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ラフェ様とお兄様が卒業するまであとひとつき。
私への嫌がらせも無くなり、結局誰がしたのか分からずじまいだった。侯爵令嬢は靴に泥を入れたけれど捨ててはいないと言うし、教科書はゴミ箱に捨てたと言った。それでも嫌がらせをしていたのは自分ではなく取り巻きの令嬢で自分には関係ないと言っていたらしいけれど、嫌がらせを黙って見ていた事には代わりはなく婚約話も無くなったらしい。
ラフェ様のお父様はラフェ様がエドワード王子の片腕として確固たる地位につけたら私との婚約を認めてくれると言った。ラフェ様は私が卒業するまでには地位を固めると、私が卒業したら婚約しようと言ってくれている。
先日、薬指にはめるお揃いの指輪を買いに行った。今はサイズ調整の為、出来上がりを待っている。
今日も食堂で昼食を食べる。
「リア」
「はい、ラフェ様」
「俺が卒業してもリアはシャーロットとこれからもここで食べるんだぞ」
「それは出来ません」
「アメリア様、私と一緒に食べてくださらないかしら」
「ですが」
「私も一人になってしまうわ。新入生で第二王子とマックス様の弟さんが入学してくるから一緒にはなってしまうけど、私も気心がしれてる方が側にいてくださると心強いの。ね?駄目かしら」
「では第二王子様とマックス様の弟様が私もご一緒しても良ければ、その時はぜひお願いします」
「ええ。それは大丈夫よ。もう確認してあるの。ね?エディ」
「ああ。気にする事はない」
「ありがとうございます。では今後もよろしくお願いします」
「これでリアも安全だ」
「ラフェ様」
「俺やリアムが卒業したらリアにも騎士を付けたいくらいだ」
「それはお止め下さい」
「だが、また嫌がらせをされるかもしれない」
「それは分かりません。現に今は嫌がらせをされていませんし」
「それは俺がいるからだ」
「そうだとしても騎士は大袈裟すぎます」
「分かった。だがまた何かあれば直ぐに騎士を付けるからな。隠し事はもう出来ないぞ。デイジー嬢に全て聞く」
「分かりました」
「ねぇ、アメリア様」
「はい、シャーロット様」
「私もデイジー様と仲良くなりたいの。何となくデイジー様とは仲良くなれると思うの」
「あの、」
「ね?お願い」
「デイジーに聞いてからなら…」
「あら、デイジー様もきっと同じように思っているわ」
「シャーロット、リアに迷惑をかけるな」
「お兄様は関係ないでしょ。黙ってて」
ラフェ様とシャーロット様が話しだし?少し兄妹喧嘩?している横で私は2人の光景を微笑ましく見ていた。
コロン
コロン
「二人共そろそろ止めないか?」
「エディは黙ってて」
「エドは黙ってろ」
コロン
「はぁぁーー。フェルは変わったな。良い方にだぞ」
「は?」
「お前は自分にも他人にも興味が無かった。シャリーの事だって妹として大事にしていたけど、それだって俺から見れば他人行儀みたいに見えたよ。それが兄妹で言い合いが出来るようになったんだ」
「まあ確かにな」
コロン
「俺はリアと出会ってようやく世界が変わったと思う。人に頼む事も増えた。愛しい人がいる、護りたい人がいる、それだけで人と接する気持ちが変わると思えた」
「ああ、そうだな」
「今は他人の事にも目を向けられる、そんな気がするよ」
「ああ。早く俺の所まで来いよ」
コロン
「待ってろ。最短で行ってやる。そうしないとリアと婚約も出来ないしな」
コロン
コロ………
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