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私はアメリア。
歳は15歳、誕生日がくれば16歳。
私はスミス男爵家で産まれたの。
お父様、お母様、2つ年上のお兄様の4人家族。
使用人も最低限だけど雇ってるわ。
お父様もお母様も仲が良くて、私をとても可愛がってくれるわ。
お兄様も私をとても可愛がってくれるの。
私達家族は仲良し家族なの!
この春、私は貴族が通う学園に通う。
学園は入る年でブレザーの色が違って、黒、グレー、紫とあるの。
お兄様は黒色、私は紫色、私は紫色が良かったから通う前から何度も羽織ってるわ。
後は、爵位を表すバッチを胸に付けるの。
王族と公爵家は金バッチ、
侯爵家と伯爵家は銀バッチ、
子爵家と男爵家は銅バッチ、
お兄様と私は銅バッチを胸に付けるの。
学園の中は平等と言っても、爵位の違いは学園の中でもあるってお兄様が言っていたわ。
「アメリアの元気は取り柄だけど、学園ではお淑やかにだぞ!」
ってお兄様に言われたけど、私だって馬鹿じゃないわよ、そんな事は分かってるわ!
家ではメイドと一緒に洗濯したり掃除したり、子供の頃はお淑やかに無縁な走り回ってる子供だったけど、これでも淑女の嗜みはきちんと習ったんだから!
春、
私は、学園に入学した。
それが私の人生が決められた瞬間だった…。
学園に入学し、同じ男爵家のお友達と子爵家のお友達も出来、毎日楽しく通っているわ。
朝はお兄様と一緒に通い、帰りは一緒の時もあれば別々の時もあるけど、私もお友達と帰る時もあるしね。
それは突然の事だった。
お兄様と同じ黒のブレザーを着た貴方、
遠くにいる貴方を見つけた時、
貴方へ続く一本の線が見えたの。
貴方の姿を見た時、
私の内が騒ぎ出した。
貴方を見てはいけない
貴方と目を合わせてはいけない
貴方の視界に入ってはいけない
早くこの場から逃げないと
そう思っても足が動かない
それでも
貴方を見つめていたい
貴方と目を合わしたい
貴方の視界に入りたい
貴方の側に行きたい
私の内で何かが騒ぐ。
貴方が近付き、
私は端に寄った。
私は顔を俯向け貴方が通り過ぎるのを待った。
突然掴まれた腕、
私は顔を上げた。
「いたっ」
貴方は私を睨む、
私を睨む貴方の目に、
私は懐かしさを覚えた。
初めて会った
初めて見た
誰か知らない
名前も知らない
それなのに、
私を睨むその目に覚えがある。
「お前は誰だ。名は?」
「スミス男爵家のアメリアです」
「おい、知り合いか?」
「いや」
「なら行くぞ」
「ああ」
掴まれた腕を離され貴方は行った。
掴まれた腕がジンジンと痛む。
「公爵令息のランフェル様よ。アメリア知り合いなの?」
「知らないわ」
「でもあちらはアメリアを知ってるようじゃなかった?」
「でも知らないの。初めて会ったし公爵令息だと今知ったのよ?それに名前も知らなかったわ」
「あちらは金バッチ、私達男爵の身分には関係ない人だわ」
「そうね」
「さあ急ぎましょ。授業に遅れちゃうわ」
「そうね」
私は振り返り貴方を見た。
貴方も振り返り私を見る。
私の一目惚れ?
それでもあちらは公爵家、身分違いにも程があるわ。
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