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「黙れ!」
その声…
聞いた事がある
どこで?
私はビクっと体を強張らせる。
少女は物影に隠れる
青年が通り過ぎようと
少女は見つかり逃げる
青年は追いかける
少女は捕まり
青年は少女の腕を掴む
「離して!私も父上様と母上様と同じように毒杯を飲ませて」
青年は少女を睨む
少女も青年を睨む
「いたっ」
少女の腕を掴む手に力が入る
「殺されたくないなら黙れ!」
「殺して!私を殺しなさい!」
「楽に殺してなるものか!お前には死よりも苦痛を与える!お前が殺してと頼めば頼むほどお前の国の民を殺す!」
「や、め、て…」
「名は!」
「………」
「早く答えろ!」
「エ、エティーシア」
少女は青年を睨む
「そんな目で私を見るな!」
青年は少女を睨む
少女からすれば青年は、兄上様、お兄様、父上様、母上様を殺した「仇」
それでもこれはきっと「戦」
戦勝国
敗戦国
青年
少女
戦をするには何か理由があるはず
お互いが「仇」同士
お互いが「憎む」相手
「お、ね、が、い…、民、だけ、は…」
青年は少女に向かって、
「黙れ!」
少女は青年を睨み、
抵抗を止めた…
憎悪を纏った青年の射殺さんとする視線…
その視線に私は背筋に冷たいものが走った。体が強張り、変な汗が流れた。
「黙れ!」
その声に目を瞑り耳を塞ぎ蹲る。
ああ、思い出した………
私は小国のマーメイル国の王女エティーシア。
マーメイル国は銀細工が盛んで、国章の月桂樹の葉を形どった物が多かった。
私が持つ物にも月桂樹の葉が彫られていた。
私より3歳年上の王太子である兄上様は1年だけ隣国の学園に留学した。兄上様の留学中の補佐役として隣国の王太子の婚約者が選ばれた。
兄上様は王太子、国には婚約者がいる。兄上様より2歳年上のルーベン王太子は学園をもう卒業していた。隣国の令嬢と恋仲になっては困ると兄上様と同じ歳の王太子の婚約者が学園で一緒に過ごした。
隣国の王太子と婚約者は婚約者が学園を卒業したら婚姻式を挙げる。そして婚姻式の招待状は各国に配られていた。兄上様も留学の最後に父上様の代理で婚姻式へ出席し国へ帰ってくる予定だった。
それが…
兄上様は王太子の婚約者を愛し、王太子の婚約者も兄上様を愛し、二人は男女の関係になった。王太子の婚約者は兄上様の子を宿した。
急に兄上様が国へ帰って来た理由、
隣国から逃げて来た…
彼女とお腹の子を護る為に…
兄上様は処刑された
戦
敗戦
父上様と母上様は毒杯を飲んだ
国は滅亡した…
国の民を護る為に私は王太子の娼婦として連れて来られた。
元王女の私は女だから、女として使い道があるから、それだけで生かされた。
貴方の側で死んだように生きるために
貴方の側で貴方の気分で殺されるのを怯えて暮らさせるために
貴方に私の命を握られた。
「いっそ一思いに殺して下さい」
「黙れ、黙れ、黙れ!お前は私のだ!
お前の兄のように、お前の兄が私の婚約者を奪ったように、お前の兄が私の婚約者を無理矢理抱いたように、お前にも同じ事をしてやる!」
腰にある鞘から剣を取り出し、服を切り裂く。下着も剣で切り裂き、私を全裸にした。
私は貴方を睨みつける。
貴方は私の足を無理矢理開き、
「嫌、嫌、」
貴方は反り立った男根をおもむろに出した。
「嫌、嫌、止めて、」
貴方は躊躇いもなく私に突き刺した。
「嫌ーーーーー」
貴方は容赦なく突き刺し続けた。
痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、
「や、め……て………」
貴方は子種を私の中に出すと、私をうつ伏せにさせた。
そして何度も何度も私に男根を突き刺した。
「や…め……て……」
「黙れ」
「お…ね……が……い……」
「黙れ」
「い……や…………」
「黙れ!」
背中から貴方の怒気が、憎悪を含んだ視線が突き刺さる。
貴方は私の顔を枕に押し付け、
貴方は何度も何度も男根を突き刺した。
貴方は何度も何度も私の中に子種を出した。
私は途中で気を失った…
ああ、
私はこの人に殺されるのをただ待つだけ…
ならいっそ、
一思いに、
殺して……………
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