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学園も長期休みに入り、
「アメリア、ランフェルが待ってるぞ」
「は~い」
「デート、楽しんでこいよ」
「お兄様もね?デイジーと楽しんで来てね」
「ならお互いに楽しもう」
「ええ」
お兄様はデイジーと正式に婚約した。
ラフェ様が会える時にこうして家まで迎えに来てくれる。
「ラフェ様、お待たせしました」
「リア」
ラフェ様は私を抱きしめた。
私達は手を繋ぎ近くの小高い丘に来た。
ここは辺りに遮る物がなくひらけている。あるのは自生し咲いてる花だけ。
芝生の上に座り、家から持ってきた飲み物とお菓子を広げる。
「リア、もう少し待ってくれ。必ず父上を説得する」
「はい」
「もし説得出来なかった時は俺と一緒に付いてきてくれるか?」
「はい」
「本当か?」
「はい、ラフェ様」
「リア」
ラフェ様は私を抱きしめた。
ラフェ様のお父様は私との婚約を反対している。それは当たり前だと思う。それでもこうして会っている事も知っていて見て見ぬ振りをしてくれている。
エドワード王子の側近としての将来を私のせいで潰すのは嫌だからと何度も身を引こうとした。
ラフェ様はそれを許さなかった。
私が身を引くなら今すぐに勘当して貰うと本当に家に帰らず宿屋で過ごした。
今は説得して認めて貰えるように二人で頑張ろうと話している。
「リアはもし平民になったらどんな所で暮らしたい」
平民になる。
説得が上手くいかなかった時、ラフェ様について行くと言う事は私も平民になると言う事。私はそれならそれで、平民になっても構わない。
「出来れば自然豊かな所で暮らしたいです」
「自然豊かな所か。例えばどこだ」
「そうですね、湖畔とか山の麓とかですかね」
「それも良いな。人里離れた所に俺とリア二人で住む、それはそれで楽しそうだ」
「何か動物でも買います?」
「馬は欲しいな」
「良いですね」
「いずれ子も産まれたら賑やかになりそうだ」
「子、ですか?」
「いずれは子も欲しい」
「はい」
私は真っ赤になった顔を俯けた。
ラフェ様は私の肩を抱き、私の唇に唇を重ねた。
「アメリア、結婚しよう」
「はい、ラフェ様」
「今度揃いの指輪を買いに行こう」
「揃いの指輪ですか?もうありますよ?」
「薬指にはめる揃いの指輪だ」
「はい」
今もお互いの小指にはめているお揃いの指輪、私にはこれだけで充分なのに。
ラフェ様と過ごした長期休み、私にとってとても充実した休みだった。
ラフェ様との仲も近づき、ラフェ様の愛に包まれ、とても充実した休みになった。
絡まる糸は
解けない
解こうと
思えば思うほど
絡まりつづけ
いつしか
固く解けない
固結びになる
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