私と貴方の宿命

アズやっこ

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「ちょっと何よこれ!」


朝、教室へ行くと私の机の上に鋭利な物で何度も切り裂かれボロボロになった教科書が置いてあった。前に無くなった教科書の一冊。


「デイジー、声が大きいわ」

「アメリア、貴女これは駄目よ。ランフェル様に私言うわ」

「デイジー待って」

「アメリア、これは危険よ。私もデイジーの意見に賛成だわ」

「フローラまで」

「貴女一人でどうにか出来る事ではないわ」

「そうだけど、誰がこんな事をしたのか分からないのに」

「「アメリア!」」

「次、次またあったらきちんと相談するわ。だから2人も内緒にして、ね?」


それからも度々机の上に色々な物が置かれるようになった。

ある時は鼠の玩具、ある時はゴミの山、

それがいつしか鼠の死骸になり、ついにはナイフが机に刺さっていた。

流石に私も危険な気がしてきて、

いつもは教室の近くまで送ってもらうのを今日は教室まで送ってもらう事にした。
毎日、今日は何が置かれているか、私もビクビクしながら教室へ入っていた。


「リア、また昼にな」

「はい」


ラフェ様の視線が人だかりにいった。


「何があった」


人だかりの席、そこは私のいつも座る席…。

ラフェ様は教室の中に入り、


「誰だ!こんな事をした奴は誰だ!」


ラフェ様の怒りの声が響いた。


「お前か!」

「俺は何も知りません」

「ならお前か!」

「わ、私も、し、知りません」

「なら誰がやった!」


教室は静まりかえり…、


「リア」

「はい」

「これは何だ」

「あの、」

「ランフェル様」

「デイジー嬢」

「ランフェル様関係しか無いじゃないですか。アメリアが言うなって言うから今迄我慢していましたが、これが初めてではありません」

「今迄にもあったのか」

「そうです。前もこんなふうにナイフが机に刺さっていました」


今日は切り裂かれた教科書の上に私の自画像が置いてあり、ナイフが刺さっていた。


「あの女か」

「ラフェ様、誰がしたか分かりません」

「あの女以外に心当たりはない」

「ですが…」


ラフェ様は侯爵家に抗議の手紙を出した。それから今迄が嘘のように何も無くなり、いつもの日常を過ごす事が出来た。


「アメリア、デイジーおはよう」

「「おはようフローラ」」

「はい、今日のお菓子」

「いつもありがとう。フローラのお菓子を毎日食べれるなんて幸せだわ」

「デイジーは褒めすぎよ」

「ありがとう、でも毎日良いの?」

「良いのよ。お菓子作りするのが楽しいんだから」


フローラは毎日お菓子を作っては私達に持ってきてくれる。教室での事があってからラフェ様だけでなくお兄様からも学園以外の外出を禁止された。ラフェ様とお兄様が一緒なら外出出来るけど、フローラの家に付いてきてもらってもそれはそれで…。

だから今は学園で一緒に食べたり、こうして作って持ってきてくれる。


「デイジーやフローラにまで迷惑かけてごめんなさい」

「アメリアが悪い訳じゃないでしょ」

「デイジー」

「そうよ。アメリアがランフェル様と婚約すればまた今迄みたいに過ごせるわよ」

「フローラ。ふたりともありがとう」



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