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いつものように手を繋ぎ食堂へ向かう途中、突き刺さるような視線を感じ目を向ける。そこには数人の令嬢がいた。その中の一人の視線が妬みを含んだ目で私を見ていた。
食堂にある王族が座る一角に私も座り、ラフェ様と一緒に昼食を取る。
食べ終わり、
「ランフェル様、ごきげんよう」
「誰だ」
「あらいやですわ。わたくしとランフェル様の仲ではございませんこと」
「俺は知らない」
「お父様からお聞きになっておりませんの?」
「聞いてない」
「ランフェル様とわたくし、婚約致しますのよ?」
「俺はしない。もし父上が勝手に進めれば俺は家を出る」
「まあ、平民になるおつもりで?エドワード殿下の側近の貴方様が?」
「ああ」
「ふふっ、御冗談ですわよね」
「冗談ではない」
「まあ!最近お連れになられてる方が悪い影響を与えておりますのね」
「違う」
「ランフェル様は公爵令息でしてよ?」
「だから何だ」
「お遊びとしても男爵令嬢をお側におくのはいかがなものかと」
「お遊びか」
「ええ」
「残念だが本気だ。話が以上なら行け。ここは認められた者しか近寄れないはずだが、お前はエドワード王子に認められたのか?」
「なっ!」
「エド、お前この令嬢を認めたのか?」
「いや」
「だそうだ」
「なっ!失礼いたしますわ」
さっき私に視線を向けていた令嬢…。ラフェ様と婚約話が出ている侯爵家の令嬢だったのね。
「ラフェ様」
「気にするな」
「ですが」
「父上が強行してきたら俺も強行するだけだ。父上も勝手には進めない」
「はい」
それから私の私物が無くなる事が続いた。
ある時は靴を隠され、
「アメリア、あったわよ。ゴミ箱に捨てられていたわ」
「フローラありがとう」
「でもこれは履けないわ」
「そうね。それよりデイジー探してこないと。見つかったって」
「デイジーはお兄様と一緒に探しているのよね?」
「ええ」
「アメリア」
「デイジー、あったわ」
「どこに?」
「ゴミ箱の中だって」
「ゴミ箱?どこのゴミ箱?」
「外よ」
「そう…」
「デイジー?」
「ううん、何でもないわ」
「それよりどうやって帰ろう」
「リアム様に馬車まで抱っこして貰えばいいでしょ」
「そうね。それよりお兄様は?」
「ランフェル様を呼びに行ったわ」
「呼びに?」
「まぁ、文句を言いに行ったの方が正しいけど」
「え?」
「当たり前でしょ。嫌がらせされる原因なんてランフェル様関係しかないんだから」
「そうとは限らないじゃない」
「それしか無いわよ」
バタバタと足音が聞こえ、
「リア!」
「ラフェ様」
「靴を隠されたと聞いた」
「…はい」
「誰だ」
「分かりません」
「見つかったのか?」
「はい。フローラが探してきてくれて」
「フローラ嬢すまない」
「いえ。ですが…」
靴を見たラフェ様。
突然私を横抱きにし、
「リアム、馬車まで送る」
「ああ」
まだ馬車を待ってる人もいる中、私はラフェ様に抱かれ馬車まで向かった。皆の視線が一斉に向き、
「リア、すまない」
「いえ。ラフェ様のせいではありません」
「それでも」
「ラフェ様のせいではありません」
馬車に乗せられ、お兄様が乗り馬車は動きだした。
朝、新しい靴を持ってラフェ様が迎えに来て、一緒に学園へ行った。
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