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しおりを挟む「ランフェル!」
「はい」
「アメリア嬢の近くに落ちていたキャンディーとデイジー嬢が持っていたキャンディーから毒が検出されたぞ」
「そんな、まさか、では…」
「ああ、フローラ嬢だ」
「はい」
俺は握り拳に力が入った。
「それとだ、落ち着いて聞いてくれ」
「はい」
「キャンディーとは別に微量な毒を定期的に摂取していたらしい」
「はい?」
「毒と言っても死ぬまでの毒ではなく、軽度の毒だが摂取し続ければ少しづつ体を蝕んでいくらしい。それをアメリア嬢は定期的に取っていた」
「アメリアが自分から取る訳がありません」
「ああ。アメリア嬢が時折口にしていたものだが」
「フローラ嬢…そうだ…、アメリアはフローラ嬢のお菓子を定期的に食べていました」
「それはデイジー嬢もか?」
「はい」
「ダニエル、急いでデイジー嬢も医師に診てもらえ」
「はい、殿下」
デイジー嬢が医師の診察が終わるのを待つ。
「殿下」
「報告してくれ」
「はい。デイジー嬢には毒の症状は一切無かったと」
「無いだと?」
「はい」
「デイジー嬢に話を聞く」
俺達はデイジー嬢の部屋に行き、
「アメリアは?アメリアは大丈夫なのですか?」
「デイジー嬢一つ聞いて良いか」
「すみません。はい、エドワード王子殿下」
「フローラ嬢のお菓子はどのように食べていた?」
「以前はフローラの邸にお邪魔していましたが、アメリアの事があってからはフローラが学園に持ってきてくれていました」
「なら邸でも学園でもアメリア嬢と同じお菓子を食べていたという事か?」
「はい。ただ、学園で食べるようになってからは家でも食べれるようにと袋に入っていました」
「袋か」
「はい。私の分とアメリアの分で別々に渡されていました」
「なら飲み物は?」
「学園では各自で持参していました」
「各自か」
「ならアメリア嬢が好むお茶は?」
「アメリアは紅茶もハーブティーも好んで飲みます。私はハーブティーは苦手ですが、アメリアはよくフローラとハーブティーの茶葉を交換していました」
「そうか」
「あの、アメリアは…」
「今は医師に任せよう。それと今日はこのままこの部屋で泊まっていってほしい」
「分かりました……」
デイジー嬢の部屋を出て、
「茶葉が怪しいな」
「はい」
俺達はリアムの部屋に来た。
「ランフェル!アメリアの意識が戻ったのか!」
「違うんだ」
「そうか……」
「リアム、アメリアが飲んでいたハーブティーを飲んだ事があるか?」
「俺はハーブティーは飲まないからな」
「邸に戻れば茶葉はあるか?」
「あると思う」
「今から全部持ってきてくれないか」
「今からか?」
「ああ」
「アメリアの側を離れる訳にはいかない」
「リアムの気持ちも分かるが、どうしても茶葉が必要なんだ」
「……分かった」
リアムにはマックスを付けて王宮の馬車で邸に戻ってもらった。
戻ってきたリアムから箱の中に入っている茶葉を預かり、ダニエルに託した。
茶葉の中から毒の成分を持ったものが見つかれば良いのだが…。
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