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「リア、見ているか?綺麗な所だろ?湖も綺麗だよな。自然豊かな所で暮らしたいと言っていただろ?それに周りには誰もいない、俺達二人きりだ」
男性は車椅子に座る女性に話しかけながら車椅子を押す。
「リア、馬を買おうか。リアは何を買いたい?」
車椅子に座る女性はどこを見つめているのか分からない。
男性の問に答える事のない女性。
「リア、風が少し出てきたな、帰ろうか。帰ったら先に湯浴みをして、それから飯だな。なあ、リア、俺も少しは上達したと思わないか?初めのうちなんて食えたものじゃなかったよな」
男性は車椅子に座る女性をブランケットで覆った。
男性は二人が住む小さい家に入って行った。
少しづつ女性の体は弱っていき、2年後女性は息を引き取った。
女性が息を引き取った直後、
男性は、
ゴクン
「リア、来世まで少し離れ離れになるが、必ず見つけだす。だからまた俺を愛してくれないか。
出来る事なら来世は同じ身分で産まれたい。
来世では宿命に惑わされる事なく幸せになろう。
リア、アメリア、愛してる」
男性は女性の左手をとり、互いにはめている小指の指輪を合わせ、
「神のお導きを……………ゔっ…」
女性を抱きしめ男性も息を引き取った。
「お兄様!アメリア!どうして、どうして……」
「フェル!ランフェル!」
お兄様からの定期連絡が途絶え、急いで湖畔に来た。
亡くなってみつきは経っているだろう二人の亡骸を見つけた。お兄様はアメリアを抱きしめて二人は重なるように横たわっていた。
私は二人の亡骸を二人で暮らしていた家の近くに墓石をたて埋葬した。
「お兄様、アメリア、フローラは罪人になり罰として毒の人体実験をしているわ。毎日死と隣合わせの環境で生きる為に生かされてるわ。自分のした事の重大さに気付いたけど今更遅いわよね。それとエリーゼはエリーゼの希望通り秘密裏だけど処刑したわ。「これで縁が切れる」って最期は笑っていたわ。
お兄様、私ね王太子妃になったのよ。お兄様に支えて欲しかったけど、エディと一緒に頑張るわ。だから見ててね?
お兄様、私、お兄様の妹として産まれてきて嬉しかったわ。いつまでも大好きよお兄様…。
アメリア、もっとたくさん話したかったわ。友達に本当の友達になれるって、義理のお姉様になるってそう思っていたのに。
アメリア、貴女のお兄様は今はエディの護衛になったわ。それからね、デイジーは私のメイドとして側にいるのよ?友達であり姉妹のようなの。そこに貴女も一緒なら、一緒なら良かったわ…。
神よ、どうかこの二人にお慈悲を…お導きを…どうか、どうか、お願いします」
「ア、アメリア……ううっ…、アメリア、ずっと友達だから。ずっと、ずっと、アメリアは私の友達だから……ううっ…。
神様、お願いします。どうか、どうか、この二人を離さないで下さい。もし、もし、来世があるのなら、二人を会わせて下さい。そして何の障害もなく愛し合わせて下さい。お願いします、どうかお願いします」
「フェル、ランフェル、シャリーの事は俺が幸せにする。お前が、お前が、側にいない、事が、辛い……。だけどお前らしいと思ったよ。お前が唯一愛し、離したくない相手だからな。フェル、感謝しろよ?この湖は俺の所有地になった。だからこれからもお前達二人きりだ」
「アメリア………。
ランフェル、アメリアを頼む。俺の大切で大事な可愛い妹だ。頼む………」
「リアム……」
「ああ。アメリア、デイジーと結婚するんだ。俺だけ幸せになってすまない。
なぁ、アメリア、俺は幸せになっても良いのか?妹一人護れない男が、愛する人を幸せを持っても良いのか?
どうして、どうして俺は、アメリアを護れなかった!俺もハーブティーを飲んでいたら気付けたのに、どうして俺は飲まなかったんだ!
ごめんな、ごめんな、アメリア…ごめんな、ごめんな、妹を護れない兄で、ごめん……ううっ、ううっ、」
「アメリア、貴女の大好きなお兄様を私が幸せにするから。絶対に私が幸せにするから。アメリアが大好きなお兄様の笑顔を取り戻してみせるから、だから、だから、応援、してくれる?」
【当たり前よ。私はデイジーの味方だもの。お兄様を幸せにしてくれる?
お兄様、大好きよ。お兄様の妹で本当に良かったわ。お兄様も幸せになって。
エドワード王子もシャーロット様も…ラフェ様をこんなにも慕っているわ。
皆ありがとう。大好きよ】
「アメリア?」
「アメリアの声が…」
「デイジーも?私もよ」
「アメリア嬢?」
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