリルは旦那さまに愛されて幸せに暮らしていた。しかし、とある新聞記事をきっかけに旦那さまの様子がおかしくなっていっていく。彼の書斎から怪しい手紙を見つけたシェリルは、旦那さまが自分を利用していることを知ってしまって……。
記憶も声もなくした少女と、彼女を幸せにするために嘘で包み込もうとする魔法使いのお話。