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部屋に残ったけど…静まり返った部屋の中。
「アメリア」
「はい」
「聞いてもいいか?」
「はい」
「どうして俺を見るとき怯えた顔をする」
「え?してませんよ?私が睨まれるのはお兄様の事があると分かっていますが」
「俺は睨んでない」
「え?」
「睨んだのは初めて会った時だけだ」
「廊下でですか?」
「そうだ。それ以降は睨んでない」
「そうでしたか。それはすみません」
「で、どうして怯えた顔をする」
「私も怯えた顔はしてませんよ?」
「本当か?」
「はい。怯えているように見えましたか?」
「ああ。どうして俺を見るとき怯えているのか気になっていた」
「それはすみません。でも、怯えていません」
「なら良いんだ」
「はい」
私達はまた見つめ合い、
「アメリア」
「はい」
「またこうして会ってくれないか?」
「それは…無理です。身分が違います」
「シャーロットとは友達なんだろ?」
「それは街にいる時だけです」
「なら俺とも街にいる時だけで良い」
「ですが…」
「正直に言う」
「はい」
「俺の一目惚れだ」
「え?」
「どうしてもアメリアを探し見つめてしまう。目が合えば目をそらす事も出来ない。頭のおかしい奴だと思ってもらってもいい。俺にはアメリアへ続く一本の線が見えるんだ」
「え?」
「お前の笑った顔を見たい、俺に笑ってほしい、初めて見た時に思った気持ちだ」
「はい」
「自分でも信じられないんだ。婚約者はいたが感情は無かった。婚姻する相手というだけで婚姻するのに感情は必要ないと思っていた」
「はい」
「だが、アメリアを見てから俺が俺じゃなくなるみたいに感情が溢れてくる」
「はい」
「俺はお前が好きだ」
「あの、」
「お前に迷惑をかけるつもりはない」
「はい」
「だから俺の事を嫌ってないならこうして会ってくれないか」
「嫌っては、いません」
「本当か?」
「はい。私も正直に言います。身分とか勿論あります。それでもなぜか貴方を目で追ってしまう。そして貴方を見つめてしまう。私にも貴方へ続く一本の線が見えるんです。でも同時に見てはいけない、見つめてはいけない、そう思うんです。それでも貴方を探し見つめてしまうんです。私も貴方に一目惚れしたんだと思うんです。あの初めて会ったあの廊下で…」
「本当か?」
「はい。ですが、貴方には婚約者がいましたし、身分が違いすぎて…」
「婚約者はもういない」
「はい」
「俺はお前が好きだ」
「はい」
「お前は俺が好きか?」
「あの、」
「身分とかそんなのは関係ない。好きか嫌いかだ。お前は俺が好きか?」
「それなら、はい、好きです」
「アメリア」
「はい」
「俺の恋人になってくれないか?」
「それは、」
「先ずは恋人から初めないか?恋人なら身分もない」
「恋人でも身分はありますよね?」
「ない」
「ふふっ」
「何だ?」
「言い切るんですね」
「ああ、俺も必死なんだ」
「え?」
「アメリアを逃さないと必死なんだ」
「ふふっ、では、よろしくおねがいします」
「ああ、最高の誕生日プレゼントだ」
「ふふっ」
「隣に座ってもいいか?」
「はい」
ランフェル様が隣に座り、
「手を、手を繋いでも良いだろうか」
「はい」
ランフェル様の手と私の手が繋がり、
「初めて手を繋いだ」
「はい」
「違う。女性とだ。シャーロットとは幼い頃繋いでいたが、シャーロットは妹だ」
「はい」
「女性と手を繋いだのは初めてだ」
「私もです。お父様やお兄様以外で手を繋いだのは初めてです」
「今迄女性と手を繋ぎたいとも思った事は無かった。そもそも興味も無かった」
「そうなのですか?」
「ああ。アメリアは?好きな男とかいたのか?」
「私ですか?言われてみれば今迄いませんでした。そもそもそんな出会いも無いので」
「そうか」
「はい」
「よくエドとシャーロットが手を繋いでいるんだが、今迄何が楽しくて手を繋いでいるのか分からなかったが、手を繋ぐと幸せな気持ちになる」
「はい、私もそう思います」
私達は手を繋ぎ、色々話しをして楽しい時間を過ごした。
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