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しおりを挟む一夜明け、朝一番でリアムとデイジー嬢、フローラ嬢を一部屋に集めた。
エドが話しだした。
「アメリアの状態だが、あまり思わしくない」
「そ、そんな………」
崩れ落ちるデイジー嬢をリアムが支える。支えるリアムの顔にも辛さ、悔しさが滲み出ている。
俺も握り拳に力が入る。
「フローラ」
「は、はい、エドワード王子殿下」
「隠しても仕方がないからはっきり言わせて貰う」
「は、はい」
「アメリアにどうして毒を盛ったんだ」
「わ、私じゃないです!」
「それはおかしいね」
「本当です。どうして私がアメリアに毒を盛るのです。アメリアは私の友達です」
「アメリアが倒れた時、君から貰ったキャンディーを舐めていた。そして同じキャンディーをデイジーも持っていた、違うか?」
「あのキャンディーは貰いものです。魔法のキャンディーです」
「魔法のキャンディー?」
「はい」
「どんな魔法が入っているのかな?」
「多分、媚薬の類いだと、思います」
「誰から貰った?」
「それは…」
「言えない?」
「………」
「別に言いたくないならそれで良い。君が罪を償うだけだ」
「罪?」
「あのキャンディーから毒が検出された。猛毒ではないが、それでも毒の中でも強いものだった」
「じょう、だん、冗談ですよね?」
「こんな時に冗談は言わない」
「毒なんて知りません。本当です!信じて下さい!」
「ならもう一つ、アメリアとはよくハーブティーの茶葉を交換していたそうだが」
「はい、そうです」
「アメリアが持っていた茶葉の中にも毒が含まれていたのはどう説明する」
「それは…」
「確かに毒の中でも軽度の毒だ。腹痛をおこすくらいだが、子が出来にくくなる成分が入っていた。定期的に摂取していればいずれ子は出来ない体になる。そして少しづつ体を蝕み死に至る。軽度の毒と言っても毒には変わりない。それをどう説明する」
「ですが飲み続けなければ…」
「リアム」
「はい、エドワード王子殿下」
「アメリアはいつも何を飲んでいた」
「はい。アメリアは家ではハーブティーを好んで飲んでいました。フローラ嬢と交換したからとフローラ嬢と交換したハーブティーをよく飲んでいました」
「それは一日に何杯もか?」
「紅茶を飲む時もありますが、一日に最低でも3杯は飲んでいました」
「そうか。一日に3杯、それを数ヶ月以上は飲んでいる事になる。最近になって体調を崩し出したのもそのせいだ。フローラ何か言いたい事はあるか」
「茶葉を選んで飲んだのはアメリアであって私ではありません」
「なら、アメリアに言ったのか?この茶葉は子が出来にくくなると。軽度ではあるが毒の一種だと、そう言って渡したのだな?」
「それは…」
「言える訳がない。言ったらアメリアが飲むはずがない。アメリアも貴族令嬢だ、跡継ぎを産む、それはいずれ嫁ぐ令嬢にとってとても大事な事だ。
君は何も言わず軽度とはいえ毒の入った茶葉を渡した。それは事実だ」
「………」
「ねぇ、フローラ、何でよ!私達友達でしょ?友達に何で毒なんか…。それにアメリアの性格を考えてもフローラと交換した茶葉をアメリアが好んで飲む事くらい分かっていたでしょ!それなのに、それなのに、何で毒なんか入れたのよ!」
「デイジーには分からないわよ!!」
「フローラ…」
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