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「何の騒ぎだ!」
貴方が部屋に入って来て、
「テシー!急いで医師を呼べ!早くしろ!」
テシーの元へ駆け寄った。
「誰が、誰が!テシーにこのようなまねを!!」
貴方は怒気を纏った。
貴方は血の付いた剣を持つ騎士を睨む。
「お前!!今すぐ殺してやる!!」
「殿下、お待ち下さいませ。わたくしの護衛ですわ」
「だから何だと言うんだ!」
「この者達がわたくしに不敬を働き、わたくしの護衛がわたくしを護っただけですのよ」
「だから何だと言うんだ!」
「わたくしは殿下のルーベン殿下の婚約者ですわ。婚約者のわたくしに不敬を働けば処刑されるのは仕方がない事ですわよね?」
「フッ、婚約者な…」
「ええ。わたくしはルーベン殿下の婚約者ですわ」
「私はお前に何と言った!」
「婚約者にと」
「私はお前に言ったはずだ!婚約者になりたいなら勝手になれば良いと。
だが!私の部屋に入るな、私の事に口出すな、と言ったはずだ!」
「ですが、わたくしは妻になりますのよ?」
「だから?」
「妻として旦那様の生活を脅かす者達を見過ごす事などできませんわ」
「だから何だ。私はお前に言ったはずだ。「婚姻に感情は必要ない」と。「私の婚約者など誰でも良い」と。そう言ったな?」
「………」
「そう!言ったな!」
「はい…」
「それこそ婚約者などそこのメイドでも良い。お前で無ければならない必要はない。私の事に口出しをしなければ誰でも良いんだ」
「ですが、娼婦を囲うなど外聞がよろしくありませんわ」
「だからお前を婚約者にしたのだろ?この者を隠す為にな。
お前は妃になりたいのであろう?ならなれば良い。だが、この者に手を出すのなら、お前とてただでは済まさない」
「では殿下は婚姻した後でもこの売女を囲うと申しますの」
「売女?」
部屋中にピリピリと肌を刺すような怒気が漂った。
「ヒッ」
「口を慎め」
「も、申し訳ありません」
「この女は私のだ」
「では、婚姻してもその者を抱くと?なら子は?わたくしとの子はどうなさるおつもりで?」
「私はこの女以外の相手はしない。子か、私の子であれば誰が産んでも問題はない。子が欲しければ避妊薬を飲まなければ直ぐに子が出来る。今とて腹に私の子種が入っている」
「なっ!娼婦ですのよ!どこの馬の骨か分からない下賤の女に子を産ませると?」
「娼婦な。確かに今は私の娼婦だ。だが、血統は申し分ない。元隣国の元王女だからな。血統だけで言えばもし子が出来ても申し分ない」
「なっ!」
「早く出て行け!お前が婚約者を辞めようが止めはしない、勝手にしろ。だがな、まだ婚約者でいると言うのなら今後この女に近寄るな!」
婚約者と騎士、メイドが出て行き、
「テシー、すまない。テシー………」
貴方はテシーを大事に抱きかかえ、目には薄っすら涙を浮かべていた。
「テシー……………」
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