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シャーロット視点
アメリア様と一緒にいるデイジー嬢の視線を感じ、私はデイジー嬢と目を合わせた。
何だろう、彼女の気持ちが何となく分かるのは…。
「アメリア、アメリアどうしたの?」
「立てる?さっきまでお兄様が居たのに。どうしましょう」
デイジー様の声が聞こえ、
「お兄様、困っていらっしゃる方が見えますわよ?」
「ああ」
「助けに行かれませんの?」
「だが、」
「紳士なら助けに行かれると思いますわよ?」
「そうだが、」
「そうですわよね。お兄様は今や話題の人。そんな殿方に助けて頂いてもか弱きご令嬢が可哀想ですわね」
「シャーロット」
「マックス様、ここは騎士様の出番でしてよ?騎士様の格好良い所をご令嬢に見せる時ですわ」
「そうか?」
「もしかしたら助けたご令嬢がお礼に、とデートして下さるかもしれませんわよ?」
「いやいや」
「あら、騎士様はか弱き者を助けるのも騎士様の役目ではなくて?」
「それもそうか」
「お姫さま抱っこで颯爽と助ける、まさに王子さまみたいですわよ?」
「そうだな」
「医務室まで運んでさしあげて下さいませね?」
「分かった」
「もしかしたら恋に落ちるかもしれませんわね。ふふっ」
「エド、少し席を外す」
「構わないよ」
マックス様が立ち上がり、
「待て!マックス、俺が行くからいい」
「そうか?」
お兄様がアメリア様の元へ向かった。
「シャリーやりすぎだ」
「あれくらい言わないとお兄様は動きませんわ」
「それでも注目されるだろ?」
「注目されるからこそ、これから話していてもお礼を言っていると思いますわ。助けてもらいお礼を言う、助けた手前気にして話しかける、公爵令息から話しかけられて無視する事は出来ない、それが自然になれば誰も気になりませんわ」
「そうだが、今は流石に」
「エディ、お兄様の婚約者が空席な以上お兄様は早く手立てを打たないといけませんの。男爵令嬢のアメリア様しかお兄様にはおりませんのよ」
「それは俺も分かってるよ」
「あんな必死なお兄様、私初めて見ましたわ」
「俺もだ」
ケーキ店で少し2人の様子を伺っていたの。隣の部屋で。上が吹き抜けだから隣の部屋の声は全て聞こえたわ。
お兄様が必死にアメリア様に思いを伝えていたわ。折角恋人になってくれるってアメリア様が答えたのに、お兄様は次の約束もしないし!
最後まで聞いていた訳じゃないけど、それでも初恋のお兄様が、付き合う、恋人、それすらも分かっていなさそうなのよね。アメリア様を恋人にしてそれで満足、それでは駄目なのよお兄様。
男爵令嬢が婚約者になるのは確かに難しい。それでもなれない訳ではないわ。でもそれもお兄様次第。
お兄様がアメリア様を連れて食堂を後にした。デイジー様も一緒に付いて行ったから多分大丈夫ね。
でも、デイジー様とは気が合いそう!
デイジー様ともお友達になれないかしら!
だって目線だけで通ずるって凄くない?
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