私と貴方の宿命

アズやっこ

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ランフェル様と約束の日、私はケーキ店へ向かい、


コンコン

部屋の中に入った。


「アメリア」


先に待っていてくれたランフェル様に、


「お待たせして申し訳ありません」

「いや、来てくれただけでいい」

「約束したのですよ?きちんと来ます」

「そうだが」


私はランフェル様の前に座り、


「ケーキ頼むか」

「はい」


今日はチョコレートケーキを頼み、紅茶を2つ頼んだ。

ケーキがきて食べ始めたら、


「見られると食べづらいです」

「気にするな」

「気にします」

「だがずっと見ていたい」

「もう」

「アメリア」

「はい」

「リアと呼んで良いか?」

「はい、構いませんが」

「そうか。俺の事はラフェと呼んでくれるか?」

「ランフェル様がよろしいのであれば」

「呼んでほしい」

「分かりました」

「フッ、一段と仲が良くなった気分だ」

「はい」

「シャーロットの言う通りだな」

「え?」

「恋人は愛称で呼ぶものだと言われた。それに男は先に待つものだとも言われた。後は街へ出かけ何か身につける物を贈れと言われた。後で街へ行こう」

「贈り物は結構です」

「俺もこの間貰った」

「あれは誕生日プレゼントですから」

「ならそのお礼だ」

「ふふっ。ラフェ様は負けず嫌いなのですね」

「フッ」

「何か?」

「いや、確かに愛称で呼ばれると幸せな気持ちになる。シャーロットやエドの気持ちがようやく分かったよ」

「ふふっ」

「リア」

「はい」

「リア」

「はい、ラフェ様」

「うん、良い」

「はい、ふふっ」

「食べたなら街へ行こうか」

「はい」


ラフェ様は私の手を繋いだ。

ケーキ店を出た私達はそのまま街へ行き、


「これがデートか、気分が良いんだな」

「はい」


街をぶらぶら歩き、


「ちょいっとお二人さん」


露天商の人に声をかけられ、


「2人は恋人かな?」

「ああ」

「ならこれを彼女に贈ったらどうだい」


露天商の人が見せてくれたのは指輪が入ったケースだった。


「婚約も婚姻もしていない」

「お兄さん他国では恋人同士でも揃いに付けるんだぞ」

「そうなのか?」

「それにこれには神のご加護がついててな、肌身離さず持っていると神が導きを教えてくれる代物だ」

「そんな都合の良い物があるとは思わないが」

「信じるか信じないかはお前さん次第だ」

「そうだな」

「で、どうする?買うか?買わないか?」

「買おう」

「よしきた!」

「今迄これは売れたのか?」

「いやさっぱり」

「フッ、だろうな」

「だが物はいい物だぞ」

「そうなのか?」

「ここより遥か遠くにあった今はなき国、マーメイルの最後の子孫が作った銀細工だ。腕は確かだ」

「マーメイル?聞いた事がない」

「そうだろうよ。俺だって見た事もない。銀細工が盛んな国だったらしい」

「確かに腕は確かなようだ」

「だろ?細かい所まできちんと彫られている」

「ああ。リア、好きなのを選べ」

「ですが」

「記念に買いたい」

「はい」


私は指輪のケースを見て、


「ではこれを」

「お嬢さん月桂樹の葉の指輪を選ぶとはお目が高いね!」

「何となく目に入っただけですので」

「こういうアクセサリーは直感で選べばいいんだよ」

「はい」

「ならこれを貰おう」

「まいどあり」


ラフェ様が2つ分のお金を払い、


「ラフェ様、私は自分で、」

「俺がリアに贈りたいんだ」

「ありがとうございます」

「で、2人はどの指にはめる」

「どの指にか」

「恋人同士で薬指にはめてもいいし、恋人との愛情を深めたいなら小指でもいい」

「そうか。薬指は婚約の時にとって置きたい気もするが、薬指に贈りたいとも思う。リアは?」

「私ですか?薬指だと、その目立ちますし、小指なら目立ちにくいかと」

「それなら学園でもはめてくれるか?」

「はめるのは…ですが肌身離さず持ち歩きます」

「こうして2人で会う時ははめてくれるか?」

「はい、それは勿論です」

「それなら小指にはめよう。店主頼む」

「それなら今から調整するから左手を出してくれ」


調整が終わった指輪を互いの左手の小指にはめた。



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