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突然2週間学園を休んだランフェル様と会えたのは私がいつものように学園に行き馬車を下りた時だった。
「リア」
二人のときの愛称。
学園の、それも朝、皆が馬車から下りて教室へ向かう時に呼ぶ名前じゃない。
婚約者ならいざ知らず、私達は恋人であっても婚約者ではまだない。それに学園では隠れてこっそり付き合ってるはず。
皆はどう思っているか分からないけど、
兄の友の妹
私の位置付けのはず。
「ランフェル様?おはようございます」
ランフェル様の顔が険しく、思わしくない事があったのだと思った。だから突然手を引かれてもそのまま付いて行った。
校舎のかげ、
「リア、俺の話を聞いてくれ」
私はラフェ様の話を聞いた。
教室ではデイジーと常に一緒にいる事、
昼食は一緒にとる事、
指輪を何があっても外さない事、
私はラフェ様の何か思い詰めたような顔を見て、
「分かりました」
と答えた。
ラフェ様は私の指輪に口付けし、私を教室まで送ってくれた。
「おはようアメリア」
「おはようデイジー」
「ランフェル様と一緒に来たのね」
「ええ。でも…」
教室にいるクラスメイトから見られ、
「堂々としてなさい」
「え、ええ」
「ランフェル様も他の令息に牽制しているのよ。本当にあの人はアメリアが好きなのね。誰にも取られないように必死すぎよ、ね?」
「そう、かしら」
「そうよ。今日もだだ漏れだったじゃない。お揃いの指輪までして、独占欲丸出しね」
「そう、ね」
「どうせなら薬指に贈ればいいものを」
「それは私が小指にはめようと言ったから」
「そうなの?」
「ええ」
「早く薬指にも贈ってもらいなさいよ」
「それは、ね」
視線を感じながら昼を迎え、
「リア迎えに来た」
「はい」
私はラフェ様に近寄った。
ラフェ様は私の手を繋ぎ、食堂へ向かう。
その間も通り過ぎる人に見られ、
「ら、ランフェル様」
「………」
「ランフェル様?」
「………」
「ラフェ様」
「何だ」
「手を、」
「俺は堂々とすると言っただろ?」
「そうですが」
ラフェ様はそのままエドワード王子達がいる一角に私を連れて行った。
「ラフェ様、流石に私は、」
「一緒に食べると言っただろ?」
「そうですが」
「そこで待ってろ。動くなよ」
「は、はい」
「アメリア様、さあお座りになって?」
「シャーロット様」
「さあ、どうぞ?」
「は、はい。では、」
私は空いてる席に座り、
「お兄様にも困ったものね。ごめんなさいね」
「い、いえ」
暫く待つと、
「待たせたな」
「いえ、すみません」
ラフェ様は私の隣に座り、私の目の前にはラフェ様と同じ料理が置かれた。
ラフェ様は一口づつ全てのおかずを食べ、私の目の前にあるトレイと交換した。
「リアはそっちを食べろ」
「え?」
「リアが口にするものは俺が先に食べる」
「は、はい」
「冷める前に食べろ」
「はい」
私は食べ始めた。
あっという間に食べ終わったラフェ様は私が食べるのを見ている。
「お兄様」
「何だ」
ラフェ様はシャーロット様を見ずに答えている。
「そんなに見つめていてはアメリア様が食べづらいですわ」
「愛しい人を見つめて何が悪い。お前だってエドに見られてるだろ」
「エディは人前ではしませんわ」
「俺は人前でも気にしない。リアから目が離せない」
私は二人の会話を聞きながら、ラフェ様の視線が気になりながらも食べ終わった。
「何ともないか?」
「はい。少しお腹がいっぱいになりました」
「明日からはもう少し減らす」
「なら、一品だけで良いです」
「分かった」
ラフェ様は私の頭を撫で、私もラフェ様を見つめる。
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