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お兄様が先に食堂を出て行き、今はデイジーと2人。
「ねぇアメリア」
「なに?」
「私、リアム様の事好きになっちゃったみたい」
「え?」
「やっぱり嫌?」
「ううん、私も2人お似合いだなって思ってたの」
「今はまだリアム様の中に他の人がいるのは分かってるわよ?それでも、」
「うん、分かってるわ。お兄様の傷が癒えるのも時間の問題ね」
「ねぇ、アメリア」
「なに?」
「私には言えない?」
「なにが?」
「アメリアがぼうっとする理由」
「え?」
「ううん、何でもないわ」
「デイジー、私ね、デイジーが友達で本当に良かったって思ってるの」
「私もよ?」
「だから、失いたくなくて…」
「朝も言ったでしょ?私は何があってもアメリアの味方だって」
「ええ」
「だから大丈夫」
「そうね。デイジーにしか言うつもりないの」
「分かったわ」
「私ね、ランフェル様の事が好きなの」
「それは見ていて分かってたわ」
「え?」
「だって貴女、愛しいって目でいつも見つめていたじゃない」
「本当?」
「いつも目で追って探してたでしょ?」
「ええ」
「それにランフェル様もアメリアを愛しい目で見ていたわ」
「え?」
「お互い見つめ合ってて分からなかったの?」
「私は睨まれてると思ってて、ランフェル様は怯えた目で見てると思ってたから」
「ん?え?ランフェル様と話したの?」
「ちょっと成り行きで」
「そう」
「その時ね?」
「うん」
「お互い好意を持ってるって分かって、」
「分かって?」
「ほら、身分違いもあるし、あちらは婚約者と婚約白紙になったばかりの時だったから」
「知ってたの?」
「白紙になったってだけよ?理由までは知らなかったわ」
「それで?」
「こ、」
「こ?」
「恋人に」
「恋人に?」
「ならないかって」
「で、何て返事したの?勿論なるって返事したのよね?」
「……うん」
「良かったじゃない」
「でも、街の中だけの恋人ね?」
「はい?どうして?婚約者もいないんだし隠れて付き合えば良いじゃない。学園の中でも隠れて付き合ってる人いるわよ?」
「そうなの?」
「そうよ。確かに身分違いはあるけど、婚約者がいない者同士なんだし、それにもう恋人なのよね?」
「街限定だけどね?」
「それでも今でも恋人だとアメリアは思ってるのよね?」
「それはそうだけど」
「なら街限定の恋人で、学園では違う人と付き合うの?」
「そんな事はしないわ」
「それなら学園でも恋人で良いじゃない」
「そうかな?」
「そうよ。で、今度はいつデートするの?」
「今度いつ会うとか決めてないから、いつか会えるわ」
「はあ!?」
デイジーの大きな声が食堂に響いて、
「ちょ、ちょっとデイジー」
「ごめんなさい。つい、でも約束してなくて、学園では他人ならいつ約束するの?」
「それもそうよね…いつ約束するんだろ?」
「あちらは王族の一角にいるし、流石に近づく事は出来ないし」
「そうね」
「学年が違うから滅多に会わないし」
「そうね」
「目立つ所で会う訳にはいかないし」
「そうなのよ」
「リアム様に頼むって言っても今は流石にね…」
「でしょ?」
「他に気づいている人はいないの?」
「多分だけど」
「誰?」
「シャーロット様が」
「シャーロット様?」
「シャーロット様とも成り行きで」
「そう」
デイジーはシャーロット様の方を見ていたわ。
「アメリア、これから声を出しては駄目よ?」
「え?」
「何があっても声を出して良いって言うまで出さないで」
「分かったわ」
「なら貴女は下を向いてて」
「分かったわ」
私は下を向いて、
「アメリア、アメリアどうしたの?」
デイジー?
「立てる?さっきまでお兄様が居たのに。どうしましょう」
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